融けない雪

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No.250 2016.4.1





空撮すればまだ札幌は真っ白だろう。
だが道路の雪は完全に消え、とても暮らしやすくなって喜んでいる。
除染というのはこういう事だと、ふと思ったのである。
山野の雪ならいずれ融けるけれど、もしこれらがけして溶けず、人力で除雪するしかないとなったら誰しも絶望する筈だ。
市内あちこちの雪捨て場に、ダンプが運び込んだ大量の雪が山のように積み上げられている。
幸い夏までにはすべて融ける筈なんだが。

万里の長城的な公共事業をやりきる力があるなら別だ。
だが出来ることと出来ないことがある。
出来ないことは出来ない、ごめんなさいと正直に言うのが人の道というものだ。
出来そうもないのに批判を恐れてやりますと、ただ時間稼ぎをしているのではないのか。
100年も経てば皆いなくなるからな。
原発周辺の一定の地域に、もう二度と春はやって来ない。
極めて残念だ。
しかしそれが事実なら正確に伝え、代案を示すのが政治の役割であろう。
この問題は金で解決する以外方法がない。
一刻も早く。





PEPPER

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No.251 2016.4.2





アルトの山に入りアート・ペッパーを聴いている。
昔バイト先のジャズ喫茶で、滅多にない事なのだが経営者の女性が営業中店に顔を出してこう言った。
「あなたは先日もペッパーをかけていましたね。私もペッパーが好きですけど、他の人もかけて欲しいのよ」
偶然である。私もペッパーは好きだがマクリーンだって好きだ。

1953年の「with Sonny Clark」を録音しているところだ。
ウエストコーストはライトハウスのライブで、二枚に分けられ残念なことに海賊盤的な音質だ。
87年に発売されたこの日本版を、私は5000円も出して二枚とも買った。
ライナー曰く「音の古さ悪さにもかかわらずこのレコードを買ったあなたはかなりのペッパーマニアです・・・」
(二枚のレコードに入れられたライナー同一、ひどい手抜きである)
だからそうじゃないって。
うるせえよ、そういう事なら買う前に言えよと罵り二度と聴かなかった。
今改めて本作を聴き直し、少し大人になった私は当時の自分を褒めてやりたくなった。
アート・ペッパーとソニー・クラーク(p)の共演盤はこの二枚のみ。他にないのだ。
よく買ったな。






THETA再び

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No.252 2016.4.3





THETA DS PRO BASIC Ⅱがやって来た。
並べて分かった。
ⅡとⅢはサイズが異なる。
Ⅱの方が5センチほど奥行きが大きいのだ。
これは意外だった。
Ⅲと入れ替えウエスギのフォノイコの上に設置する。
ギリギリじゃないか。

音を出して分かった。
ⅡとⅢは音が異なる。
Ⅲの方がゲインが高く性格的に激しい。
つまり音が派手だ。
そしてⅡには電源スイッチがなく点きっぱなしなのだが、Ⅲほど発熱しない。
狭い所に押し込んでいる関係上これは有り難い。
Ⅲだと発熱で上の板まで熱くなるのだ。
夏になったら問題だと思っていた。

さて、どちらがいいかとなるとこれは悩ましい。
Ⅱの方が聴きやすいのは確かだが普通といえば普通。
Ⅲは少しうるさいとも言えるが説得力はある。
でもせっかく入れ替えたのだから、とりあえずこのままⅡを聴いてみることにしよう。
電源投入後数日経てば、印象の変化もあると思う。







YUKIO SASAKI

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No.253 2016.4.4





引越し祝だと西18丁目のレストランへ繰り出す。
娘の希望でひと月ほど前に予約を入れていた。
この店はミシュランガイドの星を一つ獲得しておられる。
その前に娘はどうしても当日中に転入の手続きをしなければならず、荷物の片づけも目途がついた3時頃区役所へ出向いたのだが、これがちょっとした誤算だった。
その時点で待ち120人以上だったという。
終了後実家(我家)に集合して一緒に行く予定が怪しくなってきたと電話があり、直接行くので先に行ってくれとのことだ。
これは予約の時間には間に合いそうもない。
お店に電話してその旨伝えると、食事開始は全員揃ってからになりますので皆さんゆっくりいらして下さいとの事。
それを伝えるべく、本日もう一人のメンバーである息子に電話するが出ない。
妻は別の宴会にて不参加である。

私は略定刻の到着。
息子はまだ来ていない。
グラスのシャンパンなど頂いてひとり待つも、10分経過して音沙汰なし。
これはおかしい。
店の外に出て電話してみる。
反応がない。
なにごとか起きているようだ。
しかしどうしようもなく再び店内で待つ。
マナーモードで着信を見逃さないよう携帯を凝視して。

