雪で断念する

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No.278 2016.5.1





4月30日、息子が車の練習に来たが、まさかの降雪で中止。
今のところ彼に走行可能なのは交通量の少ない山道だけだ。
多分大丈夫だとは思うが、山の方へ行って万一積もりでもしたらかなわない。
これはダメだなと言ったら残念そうにしていた。
今日のところは家でバイオハザードでもしよう。
これを予測していたようで、息子は自宅からPS4を担いで来ていた。
初めて触ったPS4、3とは画の解像度がだいぶ違う。
違うゲームかと思うくらい違う。
「レベレーション2」は3版4版両方出たけれど、次期バイオハザードはどうやらPS4がないと出来ないらしい。
私がソニーの担当者ならきっとそうすると思う。
そろそろユーザーに買い替えを迫る頃だ。
娘も参戦バイオ三昧の休日となる。





F-22

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No.279 2016.5.2





アメリカ空軍主力戦闘機F-22ラプター(猛禽)の生産を再開するかもしれない。
実現すれば空自F-15の後継機種となる目が再び出てくる可能性もある。
元々F-22はF-15後継機として開発が始まった機体であり、空自もそのセンで採用を希望していた経緯があった。
1997年の初飛行から2005年の運用開始を経て2011年に生産終了するまで187機が生産されたが、当初は750機を生産する計画であった。
ところが開発費の高騰から調達コストが上がり、冷戦終結などの世界情勢もあって生産数が大幅に見直される事となったのである。
日本など同盟国への輸出も議会の反対で頓挫した。
こうした事情で一機あたりのコストは益々上がり、一機1億5000万ドル(F-15の5倍)となっている。

ここへ来て中国の軍事的野心やロシア機の敵対行動,、あるいは朝鮮半島などの看過できない情勢を背景に、アメリカ空軍の増強が必要とされた。
同盟国へのF-22輸出解禁も再検討するという。
これは敵対勢力への対抗措置であるのと同時に、F-22自体の相対的能力低下を意味している。
F-22は今猶世界最強の戦闘機ではあるが、世界最強の度合いが下がってきたという事だろう。
一騎当千の力はもうない。
輸出すら禁止するだけのアドバンテージもない、商売優先という判断だ。

F-22が最強とされる理由がいくつかあった。
一つはアフターバーナーなしの超音速巡航(スーパークルーズ)が可能な点である。
しかし現在ではユーロファイターやミグ35など超音速巡航が可能な機体が他にも存在し、格闘戦ではユーロファイターに敵わないとの指摘もある。
実際問題として、F-22とユーロファイターがドッグファイトする可能性があるのかという話になれば、限りなくあり得ない。
F-22最大の特徴であるステルス性をユーロファイターはあまり有さず、従って万一対戦した場合ユーロファイターはF-22の対空ミサイルによって一方的にやられるだろう。
演習でのF-22はステルス性をまったく考慮していないF-15を、単機で6機同時に撃破している。
非ステルス機にとってF-22は恐るべき見えざる敵なのだ。

しかしこのステルス性能も現在ではやや旧式化しているという。
F-22は旧式化したステルス性と引き換えに兵装を犠牲にしている。
ミサイルや爆弾の搭載能力が高くないのだ。
この点ではF-35に遠く及ばない。
F-35はステルス性・多用途性でF-22を上回り、STOVL(垂直離発着)機(F-35B)という切り札もある。
将来護衛艦いずもを本格的な航空母艦として運用可能になるということだ。
さらにHMDS(ヘッドマウントディスプレイ)により、機体全周360度をカバーする情報をヘルメット内に投射する画期的な機構を持つ。
ただF-35にスーパークルーズ能力はなく、かつ単発であり何よりかっこ悪いのが最大の弱点だ。
すでに報告した通り空自は、F-35を退役するF-4ファントムの後継機として採用する。
F-22はやはり、F-15イーグルの後継機候補ということになるだろう。



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F-22のライセンス生産が可能となっても、それを退け自主開発、純国産を選ぶという選択肢だってなくはない。
その場合、今後20年くらいの間にF-22を凌ぐか、少なくとも同等の性能を持つ機体を日本は自前で開発しなければならない。
そいつはどうだろうな、いささか荷が重いように思う。












