キレる

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No.641 2017.4.29





週刊ダイヤモンドの記事「キレる中高年」に考えさせられる。
楽しい・美味しい・悲しい等が反射的な感情(一次感情)であるのに対し、怒りというのは二次感情だという。
怒りを生み出す一次感情は「不安」だ。
すぐに怒る人は不安耐性が低いと考えられる。
だが長年生きてきた中高年は、大抵多くの不安を抱えているものである。
人は先が見えないと不安になるが、完全に見えてしまっても同じくらい不安になる。
中高年の心のバケツに不安がいっぱいに溜まっているのだ。
だからキレる中高年、特に男性が反撃できない人を不安のはけ口にするというのである。
その証拠にヤクザがどんなマナー違反をしてもキレない。
キレる相手は女性や子供、あるいは店員や駅員など、常に自分よりも弱い者だ。
いったいフンベツはどこへ行った。
そこには終身雇用や年功序列の終焉など、キレる中高年男性が増える時代背景がある。
歳を重ねることが、このご時勢プラスに作用しないのだ。
「年の功」も機能しなくなった。
歳とともに自然に増える知識や知恵で尊敬されたのは昔の話、何故なら知識量ではスマホやパソコンに誰も適わないのである。
一方で自分にやりたいことがある人は、それ以外の事はどうでもいいからキレないという。
ああ、世の中にはそういう人もいるよね、でおしまい。
自分の進むべき方向が明確になっている人も、心のバケツに不安が溜まらない。
やりたいことがあり、進むべき方向が明確な人に私はなりたい。
ということになると、やはりテニスとジャズとオーディオとワインか。
それならいつもやっているけれど、時々おかしなことになるのは足りないからか。









多分私も逃走する

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No.640 2017.4.28





これも寄付金同様の、所謂悪魔の証明だ。
だが真相一切分からぬままに、女性の言い分がほぼ100%通るという。
証拠なくとも裁かれる、ここはそういう歴とした法治国家である。
身に覚えがないのなら、決死の逃走以外どこにも活路なし。
もちろん真正なら厳罰が適用されていい。
女性の被害を看過し得るものではないのもまったく言うまでもないことだ。
しかし実際被害にあう女性がいる一方で、憂さ晴らしや腹いせや当たり屋的なケースだってあり得る。
これらが長年放置されている現状は、各方面の怠慢以外にないのである。
仮に三両編成なら女性専用、男性専用、ニーズが合致する場合もあるので普通の車両と分別すればいいだけの話に過ぎないのだ。
男女七歳にして席を同じうせず、希望するならともかく、見知らぬ男女が長時間の密着を強いられるストレスけして小さくない。
だが自殺者や轢死者が多数出たり、「自分に魅力があると喜ぶべきだ」などの発言で閣僚が辞任するまで当分変わるまい。
代案として疑わしきをすべて罰するのが現状である。
運悪く女性客と密着せざるを得ない時は、ホールドアップの体勢で頑張るしかないかと。
財布を掏られるかもしれないが、冤罪よりずっとマシだろう。
天井に防犯カメラを設置すれば、これは立派な証拠になる。







ザイザルもツムラ68も

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No.639 2017.4.27





外テニス始まる。
天気予報が前日まで雨天で諦めていたが、当日朝になって出来そうになり急遽人を集めたのである。
暇な男女二人ずつ参集、これでダブルスができる。
30年ぶりに買い替えたオムニコート用の靴を試す。
まったく滑らない。フットワーク軽快なり。
ところが1セットも終わらないうちに、足がつりそうになる。
靴のせいではなかろう。
屋外は立っているだけで疲れ且つオムニコートに生気を吸われるのだ。
A男がこれ飲めと漢方薬をくれた。
しかしこれはまずいな。
いや、漢方薬の味ではない。
一か月後の団体戦に暗雲垂れ込める。
夕方母を連れて耳鼻科へ。
やけに子供の患者が多い。
診察後もれなく引かせるガシャポン人気か。
旭医出のあんちゃん大声で「お元気ですね、85歳には見えませんよ」と。
うるせーわ、おふくろの耳全然遠くねーんだよ。
鼻水の原因は単純に加齢によるものかもしれない。
それなら薬ではどうにもならない。









先行きの不透明

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No.638 2017.4.26




エマニュエル・マクロン39歳。
4月23日のフランス大統領選挙第一回投票において最多票を得た彼は、5月7日に行われるマリーヌ・ルペンとの決選投票へと進んでいる。
史上最年少でしかも無所属の大統領候補であり、当選してもトランプ同様先が読めないマクロンだが、一番の話題がその私生活に集中しているかのようだ。
10年前念願叶い結婚した妻のブリジットさんは現在64歳だそうだ。
二人が恋に落ちた時マクロン17歳、高校の恩師だったというブリジットさん(当時42歳)には夫と三人の子どまでいたのである。
日本なら淫行条例に引っ掛かって大変な事になりそうだ。
そうはならないさすがのフランスと言ってもいいけれど、大統領になった場合の先行き以上にご夫婦の先行きが気掛かりでもある。
余計なお世話だった。
母親の診察に付き添い、7度台後半の発熱が月に数回の頻度である旨伝えたところ、自分は循環器科だから内科に行ってくれとの事である。









RENEGADE

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No.637 2017.4.25





タイヤ交換と点検のため入庫、かわりに黄色いRENEGADEをお借りした。
辞書をひくと「背信者」「裏切者」「佞臣」とある。
商標登録の関係で使える単語も限られてくるのだろうか。
この車に本日、母と叔母夫婦を乗せ通院である。
四人合計すると300歳を超えるにしては少し派手だが、まあ仕方ないだろう。ジープは金曜日まで戻って来ない。
今日は母の体温について医者に聞きたいと思っている。
月に数度微熱のためデイサービスで入浴できないことがある。
大抵の場合7度台後半なのだが、本人はまったく自覚がなく体調にも変化ない。
実は前回の受診で同じ話をしたところ、軽い風邪だろう特に問題ないと主治医は言った。
しかしそれがずっと続いているのだ。
叔母がこの医者を気に入って熱心に勧めるので、だいぶ遠いけれどもこの病院に替えた経緯がある。
私としてはこんなところまで来る必要あるのか、というのが偽らざるホンネだが黙って付き合っている。
確かに若くて物腰柔らかく言葉づかいも丁寧だ。
だが大病院の勤務医なんてそんなものかもしれないが、どうも御座なりで流れ作業的な診察にも思える。
高齢者は一般的に体温が低い傾向の筈なのに、何カ月も微熱が続いているのである。
本当に問題ないのか再度質したい。









あの日の君は傘さして

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No.636 2017.4.24





娘と会食。
とても寒い一日だった。
出しなに雨も降ってきた。
澄川から地下鉄に乗る。
なぜか混んでいた。朝夕の通勤ラッシュに乗ることはないので、澄川から乗車して座れないという経験が殆どない。
なにしろいつも二つ前の駅が始発なのだから。
しかしこの日は座れず、大通りで乗り換えるまでずっと私は立っていた。
前に座る大男がスマホをいじりながらクシャミを連発する。
大通り駅で改札を経由する事なく東西線への乗り換えが可能だとつい先日知ったばかりだが、非常にスムーズに乗り換えに成功、しかし東西線まで混雑している。
西18丁目にて下車、改札口を出たところで娘を待つ。
来た来た、どうやら同じ車両に乗っていたようだ。
いつまでも寒いねー、と言いながら傘をさし交差点を渡って店に入る。
この窓際の席が用意されていた。
女将と思われる女性のサービスで食事が始まる。
前菜三皿、アボカドの台に毛蟹の身をほぐして盛った一皿絶品なり。
魚料理は身の締まったハタとアワビだ。
肉料理に自己ベストな地鶏のカレー風味グリル、産地を失念したがこんなに旨い鶏があるなんて恐れ入った。
しかしながら、娘を「女性のお客様」そして私を「男性のお客様」と呼ぶのがどうにも不自然で気になる。
私たちの関係を彼女はどう推察したのだろう。
恐れた通りに私は風邪をひき、翌日のテニス散々。









窓を開ければ

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No.635 2017.4.23





間もなくこの窓が開けられる。
すると夏の日差しが木漏れ日のように進入し、白内障の私は球が見えなくなる。
ではなぜ窓を開けるのかというと、換気と空調がなっていないので、コートが蒸し風呂のようになるからだ。
設計ミスである。
元々これら透明ガラスなので、以前は開けても閉めても変わらず眩しかった。苦情を言ってシートを貼らせたのである。
そうすることで窓を閉めれば完全に遮光が可能となった。
照明落とせば真っ暗。オーディオルームとインドアテニスコートはこうでなければダメ。
あとジャズ喫茶も。陽光溢れるジャズ喫茶なんてあり得ない。たまにあるけど。
窓は光を透過させるだけでなく、音漏れの最大の原因となる。
私も設計ミスを犯した。
この家を建てた時、今のようなオーディオマニアになるとは思ってもみなかったのである。
建物を建てる時、その窓が本当に必要なのかと、施主はよくよく考えるべきだ。
どうしても窓を多く仕勝ちなものだ、特に素人は。



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窓全面に貼ったシートも経年劣化で怪しくなってきた。あと何年もつのか・・・