30分経過する頃息子からの着信、携帯を掴み店外へ。
なんと約束を忘れていたようだ。
今から急いで来るという。
それしかないだろう。
それから10分娘到着。
事情を説明しグラスシャンパンで場を繋ぐ。
私は三盃目だ。
こんな事ならボトルごと頼むのだった。
息子が店に着き食事が始まったのは予約時刻の一時間半後である。
お店の方に大変な迷惑をかけてしまった。
ちょっともう行けないな。









WILD 7

ワイルド7
No.254 2016.4.5





望月三起也さんが亡くなった。
昔少年キングに連載していた「ワイルド7」を夢中になって読んでいた。
チンピラみたいな警官が実は警視正で、バッジを見てエラそうな警部なんかが青くなるシーンが好きだった。
今もその嗜好変わらず、管理人の「あんた誰?どこの業者?」みたいな高圧的態度に対する「オーナーだけど、それがなにか?」といった展開を好む。
「ワイルド7」というチーム名で団体戦に出ていた頃、後から入ってきた歯医者が「名前を変えよう」とぬかしやがった。
まったく歯医者ってのはロクなやつがいないから困る。
その団体戦が間もなくだ。
今は昔の名前で出ています、なのだがこれがからきし弱い。
尤もあまり勝ちたいと思わなくなってきているので、たいして問題もないのであるが。
年二回試合に出るそれだけでヨシとしよう、そう思っている。




タモさんピンチ

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No.255 2016.4.6





田母神俊雄氏がピンチだ。
政治資金の使途不明問題に続き、公職選挙法違反疑惑が噴出している。
真相は分からないが、ズブの素人に過ぎない田母神さんが担ぎ出されいいようにやられた可能性はある。
だが仮にそうだとしても、私の関知しない事では済まないのを、ご自身重々承知しておられる筈だ。
そもそも虎ノ門ニュースなどで拝見する限り、とても政治家に向いている風にはお見受けしない。
北関東訛りの話しぶりで殊更そう見えるだけかもしれないが、彼は根っからの武人なんだと思う。
おかしな事に首を突っ込むべきでなかった。

元々言わずにおれないところがお有りだった。
お気持ちが分からなくはない。
だが軍人の発言は難しいものだ。
田母神さんの言動は元航空幕僚長としてあまりに軽くないか。
私などのヨタ話とは訳が違うのだ。

あのヤン・ウェンリーならどう言うだろう。
彼は「危ないところ」にけして近付かなかった。
自分という存在が政治利用される事を極端に恐れた。
だから政治的な発言を公にしなかった。
たとえボンクラと思われても。
言いたいことがなかった訳ではない。
あっても言わなかったのだ。
それが軍人の見識というものかもしれない。







ERIC DOLPHY

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No.256 2016.4.7





我家を「JAZZBAR DOLPHY」などと称して随分宴を開いた。
その「DOLPHY」をエリック・ドルフィーから拝借した事は既に書いた。
ドルフィーには主に妻が傾倒しており、就中「GW」を人生の一曲に彼女はカウントしているようだ。
私がドルフィーを初めて聴いたのはバイト先での事だった。
ビレッジ・バンガードのライブだったと思う。
ドルフィーはアルトサックスの他バスクラリネットやフルートも好んで演奏している。
特にバスクラリネットの特徴的な音色(ねいろ)と節回しで、たちどころに彼だと知れる。
ブラインドにて最も当てやすいのがドルフィーかもしれない。
当時はその捻れたアドリブに圧倒され、なかなかついていけなかった。
だが40年以上も聴いていれば、少しはジャズも分かって来るものだ。
今ではもっと小難しい演奏をするミュージシャンがいくらでもいるから、ドルフィーが特に難解だという事でもない。
1964年6月、ツアー中に糖尿病のため彼は急死している。
金がないので手っ取り早く糖質ばかり摂取したのが良くなかったと言われている。
おそらく本人は病名すら知らなかったのではないか。
まだ36歳だった。
Mよ君と同じ歳だ。
若くても無茶ばかりすれば、人は呆気なく死ぬんだよ。
それが本望だと言うのなら、もちろん構わないさ。








永遠にゼロ

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No.257 2016.4.8





百田尚樹氏も虎ノ門ニュースのコメンテーターをやっておられる。
現在60歳で私と同学年である。
しかも私が京都の某大学に在籍していた頃、彼もまた同志社大学に行っておられたようだ。
40年前の河原町あたりで遭遇していた可能性は否定できない。