桜 2016

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No.280 2016.5.3





澄川通りの桜並木に花がつき始めた。
北海道に遅い春がやっと来たようだ。
まだ朝晩ストーブの火が欠かせない。
つい先日は日中雪がチラついていた。
それでも季節は蛇行を繰り返しながら確実に進む。
一番いいのは六月中旬から七月中旬の一か月だ。
この期間だけ私は精神的にニュートラルになる。
均衡を保つ努力がいらない一か月なのだ。
多分これは太陽の高さと関係がある。
そしてすべての人類に共通の傾向だと思う。
人は赤道に近付くほど精神的に安定するのである。
しかし一方で赤道は一周約4万キロあり24時間でひと回りするので、赤道上の人は時速1700キロもの超高速メリーゴーランドに乗っている状態だ。
これでは頭がボーッとしてしまうのも無理なき事。
だから赤道に近付くほど考え事に適さなくなるのではないか。
南北問題はそのようにして発生したのかもしれない。
ともあれこれから北海道はグッドシーズンを迎える。
いつ何時どうなるか分からない。
謂わばつかの間の僥倖だ、精々楽しみたい。






なが木

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No.281 2016.5.4





ニホンウナギがワシントン条約の取引禁止寸前までいった。
今後もどうなるか分からない。
今のところまだ鰻を食すことは可能だ。
しかし酷く高いことになってきている。
鰻好きには困った事態である。

日本で流通する鰻は殆どが養殖物だ。
海でとれた稚魚(シラスウナギ)を買い、生簀で養殖している。
この稚魚の漁が危機的状況にある。
日本人が鰻を食い過ぎたせいだ。
実は現在完全養殖、つまりシラスウナギの人工孵化が技術的に可能だ。
しかしコストが掛かり過ぎて商売にならない。
では天然ものはどうか。
四万十川の天然鰻を食べたことがあるが、養殖の方が泥臭くないし脂があって旨いと思った。
ただし中国なんかで養殖されたものは何を食わされて育ったか分からず、気持ち悪くて絶対嫌だ。

鰻と言えば蒲焼きであり鰻重が定番という事になる。
鰻の蒲焼きには二種類あって、江戸前は蒸してから焼くスタイルで関西では蒸さない。
捌き方も違うようだが大きな問題ではない。
その後の調理法で全然違うものになるのだ。
私は圧倒的に関西方式を支持する。
東京の老舗数か所で試したが旨いと思わなかった。

北18条界隈に「なが木」という関西式を食べさせる店があった。
先代の時から何十年と通った。
格別に旨いうなぎを出していたが、惜しくも5年前に閉店してしまった。
「いいうなぎが入らなくなった」というのがその理由である。
大阪の老舗でも鰻重を食べたことがある。
高いばかりでなが木にはまったく敵わなかった。
つまりなが木は日本一旨い鰻屋だった可能性がある。
ビルが建つほど繁盛していた。
二代目はもう働く理由がなかったのかもしれない。









COOL BIZ

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No.282 2016.5.5





連休が終わるとぼちぼちクールビズの男が出始める。
これが嫌いだ。
なんの理由で男がネクタイをするのか知らないけれど、ある意味力士の大銀杏みたいなものだと思う。
これがないとサマにならないのである。
背広にネクタイの銀行員がネクタイを外すとどうなると思う?
これが急激にインチキ臭くなるのだ。
こいつに金なんか預けられないというくらいに。
不動産屋ならもっとヒドイことになる。
どっから見ても詐欺師かチンピラにしか見えない。

東京の夏は確かに暑い。
京都の夏ならもっと暑い。
だから絶対ネクタイ絞めよとは言い辛いところもあるのは事実だ。
だがしかし北海道にクールビズはいらないだろう。
沖縄でダウンコート着てるようなものだ。
どうも道民性というか、乗りやすくていけないな。
クールビズとよさこいソーランとファイターズは道産子ミーハー気質の三大象徴である。