半島有事

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No.634 2017.4.22





アメリカ軍が北を攻撃する可能性など殆どない、軍事評論家諸氏がそのように解説している。
理由は犠牲が大きすぎるというものだ。
1994年のクリントン政権下で、金日成が密かに開発中の核施設をアメリカが空爆しようとしたことがある。
この時の評価と予測では、たとえ限定攻撃でも核施設に手を出せば、停戦協定が破棄され全面戦争が再開されるだろうとの結論に至っている。
その場合最初の90日間で米軍の死傷者が5万人、韓国軍50万人、そして民間人の犠牲者は100万人を超えると予想し空爆を断念した。
今日さらに核や生物化学兵器を搭載可能な弾道ミサイルが加わり、北の反撃力は格段に高まっている。
もはや北への先制攻撃は不可能だというのである。
本当だろうか。
高まったのは北の反撃力だけではない。
米軍のテクノロジーはその何倍も進化しているのである。
開戦と同時に制圧することが可能だと、実は考えているのではないか。
聞こえてくる1994年の見積もりに対し、2017年の数字が語られないのはそういう事ではないのか。
今なら米本土に核ミサイルが飛んで来る可能性は低いのである。
万一少々しくじっても、やられるのがソウルや東京なら必ずしも容認不可能と断言できない。
このまま放置すれば、いずれワシントンを射程におさめる核ミサイルを北が手にするのは明らかだ。
将来必ず発生するLAやニューヨークへの危機を排除するためなら、今ソウル・東京に多少のリスクがあっても仕方ないとトランプが考える可能性は十分ある。
そんな中19日朝の宮城県で「当地にミサイル着弾の可能性あり」とJアラートの誤報が流れた。
現地の人たちはそれを聞きどのように行動したのだろう。
私なら都心部にいれば一応地下街に逃げ込むが、自宅にいるのであれば何もしないかもしれない。
「弾道ミサイル落下時の行動」について日本政府は、頑丈な建物がない場所では物陰に隠れ地面に伏せよと言っている。
だがそれが核弾頭ミサイルなら、爆心から数キロ以内にある鉄筋コンクリート造以外のあらゆる構築物と、それにもちろん生命がすべて一瞬で蒸発する。
核攻撃に対し木造建築物はあまりにも無力だ。
最後の一曲を聴く時間ならあるかもしれない。短めの曲なら多分。













SEIKO 5

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No.633 2017.4.21





20日朝の気温が5度しかなく、固形物もちらついていた。
当然ながら暖房を止められない。
春猶遠いが気分だけでも盛り上げようと、二週間後外コートのテニスが始まるのにあわせ、専用に時計を用意した。
これまで一々携帯を引っ張り出して時間を確認していた。
テニスの時に腕時計をつける習慣がなかったし、手持ちの時計は重すぎたりバンドが革だったりで適さない。
そこでこれ、「セイコー5ミリタリー」である。
セイコーが多分東南アジアのどこかで生産したモノを逆輸入している。
自動巻き(ただし手巻き機能省略)裏蓋SKELETON仕様と立派なものだ。
そして旧モデルなら価格数千円。もちろん新品だ。
これなら惜しげもなく使い倒せる。
早速テニスで装着してみたが、軽快でまったく違和感なし。
こりゃーいい、もっと早く買うべきだった、と大変満足したところ、コート予約担当の妻が今年から某クラブを期間レンタルしたのである。
実はそのコートの壁に大きな時計が設置されており、セイコー5なんかまったく不要となってしまった。



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春の湯

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No.632 2017.4.20





春の温泉旅行、定山渓である。
定山渓一泊が旅行に該当するのか。
母を連れての遠出に気が進まなくなった昨今、定山渓一泊は最早立派な旅行に該当している。
そして今回又もこの宿になった。
部屋に大きな内風呂があり、比較的に食事が充実していてしかも空いている。
ところが今回、たまには大浴場に行ってみたいと母が言い出した。
え~マジですか母さん・・・
そうなると我ら兄弟にはどうする事も出来ず、嫁二人にお願いするほかない。
前回ドタキャンした義妹(年齢的には私より三つ上)の話によればまったく問題なかったようだ。
義妹より八つ年下の義姉はどうも後方支援に徹したようだった。
それはともかく、このフォーメーションで上手くいくのなら、必ずしもここを定宿にすることもない。
ならば秋はどこか別の温泉にしようと思っているところだ。



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弟のQ3

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No.631 2017.4.19





弟が車をアウディQ3に替えた。
前の車がVWティグアンだったので、実質同じ車だよと言ったのだが、サイズが丁度いいんだと。
間もなくモデルチェンジする事なんかも、まったく気にしていない様子だった。
私なんかよりずっと太っ腹な弟である。
新しい車にドライブレコーダーが付いている。
私の車にも付いているのだが、機能がずっと優秀で、エンジン停止の駐車中も周囲を監視しているようだ。
私のはエンジンを切ったらドライブレコーダーも切れてしまう。
これがアメリカとドイツの差か、あるいは2年の技術の進歩だろうか。
Bluetoothによる携帯電話のハンズフリーも使えるようになって良かった。
これは私も重宝している。
我々の場合運転中にかかってくる電話を無視できない。
この機能は弟にも是非薦めたいと思っていた。








娘テレビを貰う

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No.630 2017.4.18





娘の家にテレビ設置。
北見へ赴任して以来9年、テレビのない暮らしをしており、DVDはパソコンで見ていたようだ。
ここへきて気持ちにゆとりが出てきたか、そろそろ買おうかなと言い出し家電量販店へ見に行った。
検討しているサイズだと数万円の出費に過ぎないのだが、それでも迷ってすぐには買わないあたり父親にまったく似ていない。
そうこうするうち妻が、施設に入居している高齢の伯母の部屋に不要なテレビがあるがどうか、と言い出した。
一も二もなく娘食いつき、義母みっちゃんを加え四人でテレビを引き取りに行った。
シャープの立派な液晶テレビである。
おまけにサイズまで検討していた機種と同一ときたものだ。
ところが家に運び接続するも映らないのである。
みっちゃんの所から回収したパイオニアのDVDプレーヤーを繋ぐとちゃんと映る。
しかし放送が映らない。
取説がないのでそれ以上どうしようもなく、この日は打ち切りとなった。
テレビ台がないので後日何か台を調達することとして、床においたまま帰った。
夜になってメールあり、ネットで調べて設定したら割と簡単に出来たと。
設置もこの通り収まりました、どうもありがとうとの事だ。
父親形無しであった。
尚テレビ前陳列の白い物体は、昨年夏八重山諸島竹富島アイヤル浜にて採集の巨大貝殻と枝サンゴである。









7777

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No.629 2017.4.17





二号機のランダム再生スタート、いきなりフィーバーだ。
777枚目(DはDISCの略)の7曲目、ベートーベンの交響曲第2番第三楽章であった。
二号機にはクラシックが一割ほど入ったので、結構な頻度でかかる。
悪くないのである、クラシックも。
ただ私の場合基礎的な教養が不足しているのが難点だ。
だから勿論あまり多くを語る訳にはいかない。
おとなしく拝聴するばかりである。
特に早朝、四時とか五時にかけるなら、確かにハードバップよりベートーベンがいくらか適当ではあるのだが、何分にもランダム再生ではなにがかかるか分からない。
初号機なんかだと突然「津軽海峡冬景色」が鳴り響くなんてこともあって、皆々椅子から転がり落ちそうになる。
そうしてみると一番バランスがいいのは三号機で、なるほどこれだけ時間をかければ誰しも少しずつ知恵がつき進歩するものだと合点がいく。
初号機については奔放に過ぎ、後からフォローするのが大変だった。
ご都合主義でシリーズ化したSF映画なんかによく見られる現象である。
何かを始める時後々のことを考えておかず大変なことになる場合があるが、それは事後だから気が付くことで、始めた当初そこまで深く考えていなかったというのが寧ろ普通だ。
辻褄は合わせるものと言うけれど、いつも上手くいくものでもない。最後に合ってよかった。









されどジャンパーピン

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No.628 2017.4.16





CDR-HD1500にコピー完了したSeagateのハードディスクを装填し、ラックへ戻し各種配線を接続する。
これが結構大変な作業なのである。
乱暴なことは絶対に許されず、中腰のおかしな姿勢で息をとめて頑張るのだ。
なんとか完了し本体に電源投入。
「wait」の点滅表示が・・・え、なに?
長い沈黙があり、「OPEN」を表示した状態でフリーズした。
なにか良くないことが起きている。
事態を把握できないが、良くないことだけは分かる。
電源を落とし再投入するが同じこと。
ウンザリするが、こういう時は元に戻してみるしかない。
本体をラックから引っ張り出す。
裏蓋を開けハードディスクを外す。
コピー元WesternDigitalの方を装填し正常に動作すれば、コピーが上手くいかなかったという事だ。
もしもダメな時は、考えたくもないがアレコレやっている間にCDR-HD1500本体が壊れたのである。
どんなに愛情を注いでも壊れる時は壊れるものだ。
だがふとSeagateハードディスクに目を止め私はやれやれと安堵した。
IDEハードディスクには「MASTER」と「SLAVE」二つのモードがあり、CDR-HD1500に装填する際は「SLAVE」にしなければならないが、ハードディスクをコピーする時だけこれを「MASTER」に変更する。
この切り替えを厚み1ミリ・長さ5ミリという貧相なジャンパーピンの抜き挿し(要ピンセット)で行う。
ただし機種によりどこに挿すかはまちまちである。
とにかくこれを戻し忘れていたのだ私は。
「ジャンパーケーブルを外したか」
そんな要らぬことをHに言ったばかりだったのを思い出し苦笑いする。
「結構アホなんだよなあ」
魂の叫びが思わず声になる。それを聞いていたらしき妻が「結構?」とつぶやいた。
言いたいことがあるならはっきり言ってみろ。