彼は色々と危ないことを言うが、なにしろ愛嬌があるので何となくまあいいかとなってしまう。
青山氏だとそうはいかない。
百田さんは得な性格をしておられる。
面白い話が湯水の如く口から湧き出し人を飽きさせないので、きっと友達が多いだろうと想像している。
時には真っ当な話もする。
誰だってそういう男と酒を飲みたい。
最悪なのは面白いつもりでしている話が一つも面白くないのに気付かない男だ。
言っている事といえば結局、どうだ俺は物知りだろうとそれだけなんだから。
それなら無口の方がよほどマシである。

かの有名な「永遠の0」は彼のデビュー作だ。
2006年、50歳で作家デビューしこれが大ベストセラーとなった。
私も面白く拝読したクチである。
だが何も残らなかった。
そもそも怪しくなった記憶力のせいで、いや元々そうかもしれないんだが、読んだことを片っ端から忘れるのである。
しかし宮部久蔵はじめ登場する人物にリアリティが不足しているからか、特にこれは残らなかった。

いやそれはおそらく小説全般について同じことが言えるだろう。
私は小説というものにもう飽きている。
だから殆ど読まなくなったのではないか。
実在の人物について書かれているならともかく、半端な作り話ならたくさんだ、そういう事だと思う。







PUNTO

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No.258 2016.4.9





タイヤ交換やら点検やらの諸々で車を預け、代わりに借りたのがフィアットのプントだった。
お借りしておいてアレだが、今時の車としてはだいぶ情けない感じである。
ハンドルがフラフラするし、2ペダル式のマニュアルミッションも生煮えで、なにやらつんのめるようにシフトチェンジする。
もっとも4万キロ近く走行した個体であり、プント自体既に日本での販売を終了している。
これに200万を超える値札を付けていたようだから、きっと売れなかっただろうな。

私の車というのがジープで、今やフィアットの傘下にあり、来年あたりモデルチェンジすると言われている。
現在鋭意開発中であろうか。
売れ筋商品だから、フィアットとしても口を出したくなるだろう。
そこをグッと我慢してアメリカのチームに任せておかないと、なんだかおかしな事になりはしないかと少し気になる。
マカロニ・ウエスタンってのがあったでしょう。
ジュリアーノ・ジェンマ、覚えておられましょうか?
なんとも珍妙であり、イタリア語の西部劇はどうも締まりがなかった。










CANNONBALL

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No.259 2016.4.10





黒人に対するあっけらかんのかー発言でお叱りを受けた政治家がいた。
発言者の趣旨とは別に、必ずしも悪い事ではないように思う。
それはタフで陽気というという事でもある。
そんな風に人生を過ごせたら素晴らしいじゃないか。
しかし黒人すべてがそうかと言えば、印象の問題に過ぎないかもしれないがそうとも言い切れない。
ケニー・ドーハムだとかハンク・ジョーンズなんかだとむしろ線が細い。
その点ジャズメン屈指のあっけらかんがこの男、キャノンボール・アダレィだ。
ブルーノートに残したサムシンエルスが名盤たり得たのは、たとえマイルスの傀儡であろうとも一切メゲる事もなく、それがどうしたのと屈託ないソロを聴かせた彼がいたからだった。

キャノンボールというあだ名は、大飯喰らいの百貫デブだったことからつけられた。
この身体ゆえキャノンボール・アダレィの音は太く、安定していて余裕がある。
余裕をもって楽々吹き切ってしまう。
だがそれだけではない。
速弾きが得意で、しかも正確でありキレが良い。
1959年にコルトレーンと吹き込んだライムハウス・ブルースを聴くと、あのシーツオブサウンドを完全に圧倒している。
アルトのヴァーチュオーゾ、キャノンボール、しかし日本では実力の割に評価が低いのではないだろうか。
どこかオスカー・ピーターソンと重なるところがある。
バカウマ、しかし翳りがない。
そうなのだ、そこなのだ、あっけらかんは日本でウケが良くないのだ。
残念なことだ。
男らしくて良いと思うのだが。







東京 春

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No.260 2016.4.11





東京へ研修に行った娘から、散りかけた桜の写真が送られて来た。
昨日は日中20度くらいあったようだ。
暖かくていいねえ。
ついでに春を満喫しておいで。



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こちらでは朝、うっすら雪が降った。
4月でも降る。
地方によっては5月の連休が終わるまでタイヤを交換しない所もある。
我家の冬囲いもそのままだ。
北海道はまだまだ寒い。