リー・コニッツ

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No.283 2016.5.6





アルトサックスも終盤に差し掛かっている。
リー・コニッツはクールジャズで売った人だ。
私はクールに比較的冷淡だったので彼のレコードを両手で数え切れる程度所有するだけで、CDはビーナスに吹き込んだ「Brazilian Rhapsody」があるのみだ。
改めて聴いてみると60年代の「Duets」などは辛気臭くて論外だが、初期のトリスターノとの共演やアトランティックにウォーン・マーシュと吹き込んだ盤なんか今聴けば案外悪くないし、Verve盤「VERY COOL」だって言うほどの事でもない。
70年代に復活したマイナーレーベル、プログレッシブにおける「Figure&Spirit」も相変わらずシレッと吹いてはいるが、年代的に録音良好という事もあって快調に聴かせる。
しかしなんと言ってもついでに聴いたビーナス盤の「Brazilian Rhapsody」が良かった。
クールとボサノバの融合がなんとも絶妙な匙加減を生んでいるのだ。

ビーナスの原さんには色々文句を言ったことがあった。
まあ、ただのクレーマーに過ぎなかった訳だが、この時の発想というか企画には脱帽する。
例のハイパーマグナムサウンドもまだ過剰になっておらず、聴きやすくていい。
特に「黒いオルフェ」が泣かせる。
コニッツもよくこれを受けたな。
70才になり、もう拘りも柔らかくなっていたか。
少しヨレた感じが逆に哀愁を含み曲調とよく合っているじゃないか。
若い頃のコニッツには有り得なかった風情だ。






ソロモンの偽証

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No.284 2016.5.7





連休中に宮部みゆき氏原作「ソロモンの偽証」のDVDを見た。
映画自体が上下巻に分かれており、やたらと長い。
城東第三中学校で起きた生徒の転落死が自殺か他殺かという疑惑を、あり得ないことに中学生が学校内裁判で裁くという話だった。
事件を報じるマスコミがまたあり得ないくらい嘘臭いのだが、見終わったあとでこれは監督の故意かもしれないとすら思えてきた。
話全体にリアリティがないのに、そこだけ迫真性を持てばかえって滑稽だろうからだ。

出演した中学生役全員が一万人参加のオーディションで選ばれた。
主役で検事を務めた藤野涼子さんはこの時14才。
役名がそのまま芸名になった。
小説では思った通り後年弁護士になって事件に係わった人物(弁護士役の神原?)と結婚するようだが、あまりにベタだと思ったか、映画では教師になり城東三中に赴任する。
彼女はそこで伝説の人物になっていた。
赴任報告の席で女性校長が「あなたの話を全部聞かせて」と要請、語られるロングストーリーが映画の中身となる。
ラストシーンで校長が「その後他の人たちはどうなったの?」と聞いた。
藤野涼子は神原和彦と結婚しただろうと思ってエンドロールを最後まで注視していたが、「私たちは皆友達になりました」と言ったまま終わったので意外な気がした。
藤野涼子さんは今年三月に発表された日本アカデミー新人賞を取り、6月公開予定の映画「クリーピー偽りの隣人」に出演しているそうだ。

このような面白くない話が何故映画化され、それも前後編二話に分けてまで公開されたのか。
今日小説が面白くないからだと思う。
他が全く面白くないので、少し面白くない本作が映画化されたのだ。
それが証拠に、現在朝日新聞の朝刊に連載されている小説は「吾輩は猫である」だという。
この行いを詐欺だと書いた人がいたが、新聞がそんなことをするくらい今小説はつまらない。










LONE SURVIVOR

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No.285 2016.5.8





「ローン・サバイバー」は凄い映画だった。
シールズ史上最大の悲劇「レッド・ウィング作戦」を映画化した2013年制作のアメリカ映画である。
2005年アフガニスタンにおけるタリバン幹部アフマド・シャーの排除を企図した本作戦で、シールズ11名ヘリ部隊8名計19名が戦死した。
唯一の生存者マーカス・ラトレル一等兵曹による手記を基にこの映画が作られた。