その時Sとまともに目が合った

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No.627 2017.4.15





事務所の窓の景色が前日とこんなに違う。
予報を超え、14日の気温おそらく20度以上あったんじゃないか。
昨日真冬今日は初夏だ。
これでは体内時計だって変調をきたす。
本日の起床時刻2時半である。
パッチリ目が覚めてもう寝ていられない。
起き上がりコーヒーを淹れ音楽をかけ本を読んだ。
かかった曲のせいもあったろう。
ショパンのノクターンとかポロネーズとかそういったものだった。
そうして六時を回る頃、私は再び眠くなり始めた。
ピアノが「眠れ~眠れ~」と私をダークサイドに引き摺り込もうとする。
「寝たらあかん、寝たら」必死の抵抗が8時頃まで続いた。
決済に出掛ける時には頭がボーッとしており、チャリとぶつかりそうになる。
チャリにはこれから益々気を付けなければなるまい。
銀行の駐車場に車を入れ、少し離れた店舗へ向かう足取りがシャキッとしない。
入口の大きなガラスに映るあの冴えない老人が私とは。
取引の場で今回初めてSと会う。
その途端「ど~も~!」となった。
とてもとても、下向いて黙っているなどという流れではない。
そこから懐かしい話飛び交い、今度宴会に呼ぶ段取りにすらなる。
もうこうなっては仕方ないのである。











寒気再び

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No.626 2017.4.14





あと二週間でゴールデンウイークという段になって、昨日は終日吹雪いていた。
よくあることだが、すでにタイヤ交換された方もいただろう。
まったく侮れない所だ北海道は。
事務所の地下駐車場の出入り口を積雪で登れない車があり往生した。
最低気温も氷点下まで下がり、それが一転今日はプラス15度になるというが本当か。
三寒四温とは言うが、あまりの寒暖差に身体がついていかない。
本日午後から大事な決済がある。
昔同じサークルにいたSが偶然私の客で、取引最終段階での初顔合わせとなる。
Sはそのことにまだ気付いていないようだが、会えばきっと分かるに違いない。
万一気付かなければ、それはそれでラッキーでありまたショックでもある。
つまり判別つかぬほど変わり果てたということだろうから。
だがどちらかと言えばこのまま終了してもらいたい気持ちが勝つ。
知り合いに物を売ると、後々厄介なことになる場合があるからだ。
気付かれぬよう出来るだけ喋らず下を向いていよう。
多分なかなかそうもいかぬのだろうが。



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HDDバックアップ

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No.625 2017.4.13





二号機への録音終了。
これにて我が家にあるジャズとクラシックの音源の殆どを、ジュークボックス化したことになる。
ランダム再生してかかる曲を識別できない時は、リストをめくり確認することになろう。
そうしているうち自然に曲を覚えるものであるが、私の記憶力では人生二度あっても全部は無理だ。
かねて用意していたSeagate製500GBハードディスクにコピーを取る。
この場合元データはすべて手元にあるのだから、ハードディスクの損傷により失われるものは自分の労働による成果のみ。
つまりそれまで費やした時間と労苦のバックアップという事になり、言ってみればゲームのセーブみたいなものだなこれは。
ともあれ、これが本当に最後のコピーになるだろう。
そしてバックアップしたハードディスクの出番おそらくあるまい。
というのもIDEハードディスクが存外丈夫なものであり、これまで故障はおろか不具合すら発生したことがない。
だいぶガタもきている生身の私なんかより多分ずっと頑丈で、寿命も長いにちがいない。
そう思いながら二号機から引っぱり出せば、WesternDigital製ハードディスクは相当に熱をもった状態であった。
密閉された本体内部でかわいそうにも酷使されているのだろう。
もっともそれくらい端から想定されていようから、特に問題はないのだろうが、やはりバックアップは録っておくべきだなとなんとなく納得した。
ワールドカップの第三キーパーに存在感が似ている。







支持微増

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No.624 2017.4.12





米海軍のアーレイバーク級イージス艦二隻(DDG-78ポーター及びDDG-71ロス)が、シリア空軍基地に巡航ミサイルを撃ち込んでから一週間、軍事評論家の岡田俊次氏はそもそもシリア軍がサリンを使ったのか疑問だと言っておられる。
シリア軍にとって今の状況でサリンを使うことが一つも得にならないからだ。
シリア軍は昨年末、反政府勢力の拠点でシリア最大の都市アレッポの奪還に成功している。
これにより反政府側はシリア政府との停戦協定に署名、これは事実上の降伏と考えても間違いではない。
しかし旧ヌスラ戦線とIS(ともにアルカイダ系反政府組織)が停戦協定に加わっておらず、抵抗を続けているがそれも衰退に向かいつつある。
つまりシリア内戦の大勢はすでに決し、今後シリア政府軍が粛々と平定作戦を進めていけば内戦は終了する。
世界が注視する中、シリア政府軍が今さらサリンなどを使う必要などないのである。
一方このままでは滅亡の窮地に立つ旧ヌスラ戦線とISが一挙挽回を目指し、シリア政府軍に濡れ衣を着せて米国の介入を企てる動機は十分にあった。
これはなかなか興味深い話だと思った。
だがCBSテレビの世論調査では、シリアへのミサイル攻撃を米国民の57%が支持し、トランプ大統領の支持率は3月29日の40%から43%へ微増している。
4月6日のミサイル攻撃は米国の自衛行動でもなく、国連安全保障理事会の決議によるものでもない。
シリア政府軍がサリンを使用したかどうかも不明瞭。
仮にそうだとしても、米海軍がシリア正規軍を攻撃した法的根拠がどこにも見当たらない事だけは確かだ。










子供当然禁止

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No.623 2017.4.11





某所イタリアンレストランで、5歳未満を入店お断りにしたところ予約が殺到しているそうだ。
お断りしなければならない事件が複数回あったのだろう。
そもそも分別のつかない子供を連れて行く親がダメ。
そういう家族連れにはファミレスがあるのだから、そちらを利用したらいい。
もっと上等な食事を楽しみたければ、子供を預けるか子供が成人するまで待つしかないのである。
ホテルのルームサービスを利用するとか、あるいはケータリングという手もある。
子供たちの母親を亡くしたあと、誕生会を家でやりたいと無理難題持ち出され、某ホテルのケータリングを利用したことがある。
クソガキどもには勿体なかったが、私は大いに父親の面目を施したものだった。
布製のテーブルクロスとナプキンを使う店へ行き、子供のことで不快な経験をしたのは個人的には一度きりだ。
対策は一つ、その店に二度と行かない。
これは何も子供の件に限らない。
満足度低ければ客足遠のくは常識である。
それでも行くとすれば、何か特別な理由がある場合に限られよう。
今月娘と行く円山界隈のレストラン、二度目なんだが一つ気に入らない点がある。
予約の時強制的にコースを選ばせる(コースしかない)のである。
テーブルについてシャンパンなど飲みながらゆっくり選ぶのも楽しみの一つだ。
それをメニューも見ずに電話口で選べという。
娘が気に入ってまた行きたいというので仕方なく再訪するが。










ナンシーの挑戦

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No.622 2017.4.10





半世紀以上もの昔日、アメリカでジャズシンガー・女優として活躍し、東洋人初となるアカデミー賞を手にした日本人がいた。
ナンシー梅木こと梅木美代志である。
彼女は1929年に小樽で生まれた。
20歳の時上京し、ナンシー梅木の芸名で活躍する。やがて実兄が進駐軍の通訳をしていた関係から米軍キャンプでジャズを歌うようになり、1955年渡米している。
57年にはマーロン・ブランド主演の映画「サヨナラ」に出演する。太平洋戦争後の日本を舞台にした、米軍パイロットと日本人女性の悲恋物語で、現在DVDで入手可能だ。
この映画で彼女は助演女優賞を受賞している。
翌58年にはブロードウェイのミュージカル「フラワー・ドラム・ソング」に出演、サンフランシスコのチャイナタウンに中国からやって来た娘メイ・リー役で主演した。
「フラワー・ドラム・ソング」は600回以上上演され、61年に彼女の主演で映画化されている。
60年頃録音された本作「Miyoshi」は、マーキュリーに残された三枚のLPのうちの第二作で、坂本九の「スキヤキ」がビルボード1位を獲得する63年よりも更に前の作品ということになる。
ブロッサム・ディアリーをちょっとドライにしたような彼女の歌声をブラインドで聴かされたら、生粋の日本人が歌っているとはとても思えないのではないか。
こんな先人がいたのである。「SEIKO JAZZ」の全米挑戦が無謀に思えて来るのは仕方のない事かもしれない。
2007年8月、ミズーリ州オーザックのホスピスで梅木さんは静かに息を引き取った。享年78歳だった。