ツーショット

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No.261 2016.4.12





今日の宴会に備えてDAコンバーターのTHETAを入れ替えた。
多分HはⅢの方を好むだろう、そう思ったんだよ。
我家のオーディオラックは裏が狭く、宴会中に機材を入れ替え配線し直すのに適さない。
よし、Ⅲにかけよう。

Ⅱが来てからずっとこちらを聴いてきたけれど、どうもⅢの時と違う鳴り方をしているとは薄々思っていたのである。
元に戻しびっくり。
いやー、全然違う音だ。
画像でご覧の通りこれだけ奥行きが異なる。
奥行きだけではない、二台は全く違う機械だった。
寺島さんはⅢをお聴きになった事がお有りだろうか。





ズムウォルト級

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No.262 2016.4.13





米海軍最新鋭のミサイル駆逐艦「ズムウォルト級」一番艦が今年就役し、太平洋艦隊に配備される。
外観の異形はステルス性を高めた結果だが、これまでの軍艦のイメージとかけ離れ相当奇妙である。
斬新なのは外観ばかりではない。
船体を二重船殻構造としダメージ軽減を図っている。
このため駆逐艦としては大柄な15000トンという、前級(アーレイ・バーク)の二倍近い堂々たる体躯となった。
この艦は、ロールス・ロイス社製ガスタービンによる発電ですべてを動かすオール電化方式である。
つまり推進力をエンジンに依存しないため、極めて対潜静粛性が高い。
またこの大電力により、将来レーザー兵器などの運用を見込んでいる。
新型の155mm艦砲はロケット推進とGPS誘導により150キロの正確な射程を誇り、トマホークの代用として十分機能するとみられる。
この砲はステルス性向上のため、発砲時以外は砲身を収納することが可能だ。

これらの新機軸を盛り込んだ結果、ズムウォルトはお決まりのコストアップに見舞われる事となった。
建造費がなんとニミッツ級原子力空母に匹敵するものとなったのである。
空母の盾となる護衛駆逐艦が空母と同じ値段では困る。
ズムウォルト級は当初の建造計画30隻からどんどん縮小、最終的に3隻のみとなった。
この全三隻が太平洋艦隊に配属予定である。
それはもちろん中国の動向を睨んでの事だろう。
しかし三隻で生産終了というのは米海軍の場合失敗と同義でもある。
厄介払いでないことを願う。



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ジャッキー・マクリーン

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No.263 2016.4.14





真打登場である。
マクリーンのどこが好きかと言うと何より音色だ。
ディストーションがかかったような独特の音で、ああマクリーンだと立ち待ち分かる。
哀愁を帯びた語り口も相俟って強烈にジャズを感じさせる。
ややフラット気味な音程すらプラスに作用しているのだろう。
率直に言って特別にもの凄く上手いという訳ではないのだ。
そのことを本人が一番分かっていて、ブルーノート時代には行き詰ってしまったものか、ちょっとフリー方向へブレてしまう事もあったのである。
それは痛々しくて見ていられない類のものだった。
しかしマクリーンは次第に正気を取り戻していく。
そうだな、普通に吹けばいいんだと。
ジャズに対して誠実であり一途だったと思う。
晩年の大西順子との共演盤など聴くと目頭が熱くなる。
私にとってはジャズと言えばやっぱりジャッキー・マクリーンだ。





ドナルドクックとスホイ24

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No.264 2016.4.15





バルト海の公海上を航行中の米海軍イージス艦ドナルドクックに対する、ロシア空軍機の異常接近事案が起きている。
私も動画を見たが、スホイ24戦闘爆撃機(西側コードネーム:フェンサー)二機編隊が繰り返しドナルドクックのわずか10mほどの至近距離をフライバイしている。
これはもう嫌がらせの段階ではなく、明らかな敵対行動だ。
スホイ24は現在ロシアの主力攻撃機であるが、本来ならスホイ34(同:フルバック)との交代で退役が進むべきところ、諸般の事情で先送りとなっている。
ドナルドクックも先日報告したズムウォルト級の失敗から、現役続行を余儀なくされているアーレイバーク級25番艦であり、この辺は不思議に似通った境遇にある両者ということができる。
米露とも軍事費の増大が財政を圧迫している点にも共通性がある。
両者どちらも戦争などしている場合ではないのだ。
とは言え戦争というのは起きる時には起きる。
一発の銃声から大戦争に発展するケースは枚挙に暇がない。
今米露に軍事衝突が起きたら世界経済はどうなるか。
バカげた挑発は慎むべきだ。