マーカスら四人のシールズ隊員が先遣偵察チームとして派遣される。
可能ならアフマド・シャーを狙撃、不可能なら航空支援を要請し、より大規模な作戦に移行する手筈だった。
彼らは偵察行動中三人の山羊飼いと遭遇し、やむなくこれを拘束する。
基地に連絡するも山岳部にて電波状況悪く繋がらない。
四人は迷うが交戦規則に則り彼らを解放、作戦を中止して退却ポイントへ向かう。
そして予想通り、間もなくタリバンの追撃を受ける事になる。

カラシニコフや軽機関銃で武装し、RPG7(ロケットランチャー)すら装備する100人を上回るタリバンの猛攻にあい3名が戦死するが、マーフィー大尉は死の直前に基地への連絡に成功していた。
基地で待機していたクリステンセン少佐率いるシールズ8名がチヌークヘリで現地へ向かう。
隊員をロープで降下させるべく、ホバリング中のチヌークはしかし、タリバンのRPGにより撃墜されてしまう。
搭乗員を含む16名全員が戦死であった。
一方地上で重傷を負っていたマーカス一等兵曹は、現地人に匿われ、六日後に生還した。

彼らネイビーシールズは、アメリカ海軍のエリート特殊部隊である。
訓練中に85%が脱落してしまうという。
米海軍すべての将兵が訓練に参加する訳ではなく、特に優れた者のみが参加している点に注意が必要だ。
それでも15%しか残れない。
ウサマ・ビン・ラディン排除作戦を成功させたのは彼らである。

レッド・ウィング作戦では、作戦遂行の為に子供を含む三人の非戦闘員を殺すかそれとも解放するかという選択を迫られた。
軍規に照らせば正しい決断が、タリバンを呼び寄せる最悪の事態を生んだ。
三人を殺せば19人の精鋭は死なずに済んだと考えられる。
これをアメリカのテレビ番組が取り上げた。
道徳のジレンマ「正しい殺人はあるのか」。
マーカス一等兵曹は「同じ状況が繰り返されれば、同じ決断を下す」と言った。
しかし私は率直に言って単なる現場の判断ミスだと思った。
判断ミスで失われるにはあまりにも犠牲が大きすぎたので、このような美談が用意されたのだろう。
別の時別の場所で違う決断が下された例も多数ある筈だ。








日本のいちばん長い日

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No.286 2016.5.9





これも連休中に見たDVDだ。
半藤一利氏原作「日本のいちばん長い日」は二度映画化されている。
1967年の東映版では、本作松竹版において役所広司氏演じる阿南惟幾陸軍大臣を三船敏郎氏が、本木雅弘氏の昭和天皇を松本幸四郎氏が演じた。
本木雅弘氏と言えば「シブがき隊のモックン」である。
難しい役を演じ切る役者ぶりに驚いた。
ジャニーズ事務所の人を見る目は大したものだ。
東映版の方は見ていないが、おそらく松本幸四郎氏の出番は少ないだろう。
当今裕仁が劇中頻出するのは憚られた筈だ。

映画では終戦に至る10日余りの出来事が描かれる。
その中で大きな柱となったのは御前会議と宮中事件である。
8月10日の御前会議で既に「聖断」が下され終戦の基本方針は決まていたが、なお無条件降伏に抵抗する努力が続いた。
8月14日に改めて行われた御前会議で遂に終戦の詔勅がなされ、反発する陸軍省直属の将校と近衛師団による降伏阻止を企図したクーデターが起きる。
これが宮中事件である。
15日午前0時過ぎ、近衛第一師団長の森中将を殺害し師団長命令を偽造した戦争継続派は、近衛第二連隊を動かし皇居を占拠する。
その頃陸相官邸で阿南大将が切腹した。
阿南大将は介錯を拒み二時間後に絶命する。
夜が明け、クーデター発生を知らされた昭和天皇は「自ら兵の前で諭す」と述べたという。
東部軍田中司令官により事件は鎮圧され、正午過ぎ玉音放送がオンエアされた。

本作の主役となった阿南大将は、実際のところ本土決戦派だった。
しかし一方で二・二六事件について「政治の改革を叫ばんとする者はまず軍服を脱ぎ、しかる後に行え」と語り、軍人は政治に係わるべきでないと説いてもいる。
当然無条件降伏に不満はあっただろう。
しかしそれを呑み込み腹を切った。
介錯の拒否はせめてもの意思表示だったろうか。