合わぬ算用

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No.621 2017.4.9





群馬県沼田市で収集したゴミの中から現金4000万円が出てきたところ、自分のものだと名乗り出る者が続々現れたという。
ダメ元だとしても浅ましいものだ。
井原西鶴の諸国話に「おおつごもりは合わぬ算用」がある。
浪人仲間の宴席で回した小判が一枚足らなくなり、一悶着起きた直後あったあったと二枚出てきて往生する話だ。
日本人ならこうありたい。
確か古典の教科書に載っていたと思うが、井原西鶴の代表作という訳ではないと大人になれば分かって来る。
本来なら「好色一代男」を読みたいところである。
しかし主人公の世之介が7歳で女性に目覚め、60歳までに3700人と関係する話を高校生の前で授業できるものではない。
そういう事は自習すべし。
世之介は還暦過ぎてこの世に未練なしと、友人らと舟を漕ぎ出し海の彼方にあるという女の島を目指す。
その後の世之介を知る者なし。
根っからの女好きか、見栄を張ったか井原西鶴。
還暦過ぎれば女のいない島を目指したくなる場合もある。










米朝開戦も

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No.620 2017.4.8





シリア正規軍が民間人をサリンで死傷させたとして、アメリカがシリア軍の基地に対し巡航ミサイル約60発を撃ち込んだ。
この基地は一部をロシア軍も使用していたようだ。
いきなり何をするんだと、撃たれた方はたまったものではない。
思いのほか乱暴な男である。
これで何が起きるか分からなくなった。
トマホークの鉄鎚は北への警告、最後通牒であると同時に、トランプ自身の覚悟を示す習近平へのメッセージである。
中国が承認すれば、アメリカが北の核施設やミサイル基地を攻撃する可能性も出てきた。
この点について、米中首脳会談で突っ込んだ議論になっている事だろう。
或いはかつての東西ドイツのような形で、北を中国の管理下に置く条件のもと米中の共同作戦が行われるかもしれない。
やるならもっと早期にやるべきだったのだ。
徒らに浪費した時間は、この場合犠牲者の数を増やす効果しか生じないだろう。
我が国はその機会を逃すことなく、速やかに特殊部隊を送って拉致被害者を救出したい。
彼らが現在どこにいるのか、おそらく日本政府はそれを逐一把握している筈である。
日米のミサイル防衛システムがどこまで機能するのか、局地戦的な問題はこの一点となった。
北はやり過ぎたのだ。状況判断を誤ったのではないだろうか。
米中露を巻き込み、今歴史が大きく音を立てて動き始めた。
果たして人類はこの未曾有の危機を軟着陸させられるだろうか。











花埋み

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No.619 2017.4.7





日本初の女医、荻野吟子の生涯を描いた「花埋み」を読んでみた。
1895年(明治27年)、吟子は同じキリスト教徒で13才年下の夫志方を追い北海道に入植している。
道南の瀬棚から利別川沿いに10キロほど内陸へ入った地、インマヌエルにキリスト教徒の楽園建設を目指したのである。
現在の瀬棚郡今金町神丘は1933年に改名を余儀なくされるまで、正式名称がインマヌエル(神はわれらとともに)だった。
名前こそ神々しいものの、最初は完全な原始林である。
私はニセコの山を首までつかる熊笹をかき分け測量して歩いた事があり、手付かずの自然がどういうものか少し分かる。
開拓は困難を極めただろう。都会のお嬢さんに過ぎない吟子の困惑いかばかりであったか。
当時の開拓者らはその出身地を含め多種多様であったが、明治維新で体制側から外れた者や農家の次男三男が多く、つまり彼らは内地で食い詰めた者たちだった。
否応なく退路を断たれた彼らは、北海道に活路を開く以外生き延びる術がなかった。
北海道開拓に情熱をもって挑んだ先人と崇め奉っているが、実態は恰好のいい話ばかりではなかった。
開高健著「ロビンソンの末裔」に集落の殆どがヒグマに食われる話がある。
実際当時の北海道とはそういう所だったのだ。
吟子らのように宗教的な動機で入植した例は稀だが、いくら信仰心があろうともそれとこれとは自ずと違う話になっていく。
志方ら組合教会派(会衆派)の二年後に入植してきた聖公会派(中道派)に主導権を握られた事もあって、吟子夫婦はインマヌエルを去り、1898年(明治30年)吟子は瀬棚へ出て産婦人科・小児科を開業する。
当時の瀬棚は鰊漁で賑わい、江差と並ぶ有数の漁港だった。
吟子の医院もそれなりに繁盛したようだが、8年後に夫が肺炎を起こし死去する。志方はまだ41歳だった。
その後東京へ戻り、夫の死後9年を経た1913年(大正2年)、吟子は63歳で生涯を終えている。
二人の平均寿命52。まさに七十古稀なり、そういう時代だった。














Tropical Cyclone

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No.618 2017.4.6





世界中の熱帯の海で発生する熱帯低気圧は、暖気のみで構成され従って前線を伴わない。対流圏下層から上層まで広く低圧部となり、積乱雲が中心に向かって巻き込む渦巻き状の構造をしている。また、発達したものは中心に目と呼ばれる雲のない領域を形成する等々の特徴を有する。
このうち北西太平洋で発生し、最大風速17m/s以上のものを台風という。北東太平洋及び大西洋で発生し、最大風速33m/s以上に発達すればハリケーンと呼ばれる。インド洋と南太平洋で発生したすべての熱帯低気圧はサイクロンである。
先月末オーストラリア東部に上陸した巨大サイクロン「デビー」は、最大風速75m/sという途方もないものだった。
デビーが通過した後には、彼女が海から巻き上げてきたサメが残されていた。
オヨヨ、マジすか。









新戦法

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No.617 2017.4.5





月刊正論4月号に載った岩崎洋一元海将補の「軽空母時代の幕開け」が面白い。
海将補とは、他国軍の少将に相当する階級であり、ミッドウェイ海戦の猛将山口多聞提督の最終階級と同一である(戦死により中将に特進)。
岩崎氏は私と同学年であるが、大阪大学を卒えておられる。
偏差値でも戦歴でも私は大きく負け越した。
氏が非防大組である点を考慮すれば、相当優秀な海軍将校だったのだろうと容易に想像がつく。
先日来新鋭護衛艦「空母かが」の就役と、配備先呉への入港が伝えられている。
政府及び防衛省では「かが」を空母と呼ばず、F-35Bの運用にも否定的な見解が大勢を占めている。
展開可能な機数その他に制約が多すぎて、コスパが悪いというのが大方の理由だ。
F-35Bはすでに空自への導入が始められているF-35Aの、STOVL(簡単に言うと垂直離着陸)バージョンである。
確かにA型とその艦載機型であるF-35C、二種類の通常版に比して弾薬搭載量で二割、行動半径で三割のハンデを取られる。
しかし高いステルス性やセンサー及びネットワーク連接性能はまったく変わらない。
岩崎氏は、F-35Bに重い弾薬やミサイルを搭載する必要も、大編隊を敵に向かわせる必要もないと言っておられる。
最低限の自衛だけでよいのだ。
F-35Bには、ステルス性能を持たず且つ低速(つまり真っ先にやられる)の、早期警戒機(天空のレーダーサイト)の役割を肩代わりさせるというのである。
相手に見えない高性能センサーとなって敵の懐深く侵入し、目標データを後方のイージス艦等と共有、射程1000キロを超す対艦ミサイル等で水平線の彼方から敵艦隊等を攻撃する作戦だ。
この戦法なら友軍に人的被害が殆ど発生しない事になる。これが最大の利点だ。
蒸気カタパルトを装備した排水量10万トンの原子力空母に5000名の乗員を乗せて出撃する必要も、膨大な建造費・維持費を払う必要も最早ない。
軽空母と数機のF-35Bの運用で、同等の戦力たり得るのである。
大型空母は第二の戦艦大和になるかもしれないと岩崎氏は言っておられる。












The Great Jazz Trio

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No.616 2017.4.4





これも久々に聴いた。
トニー・ウイリアムスのバスドラが、一関にある有名店のウーハーを破壊しかけたエピソードで知られる。
確かに強烈である。
本作は日本レーベルのイーストウインドが制作した盤で、バンド自体を日本が生んだと言ってよかった。
「マンハッタン・ジャズ・クインテット」のピアノトリオ版だ。
もしもそうでなかったら、こんなバンド名に普通ならない。
ハンク・ジョーンズは生前、仲間にイジられるこのバンド名を嫌がっていたと聞く。
だが演奏は素晴らしかった。
ジョーンズ三兄弟中一番地味だったハンク・ジョーンズがヤケに頑張ったのは、トニー・ウイリアムスに煽られたせいだろう。
ピアノトリオにおけるドラマーの重要性を、私はこの盤で最初に認識した。
数多ある日本制作盤の中でも、屈指の名盤だと今尚思う。