熊本地震

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No.265 2016.4.16





窓の眺め寒々と鉛色だ。
雨そして風、時々雪である。
気温も上がらず気分が晴れない。
そんな重苦しい日の未明に九州では地震があった。
熊本市近くの内陸を震源とした直下型の地震だった。
大きくはないが比較的浅いところで起きたせいで、震度7と過去最大規模の揺れをもたらした。

川内原発は100キロ以上も離れており、震度3程度で済んだようだ。
そのため正常に運転中であると報じられた。
もしも震度7が直撃した場合でも原発はもつのかと思った。
もたないかもしれない。
ただ震度7が原発を直撃する可能性は高くないということなんだろう。
確かに今回は外れた。
運任せである。



三時間ほど前にまた強い揺れがあったようだ。
これは余震ではなく別の地震らしい。
そんなこともあるのか。
今朝知人の息災やっと確認した。
熊本市内に無事でおられるようだ。
とりあえず良かったと言うよりない。







F-35

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No.266 2016.4.19





空自が運用する戦闘機が現在三機種ある。
主力戦闘機F-15Jイーグル。
支援戦闘機(戦闘爆撃機)F-2。
そしてF-4EJ改ファントムⅡである。
このうちファントムはベトナム戦争で活躍した機体だ。
さすがに古くファントム爺さんと揶揄される。
アメリカ本国では20年前に全機退役済みで、日本でまだ現役なのを知った米軍パイロットが驚くそうだ。
そんなファントムの後継機F-35ライトニングⅡが本年度4機空自に引き渡される。
第五世代のステルス戦闘機だ。
今後順次機数が増えていき、最終的に42機の導入を予定している。
とは言え実際に実戦配備されるにはあと数年必要であろう。
今年の4機引き渡しというのは実はアメリカ本国で行われ、そこで空自パイロットに対する訓練が行われた後自力で日本まで機体を飛ばす計画だ。
その段階では飛ぶのに精一杯で、戦闘機として使いこなすのはまだ先の話になる。

ファントムの後継機に空自は当初F-22ラプターを希望していた。
ラプターは現在世界最強の戦闘機だ。
しかし米国議会の反対で実現しなかった経緯がある。
反対の理由は無論日本への不信感だ。
ラプターの替わりに導入が決まったライトニングⅡであるが、どうもかっこ悪いのが一番気になる。
それに単発(エンジン一機)というのも残念なポイントだ。
ファントムもイーグルも双発である。
双発の利点はエンジントラブルで一機止まっても生還の可能性が残されること。
この信頼感はパイロットにとってとても大きなものだと思う。
テニスでワンサーブのハンデ戦をやる事があるが、セカンドサーブがないというのはとても厳しいものだ。
一気にレシーバーが優勢になる。
サービスはセカンドがあるからキープできるのである。



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今少し夢中になれないF-35なのだが、見る角度によってはまあまあかもしれない。
やはり戦闘機は飛んでいる姿が一番絵になる。











LEFT BEHIND

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No.267 2016.4.20





最寄りのレンタルビデオ店で5枚目に選んだのがこれだった。
5枚で1000円、4枚借りるより安くなる。
ニコラス・ケイジで航空もので、なんかSFっぽいやつ?
予備知識一切なしにみた。
これはまいったぜ、なんだこれは・・・

携挙(Rapture)というのがあるらしい。
それをテーマにプロテスタントの牧師ティム・ラヘイとジェリー・ジェンキンスが書いた全12巻からなる原作があり、6500万部の大ベストセラーとなっている。
そのうち2014年に第一巻を映画化したのがこれで、既に続編の製作が決定しているようだ。
しかし映画評論家の評価は芳しくない。
曰く「バカの極み」
「キリスト教徒であろうとなかろうと、別の映画を観るべきだ」
でも原作は素晴らしいのに映画がダメだったということでもない。
作者の一人ティム・ラヘイが語っている。
「今までみた携挙に関する映画で最高の出来だ」

かいつまんで中身を話すと、JFK空港発ロンドン行きの機内で、副操縦士を含む多数の乗員乗客が衣服を残し突然消える。
機長のニコラス・ケイジはニューヨークへ引き返すが地上と連絡が取れない。
その頃地上でも同様の怪現象が起き、何百万もの人々が消えて社会がマヒ状態だったのだ。
消えたのはすべての子供と信心深いクリスチャン達だった。
一方では消えることが出来ず呆然とする牧師もいた。
さて彼らはどこへ行ったのか。
どうやら天国らしい。

世の悪が最高潮に達した時、信心深い人だけが天国へ呼ばれ空中でキリストに会う。
地上ではアルマゲドン(最終戦争)が起き、世界に終末が訪れる。
その間信心深い人たちは空中で避難し、やがてイエスとともに地上に帰る、これが携挙である。
ソ連が宗教を禁じたのも故なきことではないようだ。









地震は予知できないのか?