反乱を鎮圧した田中大将は、8月24日になり拳銃自殺を遂げた。
森師団長を殺害した井田中佐は、戦後電通に入社している。











GUITAR SIDE

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No.287 2016.5.10





下手クソだったけど、ギターが好きだ。
始めはその姿かたちに憧れた。
小学校5年生くらいだったろうか。
母親に買ってくれとねだったのは。
母を大通の富貴堂まで連れて行くことには成功した。
富貴堂の売り場には歳の離れた従姉が勤めていた。
「弾いてごらん」と母が言った。
初めて触れるギターを弾ける訳がない。
従姉が薦める一番安いヤマハのクラシックギターは6000円だった。
象眼細工を施した、うっとりするくらい美しいそのギターを、だが母は買ってはくれなかった。

それから何年かして私はギターを手に入れた。
爪弾くだけの音がまさに心の琴線に共鳴した。
毎日それなりに練習したが、あまり上手くならず20年が経ち私はやっと理解した。
私には才能がなかった。
今ウェス・モンゴメリーの演奏を聴いて嫉妬するなんてバカな事は無論ない。
むしろ清々しいくらいだ。
へ~、同じ人間なのにここまで違うんだね。
人生とはつまりこうしたものだったのだ。
それなら弾けなくたっていいじゃないか。
上手に弾ける人がいて、いつでもそれを聴くことが出来るのなら。
それ以上を望むのは贅沢過ぎるだろう、私は最近やっとそう思えるようになった。









JAF Mate

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No.288 2016.5.11





日本自動車連盟JAF(Japan Automobile Federation)は得か損か。
年会費4000円だ。
微妙なところであろう。
自動車会社によっては無料ロードサービスがもれなく付いている。
私の車にも付いているが、同時に長年JAF会員にもなっている。
私の場合は結構世話になった。
昨年はパンク、一昨年はバッテリーあがり、その前にはスタック等々様々あった。
何故メーカーのロードサービスではなくJAFを呼ぶのか。
説明が難しいがディーラーに借りを作りたくないというのもある。
そのための費用年間4000円は妥当なところだ。

毎月送られてくる機関誌「JAF Mate」の発行部数が公称1000万部以上だというから、JAFの年間売り上げは数百億ということになる。
大きな利権構造と見ることもできるだろう。
JAFは警察庁や国交省の天下り先になっているからだ。

隠れたベストセラー「JAF Mate」に時々面白い記事が載ることがある。
今月号の「ナンバープレート大研究」によれば、現在読者の約四割が希望ナンバーを選択するそうだ。
希望を出さずに変な番号が付くとイヤだという方もいる。
とりあえず下二桁「42」は欠番となっているが。
在日米軍関係者のE、Yナンバーの場合も「13」が欠番だという。
万一嫌いな番号になった場合、あとから希望ナンバーに変更することも出来る。

人気の高い番号は抽選だそうだ。
多くの場合何らかの拘りを込めた番号を付けていると考えられ、次のような例を紹介していた。
拘りが何かわかるだろうか。
335(ヒント: 車の主はギタリスト)
8931(ヤクザではない)
89(これは友人も採用 愛犬家)
1701(かなりマニアック カーク船長)
5309(アニメ関連 主人公は何年たっても5才)
72(テニスなら40-00とか?)
2319(某メーカーの某車種)
1122(わかりやすい)
5963(・・・)
4989(・・・)
4344(・・・)










儲かった

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No.289 2016.5.12





昨年11月、結婚式のついでに寄った姫路城が、2015年に修復工事を終えて以来615億円の経済効果を生んでいるそうだ。
わずか1年の売り上げだ、凄いと思う。
その間300万人近い観光客が姫路城を訪れたということだ。
私たち親子もその中にカウントされており、タコライスやらうどんやら食べて少し売り上げにも貢献している。
2009年から6年がかりの修復工事に費やした費用が約28億。
なんと差し引き587億儲かったのである。
商売柄羨ましくなる大儲けだ。
尚、この時妻はみっちゃんと神戸に残ったので、残念ながら部外者ということになる。
どうも再び行くことはなさそうだ。