定点観測春宣言

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No.615 2017.4.3





彼岸過ぎ
卯初疾うに空明く酉正刻に夕日あり


僕の時計はあの時のまま

風に吹き上げられたほこりの中

二人の声も消えてしまった

あれは春だったんだね







ゴチになった

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No.614 2017.4.2





「二人で鮨食いに行こう」と息子。
どういうこと?ご馳走してくれるつもりか?
よくわからないが指定の店へ出向いた。
いろいろ考えたのである。
どんなふうに注文したらよかろう。
ススキノの有名店みたいだからそれなりの値段だ。
食べたいだけ食べて飲みたいだけ飲んで、そのお勘定が向こうもちになるとちょっとかわいそうである。
様子を窺いながら控え目にやろうか。
等々思いめぐらせ歩いていたら、店の前でばったり息子に会った。
二人並んで店に入る。
息子が「予約の○○です」と。
こちらですと奥のテーブル席に通された。
私は少し安心したのである。
とんでもない金額にはならないだろう。
ビールで乾杯しメニューを眺める。
「これどう?」と息子が1万なにがしのコースを指さす。
「いや~、そんなには食べられないよ」と私はその半額くらいのコースを選んだ。
「ではこれと、僕はこのコースで」と息子が注文する。
父の遠慮に気を留めず自分だけ高いコースを頼むあたりが息子らしいところだ。
大人になった息子と差し向かいで食事なんて初めてのことなので、お互いどこかぎこちない。
飲むしかないかとビールを空け、ワインがあれば頼もうとメニューを見れば、グラスワインがあるではないか。
おねえさんに告げると白のハーフもありますよ、とおっしゃる。
反射的にそれを頼んだが、しまった、値段を聞き忘れた。
出てきたのは家で何度も飲んだシャブリだ。
店だと倍はいうだろう、ちょっと高くついたなと反省。
なんのかんのと結構疲れ、最後は息子が支払った。
立派なものだ。
もう思い残すこともあまりない。













伝説の訳

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No.613 2017.4.1





ちょっと面白いCD「The Legend of Cable」を見つけた。
The Legend of CableのCableとは電源ケーブルのことだ。
オーディオに関心のない人にはアホみたいな話にしか聞こえないだろう。
オーディオ機器の電源ケーブルを換えると音も変わるのである。
そこで録音の現場で使用する電源ケーブルを換えてみました、という企画CDがこれだ。
二枚組で一枚はピアノトリオ6曲、もう一枚が彩花-IROHA-さんという女性がスタンダードを6曲歌う。
先日の松田聖子さんと比べればほぼ無名、しかし聖子嬢は逆立ちしてもこんな風に歌えない。
人生取り返しのつかない事だってあるものだ。
面白いのはマスタリングしたものと、加工前の録りっぱなしバージョンの二種類のトラックが入っている点である(全24トラック収録)。
普通の商業CDはミキシングやらコンプやらリバーブやらでかなり加工されている。
そうじゃないとショボくて聴いていられない場合が多いのだが、本来は無加工の演奏を上手く鳴らすのが理想だ。
「これを立派に鳴らしてみろ」と、オーディオマニアを挑発しているのである。
曲ごとにケーブルを換えているので、6社のケーブルを比較できる。
①Acoustic Revive (Power MaxⅢ)
②aet (Evidence AC) 
③Kaiser Sound (Maximum)
④Kojo Technology (Euryale KS3)
⑤Saec (PL6000)
⑥Zonotone (6NPS-5.5Grandio)
以上のラインナップだが、②(372,000円)と④(24,200円)では実に15倍の価格差がある。
音は確実に違う。
演目が異なる以上違って当然とも言えるが、それだけではない。
これが同じピアノを同じピアニストが弾いている音?というほどにも違うのである。
とは言え、②が④の15倍いい音かとなると、必ずしもそうではない所が逆に凄い。
むしろ④の方が彩花-IROHAさんの声が自然に聞こえる。
つまり②が少し不自然とも言えるのだが、ピアノの音は②が断然良く比較すると④がアップライトピアノに思えて来る。
だがまあ、すべては好みの問題だ。
いくら音が変わるとしても、たかが2mの電線に37万てありか?という事の方が枢要な論点かもしれないし。











3月31日の廃線

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No.612 2017.3.31





年度末である。
嘗て赤字垂れ流しで日本中を走り続けた鉄路にも、この日をもって廃線となった例が多くある。
国鉄が民営化される80年代に集中的に起きるその前に、先ずは大都市の市電が次々に廃止されている。
1969年3月31日をもって大阪市電が全線廃止された。
京都の市電は知っているし実際よく利用したが、大阪にも市電が走っていたことを私は知らない。
京都では軌道敷内を自動車が走行し、お互いが通行を妨げ、酷い渋滞を発生させていた。
こうした事情はどこの都市でも、おそらく同じようにあったのだろう。
モータリゼーションの急速な発達と引き換えに、市電が厄介者扱いされていく。
72年3月31日に横浜市電、74年3月31日名古屋市電、76年3月31日には仙台市電が全線廃止された。
これらの都市は市電の廃止を後悔していないだろうか。
幸いにも札幌の市電は大きく縮小されはしたものの残った。
路面電車が街角に融け込み良く似合う風景に私は文化を感じる。
80年代に入るといよいよ国鉄の廃線ラッシュが始まる。
84年3月31日、福島県喜多方駅と熱塩(あつしお)駅を結ぶ日中(にっちゅう)線、新潟県新発田(しんしばた)駅と東赤谷駅を結ぶ赤谷線、新潟県来迎寺(らいこうじ)駅と西小千谷(おぢや)駅駅を結ぶ魚沼線などが廃止された。
翌年には廃線の波が北海道にも及ぶ。
1985年3月31日、北海道網走郡の美幌(びほろ)駅と北相生(あいおい)駅を結ぶ相生線、紋別市渚滑(しょこつ)駅と北見滝ノ上駅を結ぶ渚滑線、岩見沢市志文駅と栗沢町万字炭山駅を結ぶ万字線が全線廃止された。
そして1987年3月31日の国鉄廃止、分割民営化へと続いていく。
廃線といえば1958年3月31日、売春防止法施行に伴い赤線も全線廃止されている。











とりあえず水は安い

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No.611 2017.3.30





本国では貧乏人と安物の代名詞だというが、ここではどうなんだろう。
9年前のオープン当初本当にガラガラで、年会費を払ってまで来る客は新し物好きの富裕層が多いと言われていた。
その後次第に客が増え、子供が走り回るようになった今では、大きすぎるカートの扱いに相当の注意が必要になった。
そうした変化に伴い、客層が少しソフトヤンキー化したような気がしなくもない。
店自体巨大なバッタ屋のような所だから、同じ商品が同じ値段でいつも同じ場所に陳列されているとはまったく限らない。
とはいえ何が何処にあるかを客が知る術殆どなく、目当ての品を探しだだっ広い店内を彷徨うことが少なくないと思われる。
しかしながら探してもない時はないのだと、多くの客がやがて知ることになる。
我が家では購入する商品が毎回ほぼ決まっているので、効率的な買い物が確立しているのだが、そうじゃなかったら、そして買い物が好きじゃなかったら、この店での行動にはかなりのストレスが伴うだろう。







どこかアダルト「SEIKO JAZZ」

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No.610 2017.3.29





本日発売の本作をどうするか迷っている。
55歳になった松田聖子さんがジャズボーカル集を吹き込んだ。その名も「SEIKO JAZZ」。
松田聖子さんは歌が上手い方だと思う。
声もいい。
だから当然の流れと言えなくもない。
だが10曲収録(49分)で3500円(5000円以上する限定盤もある)と異例の高値でもあり、何よりなんか怖い気がして迷っている。
本作をプロデュースしたのが川島重行氏である。
氏はキングレコードでCTIやブルーノートを担当しておられた。
後にブルーノートが東芝に移り、同じ盤を出したのでずい分比較された。
キング派と東芝派に分かれて侃々諤々の論争になった。
私はキング派で、廃盤店に両方ある場合キング盤を買った。音が濃いからだ。
では東芝盤が薄クチかと言えばそんなことはないが、広帯域の音作りと引き換えにキング盤にあるジャズっぽさが少し引っ込む。
だからだろう、どちらかといえばキング盤の需要が高かったと思う。
盤と状態によるとしても、廃盤店ではキング盤の方が高い傾向にあった。
そのキング盤ブルーノートを担当していた川島さんが「SEIKO JAZZ」をプロデュースした意味は小さくない。
実はあのマンハッタン・ジャズ・クインテットを作ったのも川島さんなのである。
本作のパーソネルに彼らの名前がクレジットされている。
マンハッタン・ジャズ・クインテットも議論を呼んだ。
評論家連中の言いたかったこと分からなくはないが、マンハッタン・ジャズ・クインテットもとりあえず録音が良く、オーディオ的に面白いのは確かである。
その音で「SEIKO JAZZ」が録られているに違いないのだ。
とはいえ店頭でこれをレジに持って行く、その勇気がおぬしにあるか?
買うならアマゾンか・・・それとも家の者に・・・
どうしよう、まいったな~。












Last Date Again

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No.609 2017.3.28





CDR-HD1500 二号機への録音が粛々と進行している。
現在のところ、だいたい予定の半分を過ぎたところだ。
比較的順調に推移したと言っていいだろう。
少し余裕が出て来て、最近では本来作業と関係のない関連盤にも手が伸びている。
そういえばと「Last Date」も暫く聴いていないのを思い出し、ついでにライナーを精読してみる。
当然ながらエリック・ドルフィーの死因について語られていた。
彼は1964年にツアー先のベルリンで突然亡くなっている。
まだ36歳の若さだった。
糖尿病による心臓発作が死因といわれている。
先日サークル内医局が糖尿病について語っていたっけ。
若手が先輩に議論を吹っかけていた。
先輩のナオちゃんは少し迷惑そうだったが、後輩まったく意に介さず涼しい顔の天然KYだ。
それをなんとなく聞いていたが、厄介な病気らしいという事だけ文系の私にも分かった。
自己免疫性疾患と考えられる1型は全体の一割しかおらず、大多数が生活習慣から来る後天性の2型だという。
おそらくエリック・ドルフィーもこの2型だったのではないか。
存命中終始経済的に恵まれず、節約と栄養補給のためスタジオにハチミツの大瓶を持ち込んでガブ飲みしていたエリック・ドルフィー。
そうやって彼は多くの名盤を残したのだった。
糖尿病による死が死神との取引にも思える。