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No.268 2016.4.21





「現代のコペルニクス」にて武田邦彦氏とロバート・ゲラー氏が対談した。
テーマは「地震は予知できない」というものだ。
1969年に地震予知連絡会という国の機関が設置され、1978年から東海地震予知体制が開始された。
30年以内に80%以上の確率で東海地震が起きるとされてきた。
しかし実際に起きた地震はすべて違う場所だった。
1994年北海道南西沖。
1995年阪神淡路。
2007年新潟中越。
2011年東北。
そして2016年熊本。
熊本で地震が起きる確率は0~6%とされていた。
つまり全部外れたと言うのである。

ゲラー氏によれば地震のない所はない、そして地震は予知できない。
では何故予知しようとするのか。
それは「大規模地震対策特別措置法」で、国は地震を予知しなければならない、とされているからである。
出鱈目な地震発生確率を記載したハザードマップは、予算を配分する根拠として必要だった。
だから0~6%とされた熊本は耐震化が遅れた。
防災目的の筈がかえって災害を増幅させた。
そして外れて被害が大きくなるほど、御用学者が焼け太る皮肉な結果を生んだのである。
何故なら国は地震を予知しなければならず、そのため更なる予算を付ける事になるからだ。
しかし結果として出来たのは、後からあれは前震でこっちが本震だと、結果が分かってから偉そうに理由を付けることだった。
地震予知は無意味だ。

そのようにお二人は言っておられた。
なるほど、経緯をたどればそういう事だろう。
でも地震予知の努力に意味がないと私は思わない。
現在予知は不可能だと認め、いつどこで地震が起きるか分かりませんよと告知した上で研究を続けるべきだ。
いつか1分前に警告できるかもしれない。
武田氏も言っておられるように、犠牲の多くは第一撃によるものだ。
それさえ回避出来たなら、こう言ってはなんだが後は努力次第でなんとかなる。









母の様子が怪しい

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No.269 2016.4.22





自粛も考えたが行くことにした。
春の親子温泉ツアーである。
遂にネタ切れとなり二巡目に入った。
ここは嘗て保険会社の保養施設だったところだ。
部屋に大きな内風呂があり贅沢なものである。
しかしそれを利用するチャンスがあるかなと思っていた。
あったのである。
母親が浴場へ行くのを不安がって内風呂にすると言った。
迷子になるのではないかと言うのである。
どうも様子がおかしいと思った。
道中の車で同じことばかり言う。
ここ数年そうした傾向はあった。
しかしこの三カ月ばかりの間に明らかに症状が進んでいる。



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薬で進行を遅らせることが出来ると聞いたことがある。
受診すべきだろう。
問題はどうやって話を持ち掛けるかだ。
母には六人の兄弟姉妹がいたがその多くが既に亡く、ちょっと歳の離れた妹を残すのみとなった。
この叔母と私は幼い頃に同居していた事がある。
早くに両親を亡くした彼女は、結婚するまでの間姉夫婦の家に住んでいたのだ。
よし、叔母に頼もう、息子に言われるよりもまだマシだろう。

帰宅後叔母に電話してみた。
そうしたところ叔母は圧迫骨折で現在動けない状態にあるという。
それはあなたの仕事です、お願いしますと叔母は言った。
マジですか・・・







X-2 心神

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No.270 2016.4.23





国産ステルス機X-2が初飛行した。
X-2は嘗て「心神」と呼ばれていたプロジェクトで、機体もエンジンも国産であるが、あくまでも実験機でありこのまま開発が進んで制式採用される訳ではない。
先日報告したF-35ライトニングⅡがF-4ファントムの後継機であるのに対し、X-2はF-2の後継機(F-3?)を開発する前の段階の実証機である。
そう言われればなるほど機体も小さく頼りない。
耐久性能が飛行200時間程度を想定したものに過ぎず、武器を搭載する能力もない。
また、搭載するIHI製エンジンの推力もF-15イーグルの三分の一程度しかない。
イーグル搭載の推力15トン級エンジンを開発する力は今のところ我が国にはない。
これから20年くらいの開発期間を経てF-2の後継機を開発しようという話だが、また前回のように横槍が入って流れる可能性だってある。
そう思いながらX-2を見ると、ひな鳥の羽ばたきに見えてくる。
尚、F-15の後継機はまったく目途もついていない。