私が11月に行った時は神戸の三ノ宮からJRの新快速に乗って行った。
ところが神戸出身の半井小絵さんによれば、姫路城に行く観光客は神戸を素通りし、大阪のUSJや京都あたりへ行ってしまうのだという。
素敵な港町だが、神戸の地盤沈下が著しいと「虎ノ門ニュース」で嘆いておられた。
関西学園から日銀に入った才媛の半井さん、今度関西弁も聞かせて下さい。
それにしても、一度行くと行かないとでは関心の度合いが全然違うものだな。




VIRTUOSO

joe pass
No.290 2016.5.13





ギターは時に小さなオーケストラなんて言われ方をする。
上手いことを言うものだ。
ギタリストはステージで自己完結している。
だからソロで2時間のコンサートが不可能ではない。
それは伴奏をしつつメロディラインを奏でることが可能だからだ。
つまり単音と和音を同時に弾けるという楽器の特性によるものだ。
ピアノなんかもそう。
左手でコードを弾きながら、右手でメロディを弾くことが出来る。
これがトランペットならそうもいかない。
通常トランペットの独奏で2時間のライブはもたない。
それでトランペッターがライブをやる時には伴奏者を雇う事になる。
やはり私はピアノ、ベース、ドラム入りのカルテットが一番だ。
ギターとのデュオを聴いたことがあるが、少し退屈した。

ギターソロを何度か聴いた。
高校生の時、ジェームス・テイラーが来てソロのライブをやった。
この場合は歌入りであるが当然コンサートとして成立はする。
しかしやはりスケールが小さくなる。
小さく「自己完結」してしまう。
そもそもこの言葉自体に壮大なイメージはない。
ぎりぎりセーフ的な感じだろうか。

ジョー・パスのソロを録音の都合上二枚続けて聴き、途中で少し辛くなった。








またイヤなものを見た

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No.291 2016.5.14





本人やる気満々、辞める心算等更々ない。
虚偽記載程度では法的立件も困難だろう。
どうしようもないんじゃないかな。
やるとすればリコール請求だが、これは相当にハードル高く過去に知事のリコールが成立した前例なし。
東京都の場合二か月以内に150万人分の署名を集め、その後住民投票で過半数の票を得なければならないという。
150万と言ったら神戸市民のほとんど全員という事になる。
そんな事はまず無理だろうし、ここは次の選挙まで待つ流れとなるだろう。
それは2年後との事である。
しかしそこまでいったら、すっかりほとぼりも冷めていよう。
オリンピックも近いという事で、案外再選されるのではないだろうか。
だからここが正念場我慢のしどころと、当人の決意思いっきり固いに違いない。

ただ今後外遊で湯水の如く税金つかうのは少し控えるかもしれないな。
それでもファーストクラスは止めないと思うけど。
いいものらしいから、アレは。
それも只ともなれば尚更の話だ。
さだめし達成感があるだろう。
ファーストクラスなんてモノは自分の金で乗るもんじゃない。
横尾忠則、これぞ最高の逸楽だ。
まさに選ばれし者の特権である以上、急にビジネスクラスに変えるようでは小さすぎる。
まあ仕方ないんじゃないのか都民の皆さん、天下の都知事閣下なんだから。
選挙に行くのがいやになったって?
気持ち分かるけどね。







PACO DE LUCIA

Paco de lucia
No.292 2016.5.15





フラメンコギターも好きだ。
ここは名手パコ・デ・ルシアを是非おさえておきたい。
スペインのアンダルシア出身ときけば、行ったことはないがそりゃあフラメンコだろうと納得してしまう。
アル・ディメオラの「エレガントジプシー」や「FRIDAY NIGHT IN SANFRANCISCO」で「地中海の舞踏」を演奏しているのもパコだ。
左チャンネルがパコである。