越えられない

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No.608 2017.3.27





娘が来ないので、バイオリベ2のウィークエンド・サバイバーに再度一人挑戦。
またしても15階層どまり。
娘が参戦すればあと二つ三つ行けたところだった。
日曜テニスの参加7人で疲れ果てる。
男子が三人しかおらず、一番の若手さっちゃんに入ってもらい変則男子ダブルスに。
彼女は女子ダブルスにも出るので出突っ張りだった。
若いからできることだ。若いといっても40代半ばなんだが。
これが現実、テニスも激しく高齢化している。
知り合いのコーチが脳梗塞で倒れたそうだ。
私より一つ若く同じくらい酒好きな男だ。
回復と復帰を祈る。
委員会のテーマは日本の医療だった。
医療関係者及びレギュラーのほぼ全員が尊厳死を希望した。
現実との乖離埋まらず。
人には死ぬ権利があるだろうか?
あると思う。あるべきだと思う。
バイオリベ2では弾が尽きると「ちょっと一回死ぬわ」となり、蘇生後弾が満タンになっている。
リアルではまだそうはいかないが、いずれリセットが可能になるだろう。
だが私はそれも希望しない。
あの頃の自分に戻りたいと?
本当にそうか?










疲労残る

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No.607 2017.3.26





定点観測三日連続の降雪となった。
だが季節も確実に進んでいる。
朝5時をまわれば外が明るくなり始める。
8時半からのテニスは大層辛かった。
おまけに皆さん連日の除雪でダウンしたのか、こんな日に限って頭数も少なくさらにきつい。
妹も休んだのでまた体調不良かと心配したが、あとで聞いたらお泊り会で定山渓の翠山亭倶楽部に行っていたようだ。
Hの指導が気に入り最近毎回振替に来るM女と話す機会あり、今度日曜日のテニスにおいでとお誘いした。
身長170センチ以上あろうかという八頭身のアスリートで、バレーボールかなんかの選手だったのではと想像している。
加盟団一部に出ているそうで、一見それほどの実力には見えないのだが、何しろ殆どミスしないという、アマチュアテニスの理想像のような人だ。
人数が少ないときに来てもらおう。







さらに

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No.606 2017.3.25





30センチ以上降ったんじゃないか。
さすがに勘弁してくれと思った。
人力だけでは埒明かず、除雪機の出動と相成った。
間もなく四月ですよ。
今シーズン是非これを最後にしたいものだ。
かれこれ30年近く使用している除雪機の操作ミスが最近増えている。
命に関わることなので慎重にやっているつもりだが、時々ミスしてしまうだけでなく、まずいことにそのリカバーも遅くなっている。
作業後腕が痙攣するほどに疲れ、しかし出勤しなければと車を出す。
疲労で集中力が低下しており、赤信号を見落としそうになる。
一仕事片付た後、今度はテニスのレッスンに向かった。
今月中に消化しなければ消滅する振替をこなすためだ。
テニスをする元気なんかどこにもない。
だが不思議なもので動き出せば何とかなるものだ。
だからつい頑張ってしまった。
全身コタコタに疲れているが、土日もテニス。
特に土曜日は朝8時半なんだ。
身体重いが気も重い。









がっかり

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No.605 2017.3.24





春だなあと喜んでいたが、そうあまいものではない。
これくらいの雪ならすぐに融ける。
ただ洗ったばかりの車はドロドロだ。
この日日本中が注目する証人喚問が衆参両院の予算委員会で行われた。
可能な限り聞いていたが、面白い見せ物でもありとんだ茶番でもあった。
証人がウソつきで、話の信憑性が疑わしい事を印象付けようとする、与党側の作戦はあまり上手く機能しなかった。
証人が相変わらずなかなかの弁士であり曲者であり、やや腰の引けた与党委員に迫力の点でも胆力でも引けを取らなかった。そういう事もあろうが、本件の本丸がそういう事(証人のお人柄等)ではなく、国有地の驚異的な廉売がどのような経緯で成されたかにあることを、まさに日本中が認識しているからだ。
この点で利害が一致している、つまり証人が善人であるか悪人であるかに関心のない野党側、特に民進党の枝野幸男委員の質問をとても面白く聞いた。
共産党の宮本岳志委員も何事か掴んでいる様子を窺わせたが、何分にも時間が足りない。
与党側に多くの時間を取られ、彼らの主な仕事が謂わば時間潰しだったことを思えば、非常に納得できない現象だった。
維新の下地幹郎委員は松井大阪府知事を庇うのに必死になりすぎて、余計に何かあるんじゃないかと思わせる。人選ミスだろう。
結局のところ、真相が明らかになったとは言い難く、むしろ混迷の度合い深まりこの問題は更に長期化しそうだ。
だがこれ以上の成果を国会に期待するのは無理かもしれない。
となると検察か?しかし一体誰を何の罪で立件するというのだ。
忖度罪というのは聞いたことがない。
例えば株主集団訴訟のように、国民の財産を不当に安く売ったことへの損害賠償請求だろうか。
法律のことはよく分からないが、損害賠償なら民事だろうし、国家賠償を検察が求める訳がない。
長期化がほぼ確定した本件の真相が、最終的に詳らかになるかどうか、それが益々わからなくなったように思える。









空母かが

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No.604 2017.3.23





いずも型二番艦「かが」が就役した。
第四護衛隊に編入され、呉を母港とする。
全長248mはミッドウェイで撃沈された先代「加賀」とほぼ同サイズである。
この先我が国が太平洋戦争の仇をうつのは困難であろう。
だからせめて奴らの国技でと思い見ていたがダメだった。
日本チームには侍にたる覚悟も勇気も実力も不足していた。
普通大口叩かぬが侍なれど、もしも口にし実行できない時腹切るは作法なり。
よって仕来たりともかくとおめおめ帰って来るときに、「ごめんなさい、侍ではありませんでした」とひと言お願いしたいものだ。
それ以外の言一切無用である。
もとより侍などと思ってもみないのだし、帰参許してもよいがこれから軽々に侍なんぞと言わぬことだ。







月例会

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No.603 2017.3.22





娘と二回目のお食事へ。
彼女が学生の頃所属していたサークルで、この店をよく利用していたようだ。
サークル内自由恋愛のルールの下、後日多くのカップルが続々結婚している。
娘にも付き合っていた男がいたようだ。
その後別れ、道庁に就職した男は昨年娘の後輩と結婚したらしい。
店にそれなりの思い出があるだろう。
今彼女はそれらをどんな思いで振り返っているのだろうな。
そしてこれからの事をどう考えているのか。
父は心配しているが口に出さない。
30年ぶりのジンギスカンに燻られて見通しの悪い晩だった。
この日の御勘定は娘もち。
来月は父の番で、フレンチのリクエストが来ている。
それに合わせ、妻は麻雀だろう。
隙間風哀し。
はじめ小さきすれ違い見過ごした揚げ句、ある日突然、救いようのない亀裂に広がりし淵に立つ己が姿みとめ、急に顔色失うことなどよくある話だ。
そこから呼んでも叫んでも、遠すぎる彼岸に声届かぬは世の常だった。










異形デジタルケーブル

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No.602 2017.3.21





DAコンバーター「THETA DS PRO BASIC Ⅲ」の入力1番は、RCA(普通のピンコード端子)とキャノン(バランス端子)の並列になっている。
ただ出力側「CDR-HD1500」のデジタル出力端子にキャノンが用意されていないため、これまでRCAタイプのデジタルケーブルしか使っていなかった。
ところが偶然こいつを見つけたのである。
一方がRCAプラグで反対側がキャノンのオスになっている。
こんなモノがあるなんて知らなかったわ。
繋いで驚いた、ほんの僅かハイ上がりだが非常に生々しい音が出る。
需要が限られるせいか、お値段笑うほど安い。
どれくらい安いかというと、フランク三浦と同じくらい安い。
それでいて安っぽい音がするでもなく、笑かす音もしない。
いや、いい音にニヤけてはくるけど。
もしも高価なケーブルを仕込んで結果が思わしくない場合(そんな場合など普通にいくらでもあるのだが)、この連休の精神的衛生状態もそれなりに不衛生なものとなるところだった。
今回はまったくの逆であるから多幸感ひとしおというか、ドーパミン大量放出というか、或いはまあ単なる貧乏性か。
だがなご同輩、既にお気付きの通り滅多にあることではないのだ。
とりあえず大層満足なり。