F-2後継機への要求はかなりハードルが高い。
諸外国より上のステルス性能を持ちながら、敵ステルス機を発見するレーダー性能をも同時に求められている。
完璧な矛と盾である。
今後こうした第五世代機が各国の主力戦闘機となっていくだろう。
このような戦闘機がカバーする空域では従来型は手も足も出ず、ただむなしく的になるのみだ。
では第五世代機同士の空戦はどうなるだろう。
お互いにレーダーが無力化される事から、ミサイルは最早役に立たず、機関砲等による目視による遭遇戦が復活するのではないか。
もしもそうなら、ステルス機にとって最も大切なのはゼロ戦のような機動性だというパラドックスが起きるかもしれない。









RAINBOW CHILDREN

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No.271 2016.4.24





先週亡くなったプリンスのCDを一枚だけ持っている。
ジャズ関係の本で紹介されていたのを見て買ったものだ。
プリンスというミュージシャンの事を殆ど何も知らない。
スティービー・ワンダーよりも知らない。
当時は手当たり次第に買っていたので、こんな所まで手が届いていたのだ。
何故ジャズの本で紹介していたかというと、もちろんジャズではない内容なのだが、とにかく音がいいので聴いてみてはどうかという事だった。
これは買って良かった。
本当に凄く音がいい。
特に重低音に驚いた。
これは重低音を堪能するソフトである。
しかし残念ながら現在廃盤となっているようで、アマゾンで見ると結構高いが、いずれ再発されるだろう。
今すぐ5000円も出して買うことはない。

ジャズの本で記事を読んだというのは多分合っている筈だ。
しかしどの本だったのか。
気になって片っ端から本を開く結果となった。
三時間かけて探したが見つからない。
残るはスウィングジャーナルやジャズ批評など雑誌ということになるのだが、これは多すぎて無理だ。
仕方なく、この件ギブアップすることにした。






息子の運転に付き合う

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No.272 2016.4.25





息子に譲ることにした車の練習に付き合った。
昨年11月に免許を取得して以来、マニュアルミッションの車を運転するのは初めてらしい。
しかも左ハンドルである。
ちょっと厳しいのではないか。
右ハンドルのレンタカーで練習してからにしようと思ったのだが、今ではマニュアルミッションのレンタカーが絶滅状態であった。
やっと見つけても免許取得から一年経たないとダメだと言う。
分からないではない。
しかしそれでは免許取り立ての若者はどうすればいいのだ。
一年も経てばマニュアル車の運転方法なんて、きれいさっぱり忘れるだろう。

我々の頃レンタカー屋さんはそんな事を言わなかった。
気を付けてね、と気持ちよく送り出してくれたものだ。
私はシビックを借りてよく練習した。
そしてそれから何年かして、中古のシビックを購入したのである。
そういうものだ。
私はシビックを磨き、大切にした。
シビックはそれに応えて運転を教えてくれた。

若者の車離れを嘆く前にやる事がある。
運転はマニュアルミッションの車で覚えるものだ。
その方がずっと楽しいからだ。
どんなポンコツでもマニュアル車の運転は楽しい。
運転の楽しさを知れば、車離れは起きないと思う。
安楽で退屈なAT車は爺とご婦人のためのものだ。








できること

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No.273 2016.4.26





地震発生から二週間になろうとしている。
避難しておられる方々さぞお疲れだろう。
知人のKさんからその後連絡なく、もしかしたら避難中かもしれない。
猫を飼っておられたので、その事で相当お困りではないかと気になる。
とは言え私に出来ることと言ったら、せいぜい募金するくらいのものだ。
こういう時どうしても何かしたくなる。
現地へ行き炊き出しする芸能人などもいるが、そんな気休めにあまり意味はない。
われもわれもとかえって混乱を発生させては何もならない。
足手まといになってはいけないので、プロに任せて素人はおとなしくしておくことだ。
団体戦のチームメイトが熊本に派遣される。
大事な戦力だが喜んで差し出そう。
彼はプロだ、役に立つだろう。
どうか私の分まで働いて来てくれ。
私はいい人になって安心するチャンスを放棄する。

とかく日本人は、いい子にしていれば禍が避けて通るように思いがちである。
そんな非科学的な事と口では言うが、心情的には間違いなくそうだ。
だがいくら熊本で善行を積もうとも、次は自分たちの番なのである。
現地でボランティアの受け入れを表明し始めた。
おそらくそれは苦肉の策だろうと想像している。
東北では世間知らずのボランティアが、色々厄介なことになったと聞いた。
現地は盗賊どもが跳梁跋扈する世界だ。
そうした意味でも素人が行く所ではないのだ。
特に若い女性はよした方がいい。
勝手に来て勝手なことをされるくらいなら、いっそ一元管理してしまおうと現場は考えている。
神棚に祀っておけと。
それとて衣食住は自分で賄えと言っているのだ。
そんな事素人に出来る訳がない。
我々は静かに、個人的な献金と納税で熊本を支えよう。