ドイツ盤フィリップスの「MOTIVE」を10年ぶりに聴いた。
この盤は非常に音質良好である。
だが多分CD化されていないだろう。
ついでにニーニョ・ホセレの「Paz」も聴いた。
国内盤に「ワルツ・フォー・デビー」のタイトルがつき、「ビル・エバンスに捧ぐ」となっている。
大体想像がつくと思う。
これもいい盤なのだが、現在廃盤らしくamazonで調べたら輸入盤が6000円、国内盤は13000円もする。
ジャズ関係のCDはこんな事ばかりだ。
売れないのですぐ廃盤になり高騰してしまう。

同じアンダルシアの若手ギタリスト、ビセンテ・アミーゴは三歳の時にテレビでパコを見てギターを始めたそうだ。
パコの影響を強く受けたと言っている。
しかし二人の演奏は必ずしも似ていない。
パコの方がずっと陽性なのだ。
パコは譜面が読めなかった。
譜面の読めないミュージシャンの演奏は何故か陽性である。
エロール・ガーナーがそうだ。
チェット・ベイカーもそうだ。
理由不明だが、もしかしたら洒落臭いことを考えないからか。
そんな事も考えながら聴き比べるとなかなか面白い。

パコは残念ながら一昨年66歳で亡くなっている。
心臓発作だった。




PAT METHENY

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No.293 2016.5.16





寺島さんなどはパット・メセニーのことをあまり良く言わない。
顔がジャズじゃないと言うのである。
分からないではない。
確かにハリウッドのコメディ映画に出てきそうだ。
しかし彼の音楽は非常にシリアスで、そして美しい。

「SECRET STORY」を通して聴いた。
「Facing West」「The Longest Summer」こんな曲を他の誰に書けるだろう。
パット・メセニーは音符の使い方を知り尽くしている。
だから甘くなり過ぎない。
いくらでも甘く作れるだろうがそうしないのだ。
極上のスィーツ、一曲の半分が美しく半分はかっこいい。
素晴らしいじゃないか、顔のことは勘弁してやってくれ。





団体戦に疲れ果てた。
一勝一敗で私たちのところへまわってきた。
負ければ地獄の9部へ降格である。
相手チームの若者は全員今時の本格派だ。
君たちはナゼに8部あたりでウロウロしているの?
第一試合が始まって間もなく、一人の青年が私のところへ来た。
「あのー・・・第三試合に出るんすけど、足の爪が割れてるんすよ、今気付いたんすけど。他の人と替わってもいいですか?」
「第三試合はあがり放棄ってことかい?」
「いや、それならいいっす。オレ出ますから」
その時ベンチで他のヤツが言った。
「大丈夫、あと二つ楽勝だ」
そんな訳で私は、若いやつらに人生甘くないって事を教えてやらねばならない立場に立たされていた。
その兄ちゃんとりたてて足に不調を感じさせることもなく、好プレーで私たちを苦しめた。
私はその他諸々の立場から言って、絶対に負ける訳にはいかなかった。
そうはいっても勝負事だ、負ける時は負ける。
相当テンパッた。
だが私は彼らの弱点を知ってもいたのだ。
若者はノラリクラリに弱い。
助っ人パートナーKにも大いに助けられ、うちのチームは8部に残留できたのであった。









CH-47

CH-47Jチヌーク
No.294 2016.5.17





陸自配備の大型ヘリ、チヌーク70機のうち60機が、熊本地震発生の際整備のため使用できなかったという。
たまたま部品に異常が見つかり、一斉点検の必要があったとされる。
そのため米軍オスプレイの支援を受けたとの話になってきた。
確かにCH-47というヘリは50年も前の機種であり、米軍では退役してオスプレイに替わった。
陸自のチヌークとてあちこちガタがきてもおかしくはない。
だがどうも作文に見られそうなストーリーではないか。
それが本当だとしても、わざわざ言わない方が良かったのではないか。
チヌークは故障が少なく、性能に信頼性があり、西側の輸送ヘリとして広範に使用された優秀な機体である。
実際には現在も生産が継続されている。
けして時代遅れになった訳ではなく、今後も当分の間主力として運用されるだろう。
もちろんオスプレイも悪くはない。
しかしチヌークはまだまだ現役として十分通用する機体である。
チヌークの名誉のためにひと言申し上げておきたい。