吟子鍋はいいや

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No.601 2017.3.20





来年は明治150年にあたるそうで、早くも文藝春秋が特集を組んでいる。
「私を捨て公のために生きた50人-明治百五十年-美しき日本人」
「坂の上の雲」で有名な秋山好古、武者小路実篤、「ビルマの竪琴」竹山道雄、作曲家の滝廉太郎、台湾で民家を避けて墜落死したゼロ戦パイロットで台湾の英雄杉浦茂峰兵曹長らの中に、日本初の女医荻野吟子に関する頁がある。
同様の企画でやり尽くし、段々(小粒と言ったらお叱りを受けるので)マニアックな方向へ来ている。
いまさらマイルス・エバンス・コルトレーンでもなかろうと、ブルー・ミッチェルやジュニア・マンスやベニー・ウォレスなんかに行っちゃう感じか。
荻野吟子さんは嘉永四年(1851年)、現在の埼玉県熊谷の名主荻野綾三郎の五女として生まれている。
十代半ばで結婚するが、18の時に夫から淋病をうつされ離婚、東京で二年間の入院生活をおくる。
その際男性医師に患部を見られたことへの抵抗感から、多くの女性患者のために医者になろうと決意する。
しかし当時はまだ医師免許は男性限定であり、受験資格すらなかった。
吟子は平安時代の日本に女医が存在した史実を示し、数度にわたって請願を行い1884年遂に受験が認められた。
「落第することがあれば、上は請願で驚かせた官に、下は後進姉妹に顔向けできない」として、受験者132人(うち女子四名)に対し合格24人という難関を見事突破する。
晴れて女医となった吟子は湯島で産婦人科医院を開業、翌年洗礼を受けキリスト教徒になる。
そんな縁から吟子の家に寄宿していた新島襄の門下志方之善と再婚、その時吟子40歳志方は13歳年下の27だった。
ひとつ屋根の下、熟女な女医さんと下宿人に如何ばかりのアレやコレやがあったものであろうか。
ところで熊谷には地元の誇り荻野吟子ゆかりのソウルフードがある。
「吟子鍋」がそれで、鮭・ジャガイモ・人参・ほうれん草・ゴボウ・ネギを入れた味噌味の鍋である。
石狩鍋に限りなく近いモノだ。
当地には同じような材料で作る「吟子汁」という豚汁の鮭バージョンもあり、学校給食にも供されている。
札幌の学校給食に「石狩汁」が出された記憶はない。
偉人の御威光侮り難く、石狩鍋に郷土の偉人が絡んでいなくて助かった。
それでは何故、埼玉県の郷土料理に鮭やジャガイモかというと、夫之善が布教のため北海道へ渡ったのである。
吟子も東京の暮らしを捨て、道南の瀬棚、のちに札幌にて開業している。
そんな流れから案外安易な発想で、石狩鍋in埼玉が小中学生に食べられるようになったようだ。
多分人気ないんじゃないかな。














LHH 900R

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No.600 2017.3.19





フィリップスのCDプレーヤー「LHH 900R」がオークションに出ていた。
フィリップスと言っても、日本マランツの伝説的な技術者鈴木哲氏が作った日本製品である。
1996年に限定500台の発売で45万円だった。
私が本機を知ったのは発売後数年経ってからのことで、憧れて探しに探したが、何分にも500台しかないので見つからない。
そもそもなんで500台限定生産かというと、フィリップスのスイングアーム型ピックアップCDM4の生産終了により、それが限界だったことによる。
知り合いのオーディオ屋が「800Rならあるよ」と言ってきた。
900Rは800Rのマイナーチェンジ版という位置付けだったので姿かたちが似ている。
外観上の違いはサイドパネルのみでピックアップも同一、リモコンも同じだ。
というより500台の900Rに専用リモコンとはいかず、800Rのリモコンを流用したのである。
800Rはいいプレーヤーだ。今も我が家にあり、時々娘の化粧品の台になっている。
でも、音を聴いたことがないばかりか、実物を見たことすらない900Rがずっと欲しかった、セツない思いは忘れない。
オークションは今夜九時まで。
開始価格が高すぎるので、今のところ入札者なし。
それでも10年前なら確実に買っていたと思う。
ちょっと遅すぎたのである。










センス問われたのか

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No.599 2017.3.18





現時点で言えることはあまりなく今後の推移を注視するしかないが、新たに出て来た話がもし本当なら、つまり安倍総理がそれほど森友学園を応援していたのなら、これまで説明付かなかった事柄が急に見通し良くなるのは確かだ。
つまり森友学園が国有地を破格の安値で何故取得できたかという、今回の騒動の核心部分である。
「国会議員が有力な有権者の事情を行政に取り次ぐのは仕事の一部だ。その時役人に大声で要求するのは力のない若手のやり方で、ベテランになれば「よろしく」という穏やかな言葉に断り切れない威圧を込める」と山田厚史氏が週刊ダイヤモンドに書いておられる。
「さらに上へいくと言葉はいらない。サインを読み取らない官僚は失格だ。財務省には天下の秀才が集まっている。仕事を素早く正確にこなす能力で差はつかない。問われるのはセンス」だそうだ。
つまり実力者の希望を忖度するセンスであり、次官を目指すならこのセンスが必須なのである。
連休をはさんで週明け以降、この問題は更に大事になっていくだろう。
この際寄付したことを証明するなら、領収書か振り込みの控えがあれば簡単にできる。
しかし寄付していないことを証明するとなると、これはなかなか大変ではなかろうか。
何れにせよ、当事者意識を持って成り行きを見たい。
国有地の不当とも思える廉売、これだけは今のところ明らかになっている数少ない事実の一つなのだ。
もしもその裏に何らかの不正があるなら納税者としては勘弁できない話、そして本件だけが唯一の例外とも限るまい。












ブラック宅急便

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No.598 2017.3.17





いずれそうなるだろうと思って見ていたが、ヤマト運輸が運賃等見直しの検討に入っている。
同社は業界最大手(シェア約50%)だが、佐川や郵便と熾烈な競争を展開しており、その過程で様々なコストダウンを試みた筈である。
その結果一番シワ寄せがきた現場の元ドライバー二人が会社に対し、サービス残業代の支払いを求めて争っている。
「配らなければならない荷物が多すぎ、人が少なすぎる。」
一日の個数が平均180ほどだったと言う。
一時間に配達可能な数が15から20だといい、180個あれば最低9時間最大12時間かかることになる。
昼飯を食べる時間などなく、朝7時50分に仕事を始め配送センターに戻るのは夜10時を過ぎることが多かったという。
このままではいつか死ぬと思って辞め、会社を相手取ってこれまでのサービス残業代(未払い賃金)の支払いを要求した。
当然会社側でもこうした実態を把握していて、この問題を解決するには運賃等の見直しが必要との認識を持っているということだ。
会社の好調をドライバーのサービス残業が支えていたのだ。
現在5万人以上いる全てのドライバーのサービス残業を支払う方向で調査が進められているが、仮にその結果が一人100万円となれば、今期の営業利益が全部吹っ飛ぶという。
そして今後サービス残業なしでやっていけるのか?という話に当然なるだろう。
昼休みを一時間取るなら、一日の適正配達数は130個が上限だという。
見直しにより人を増やせるなら、それも可能となるかもしれない。
これらは当事者自らが解決していくよりない話だ。
ただ彼らの話の中で「再配達」の問題だけは、当事者の努力や英知でどうにかなる問題ではないと思った。
現場のドライバーは再配達に苦しんでいるのだ。
午前中に入れた不在伝票に、ネットで午後の再配達を指定されるとする。
例えば車を泊められないような路地裏に配達する場合がある。
雨や雪だって降っているかもしれない。
離れた所に停め、坂を上って階段を上がってやっとたどり着く時もあるだろう。
配達先はエレベーターのないマンションの5階かもしれない。
「それでまた不在だとほんとショックです」
その荷物がワイン2ダースでも、彼らは来た道を荷物と共に引き返すのである。
しかもこれは二度目なのだ。
地獄の再配達千本ノックと囁かれる過酷な現実がある。
「自分で再配達の時間入れておいて、なんで居ないの?」
雨の中車に戻り、荷物を戻し、車を出す。
その直後に携帯が鳴り、今帰ったのでもう一回来てくれと言われることもあるという。













CVN-65 退役す

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No.597 2017.3.16





世界初の原子力空母「USS Enterprise」が退役した。
1961年の就役以来アメリカ海軍を象徴する存在だった「Big E」の艦名は、来年建造開始予定のジェラルド・フォード級空母3番艦(CNV-80 2025年就役予定)に引き継がれる。
冒険を意味するこの艦名を与えられた先代(CV-6 ヨークタウン級2番艦)に、帝国海軍は手ひどくやられた。
ミッドウェイ海戦で加賀・赤城・飛龍を沈めたのは、エンタープライズの爆撃隊(ドーントレス急降下爆撃機)である。
エンタープライズも日本爆撃隊にやられたが、アメリカ軍の優秀なダメージコントロールにより復旧した。
アメリカがダメージコントロールを重視し、日本が無視した結果だ。
また、撃墜されたパイロットの救出にもアメリカは全力を尽くした。
その方が新たにパイロットを育成するよりコスト的に有利だからだ。
しかし日本は貴重な熟練パイロットを使い捨てにした。
用兵思想の違いと言えなくはない。
だがどちらの思想がより優れており、後世に引き継がれたかは明らかだ。
帝国海軍の艦名も実際には複数海自に引き継がれている。
良き伝統のみ引き継がれ、悪風は断たれるよう希望する。
エンタープライズも大和も未来、宇宙にまで飛翔するのである。