そうりゅう

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No.274 2016.4.27





かねてより新型潜水艦導入について交渉を続けていたオーストラリアが、我が国の「そうりゅう型」の採用を断ってきたらしい。
潜水艦というのは最先端技術ひしめく現代兵器にあっても、とりわけ機密のかたまりと言ってよく、納税者へのサービスに比較的熱心な海自も潜水艦の中だけはけして見せない。
中でもそうりゅう型は潜水艦の歴史に燦然と輝く日本の誇りだ。
画期的な特徴が二つある。
最大の特徴は通常型(原潜でない)でありながら非大気依存推進を可能にしたスターリングエンジンで、海上に出したシュノーケルから外気を取り入れる必要がないため探知される危険が非常に小さい点にある。
もう一つはX舵だ。
普通後方から見た舵の形が十字に見えるところを、そうりゅう型ではXとなっているのでそのように呼ばれる。
X舵は四枚のうち二枚が故障しても操艦が可能であり、正常な状態ならコンピューター制御によって旋回半径が小さくなり、X舵以外の艦よりも水中運動性能がはるかに高い。
このように高性能なそうりゅう型を、やすやすとオーストラリアなんかに渡していいのかと思っていた。
中谷防衛大臣は不採用の理由をオーストラリアに質すとか言っているようだが、そんなみっともない真似は止めたほうがいい。
いいじゃないか、これで良かったのである。










チャーリー・パーカー

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No.275 2016.4.28





モダンジャズの父的な扱いのチャーリー・パーカー。
確かに名曲を何曲か残したが、その生涯は相当滅茶苦茶でもあった。
ご多分に漏れず麻薬の悪癖に人生を支配されたと言っていいだろう。
名高いラバーマンセッションが行われた1946年7月29日、売人ムーチェが逮捕されてしまいパーカーはヤクを入手できなかった。
仕方なく酒と睡眠薬でなんとか凌ごうとしてやりすぎた。

「ラバーマン」の冒頭、パーカーは意識朦朧とし演奏に入らない。
サイドメンの「吹け!」という生々しい肉声が微かに録音されているという(私には聞こえない)。
この手の話は他にもある。
ビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」にはビレッジバンガードのすぐ下を走る地下鉄の走行音が入っているというが、これも怪しいものである。

ヨレヨレではあるものの、何とかセッションを終えてホテルに戻ったパーカー更に酩酊度を上げ、素っ裸でロビーに降りて来てしまう。
本人はまったく覚えていないのだ。
そういうこともあるだろう。
私も嘗て素っ裸で宴会の席に降りてきた事があると言われているが、当人は覚えていない。

部屋に閉じ込められたパーカーはその後、煙草の火でボヤ騒ぎまで起こしカマリロ精神病院に収容されることになる。
だが転んでもタダでは起きなかった。
そこでパーカーは名曲「リラクシン・アット・カマリロ」を書くのである。
この曲あればこそ、トミー・フラナガンの「オーバーシーズ」は名盤たり得たのだ。







鬼郷

鬼郷
No.276 2016.4.29





韓国で大ヒット中の「鬼郷」という映画がある。
所謂従軍慰安婦をテーマとし、文藝春秋によれば社会現象となっているという。
内容は多分想像通りのものだ。
映画の冒頭、スクリーン中央に「この映画は実話をもとに作られた」と字幕が出る。
そしてラストでは日本軍が少女達を集団虐殺したうえ死体に火を放つという。
この映画を見た300万人を超える人たちが、日本に対する反感を募らせている。
どこまで真実か、「慰安婦20万人」という数字に根拠があるのか、そんなことは最早あまり問題ではなくなっている。
万一ゴールデンウイーク中に韓国へ行くような場合、身の安全にも十分留意したい。
もちろん行かないに越したことがないのは言うまでもない。







連休もへったくれも

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No.277 2016.4.30





有感地震が1000回を超え、更に今日も震度5強の揺れが由布院であった。
震度5と言えば、普通生半可な地震ではないのである。
実際私は殆ど体験したことがない世界の話だ。
それが毎日のように来ては、誰だってまいってしまう。
集団疎開すら考えねばなるまい。
特に現在避難所におられる方々だ。
四万人もの人が不自由な暮らしを強いられている。
一刻も早く何とかしないといけない。
国家の存在理由が問われている。
細かいことを気にしなくて良い。
日本国政府は全力で彼らを助けよ。
金を使うのは今だ。





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