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フランク三浦に笑う

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No.596 2017.3.15




フランク・ミュラーのパロディ「フランク三浦」を商標登録できるかが争われた訴訟の上告審で、最高裁第一小法廷はフランク・ミュラー側の上告をしりぞけ、商標を有効とした昨年の判決が確定した。
洒落の分かる裁判官もいるものだなあと感心しきり。
呼称は似ているが外観で明確に区別でき、フランク三浦が数千円であることを考慮すれば、100万円を超えるような高級時計と混同するとは到底考えられないとの大岡裁きである。



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なぜか意味不明なお守り付き。
保証書がまたやけにいい。
曰く、裏蓋やベルトの傷などは当たり前のようにあります。文字盤にホコリ・異物・指紋・まれに縮れ毛などが混入しています。完全非防水で、ありとあらゆる水分、空気中の水分にすら耐えられません。ダイビングや水泳に利用するのは勝手ですが、確実に壊れます。30度以上の高温にもまったく耐えられません。パソコン・モーター・携帯電話など磁気を発生するモノの近くに置かないでください。すぐに壊れます。
こうでなけりゃいけない。
「調子のいい事ばかり言って買わせたのにガッカリ」はいかんよ。
何のことを言っているか分かる人には分かるだろう。
フランク三浦の保証書に書かれていることを「告知」といい、告知事項は免責される。
それでもよかったら買ってくれということ。
商人のモラルだ。
雑誌にインタビューが載っていた。
~ものづくりへのこだわりは?
基本あれへん。
2㎝からの落下で壊れても保証せえへんで。もう一本買うたらよろしやん。
~買ってくれた人には?
もっと買え言うてるで。
動くのは買ってから2年くらいやからね。電池換えるくらいやったら新しいの買えっていつも言うてるし。
・・・とのことである。お見事。



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こんなバージョンもあるようだ。










God Hand

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No.595 2017.3.14





我が家の冬期限定最終秘密兵器「THETA DS Pro Basic Ⅲ」は三回路のDAコンバーターだ。
なぜ冬期限定かというと、かなり熱をもつので狭いラックで運用するのに夏は辛い。
だから五月になれば夏期限定最終秘密兵器「THETA DS Pro Basic Ⅱ」に交代の掟だ。
「THETA DS Pro Basic Ⅱ」は熱くならない。
音的にはⅢの方が派手。まあ、夏は少し暑苦しいかも。
だから何かと丁度良いのだが、一つあまり人に言えない悩みがあった。
三回路の入力のうち一番の繋がりが時々悪くなるのだ。
原因不明、信頼を寄せる修理人S氏にみてもらったが分からなかった。
その後症状が出なかったので、何かのハズミに治ったのかもしれないと期待していた。
ところが久々に出たのである。
次にもし出たらデジタルケーブルを差し換えてみようと思っていた。
それでラックの裏へ手を伸ばしたところ、なんと繋がる(音が出る)ではないか。
まだケーブルに触ってもいない。
どうなってんの?
手を引っ込める。音消える。おいおい。
要するに私が「THETA DS Pro Basic Ⅲ」の裏側に手かざしすると音が出るのだ。
オーディオにはオカルト的なところが確かにあるが、イヤまじか。
妻を呼んだ。
「ちょっと見てくれ。不思議なことがあるんだよ」
手かざしをやってみせる。
「どう思う?オレの手って何かあるのか?」
アホなことを、と妻も手をかざす。
だが、私の手かざしにしか反応しない。
ある意味それなら凄いが、妻の手でも同じ現象が起きた。
それでも不思議に違いないが、問題は音楽を聴く時にラックの裏で手かざししているのもどうかという点だ。
交代でやる?
それもいかがなものか。
「何かぶら下げておけば?」と妻。
なるほど、しかし手以外でもいいのか。
いいのであった。
ダンボール片に紐をつけて吊るしてみたところ、問題なく音は出る。
ただ少々かっこ悪いといえばかっこ悪い。
どうしたものか・・・フーム・・・
つまりアレだ、要は何かを遮っている訳でしょう?
いったい何を?
この時一瞬日が陰り室内が暗くなった。
私は突然気付いたのである。
①の光端子だった。
これがむき出しになっていた。
そんな話聞いた事がないが、むき出しの光端子が悪さしていたのだ。
これを②(RCA端子)のように塞げばいいんじゃないか。



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光端子を塞ぐパーツが手元にあった。
わずか1センチのプラスチックパーツを光端子に挿す(①)。



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これで解決。
神の手かとちょっと思ったんだけど。
そんなわけないか。



















淡雪

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No.594 2017.3.13





牡丹雪は春告げる雪、はかなく消えゆく定めなりけり。













太平洋の試練 ②

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No.593 2017.3.12





ミッドウェー海戦はアメリカにとって貴重な勝利となったが、本質的に太平洋戦争の結果を決定づけた訳ではない。
帝国海軍にとって四隻の空母と全艦載機の喪失が重大な打撃となった事、それにより多くの熟練パイロットを失った事は事実である。
しかしこの時点で熟練パイロットの四分の三が未だ健在だったことも事実なのだ。
だが日本には戦闘で必然的に消耗するパイロットを補充する意志も力も足りず、開戦時が戦力のピークでありその後は低下する一方だった。
新米パイロットが実戦配備されるまでの飛行時間が次第に短縮され、実弾射撃の経験がないまま戦地に送り出されるようにすらなっていった。
日本の残りの熟練パイロットに交代の望みは殆どなく、死ぬまで飛び続ける運命だった。
彼ら自身がそれをよく知っていた。
そしてアメリカはすべてがその逆だった。
時間の経過と共に戦力が充実していくことをアメリカは知っていた。
日本の戦時生産量が30年代の4倍に達していたのに対し、アメリカは25倍だった。
つまりアメリカはミッドウェイで勝つ必要は必ずしもなく、負けなければそれで良かったのだ。
日本にとってこの戦争を最善の形で終わらせる道は、早期にアメリカ海軍を叩いた後の講和だっただろう。
山本五十六はその賭けに出て負け、その後アメリカの領土に持続的な攻勢をかける戦力を二度と持てなかった。
ミッドウェー海戦は太平洋戦争が長い消耗戦になる事を確定した戦いだった。
まさに山本五十六がそうなってはならないと考えていた戦いに。











太平洋の試練 ①

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No.592 2017.3.11





イアン・トール著「太平洋の試練 真珠湾からミッドウェイまで 上下巻」をやっと読み終えた。
途中で他の本が割り込んだり、また毎月出る文藝春秋にも半分くらいの時間を取られたりした結果、三カ月ばかり掛かった。
読了後分かったのだが、更に続きがあるらしい。
それはそうだ、ミッドウェイで終わるのはおかしい。
それは最初から感じていたことだった。
「ガダルカナルからサイパン陥落まで 上下巻」が現在出ている。
これもおそらくその次があるのだろう。
段々読むのが辛くなるかもしれない。

ミッドウェイ海戦前夜の帝国海軍は戦力的にアメリカ海軍を上回っていた。
普通に戦えば少なくともあのような惨敗になり得なかったのに敗けた。
三つの敗因があったと思う。
最大の敗因は情報戦で負けていた点にあった。
アメリカ軍はその時点で日本軍の暗号をほぼ完璧に解読していた。
しかし次の進攻先(日本側暗号でAF)についてミッドウェイを疑ったが確信が持てなかった。
そこで一計を案じ、ミッドウェイ島から平文で「蒸留装置の故障で飲料水が足りない」と打電した。
それを傍受した日本軍が、「AFで真水が不足」と打電したのは、情けないが有名な事実である。
1942年6月4日に日本の機動部隊がミッドウェイに攻めてくることをアメリカ軍は知っていた。
この時アメリカ軍が日本空母殲滅だけを真っすぐに目指したのに比べ、日本側の作戦は複雑過ぎて的を絞りきれなかった。
結果的にわずかな誤差の蓄積が取り返しのつかない結果に繋がった。
これが第二の敗因だ。
そして三番目はレーダーである。
ミッドウェイ海戦時点でアメリカ軍はレーダーを実用化していた。
対する日本軍は肉眼が頼りだった。
だから急降下爆撃機に気付くのが遅れた。
これらに付け加えるとしたら慢心だろう。
日本は緒戦の勝利ですっかり調子に乗っていた。
何の根拠もないのに敗ける筈がないと高を括っていた。
ミッドウェイの前哨戦となった珊瑚海海戦が示した予言、空母同士の対決は予測がつかないという核心的な問題点を正視しなかった。
事前の図上演習において赤城と加賀が沈没すると、審判を務めた宇垣参謀長は「待て」と言いその結果をなかったことにした。
出撃を準備していた呉では、高級将校が赤線の娼婦に機密作戦の極秘情報をペラペラしゃべるので、出港前に町の人達はみなミッドウェイ作戦のことを知っていた。
こうして出撃した帝国海軍機動部隊は、戦力に劣るアメリカ海軍の返り討ちに逢い完敗した。
一度の海戦で三千人以上の戦死者を出した。
平成における太平洋の試練となったあの時、六年前の犠牲者はその六倍にも上っている。
毎年ミッドウェー海戦で敗け続けるほどの犠牲を生んだ痛ましい出来事の、はたしてその教訓は生かされたと言えるだろうか。
仮設住宅に三万人を超える被災者を残したまま、今日東日本大震災は七年目に入った。














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