うっかりB面で恋をした

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No.295 2016.5.18





増尾好秋69歳、10月生まれで好秋。
早稲田ハイソの出身、タモリの同期、一関ベイシーの後輩だ。
入部し始めてギターを弾いた時、あまりの上手さに部室が騒然となったという。
こういうエピソードを聞くと気分がいい。
大ヒット盤「SAILING WONDER」を聴いている。
私は本作を新譜で聴いた。
ジャズ喫茶で聴き、堪らず帰りに買って帰った。

1977年録音、パーソネルを見て納得。
エリック・ゲイル(g)リチャード・ティー(p)ゴードン・エドワーズ(b)スティーブ・ガッド(ds)、そうだ、言わずと知れたSTUFFの面々が名を列ねる。
これだもの内容悪い訳がないのだ。
ただこれだけは当時から言いたかった。
かあちゃんに一曲歌わすとか、これはついやりたくなるかもしれない。
しかしミュージシャンとして厳に慎むべきだ。
録音は100年後も残る。
A面にこれがなかったらなあと少し残念。
リターントゥーフォーエヴァーあたりの二番煎じに聞こえてしまうのだ。

本作は圧倒的にB面がいい。
こうした盤がたまにある。
ジョーヘンの「PAGE ONE」やピーターソン「WE GET REQUESTS」ビートルズ「ABBEY ROAD」なんかが私にとってのB面盤である。
それはそれで良いのだが、余程の訴求力がないと名盤にカウントされ難い。
やはりA面重視が正解だ。







準備はじめる

dad m13
No.296 2016.5.19





来月予定している宿泊宴会で一つ気になっていたのが音楽だ。
一晩でも音楽抜きが辛い体質なので、それをどうやって解決するか考えていた。
宿泊施設は独立したログハウスのような所らしいから、皆さんに異存なければオーディオを持ち込んで鳴らすことも可能だろう。
どうでしょう?・・・あまり大きな音を出さなければいいそうだ。
では何を持って行くかである。
スピーカーは手持ちのBOSE101にしようと決めていた。
あとプレーヤーとアンプがあれば一応音は出る。
そこで寝室用のアンプ、フライングモールDADM-1を外して行くことにした。
これは葉書サイズのデジタルアンプ(モノラル)で、小さく軽くて今回丁度良いだろう。

悩んだのがプレーヤーだ。
CDR-HD1500を一台持っていくか?
ちょっと大袈裟だよね、重いし。
それに道中ハードディスクなんかが壊れたら最悪だ。
とはいえ今更iPodなんかを新規に購入する気にもならないのである。

そこでひらめいた。
妻のiPhoneだ!
昨年彼女はiPhoneを購入、その際店員の口車にまんまと乗せられ64GBの大容量版を掴まされた。
写真を撮る訳でもなく、音楽をダウンロードする訳でもない彼女のiPhoneはスカスカだ。
どうかな?いいよ!
いいらしい。
ありがたくiPhoneをプレーヤーとして生かすことになった。
ただiPhoneとアンプをどうやって接続すればいいのか分からない。
電話会社にきいてみた。
分からないのでアップルに聞いてくれと言われた。
しかしアップルのお姉さん「無理です」と素気無い返事。
そんなバカなことあるか?

オーディオ店で聞いてみた。
「一番簡単なのは片側ミニジャック反対側ピンジャックのケーブルです。ミニジャックをイヤホンジャックに挿し、ピンジャック側をアンプに挿します」
なんだそれなら事務所で使っておるわい。
ということで家に持って帰り接続したら、見事音が出た。
電話会社とアップルに猛省を求めたい。

現在お気に入りの楽曲をドンドン入れているところだ。
妻の持ち物なので彼女の好みを反映した荒井由実やミーシャなんかも入る点には目を瞑ろう。
段々要領がわかってきた。
PC経由で取り込むためにiTunesというアプリを使う。
使い勝手が悪くイライラする。



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OPERATION TOMODACHI

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No.297 2016.5.20





東北が地震でやられた時、米軍が「トモダチ作戦」を展開して日本を助けてくれた。
それが今妙な事になりつつある。
東北を支援した米軍はニミッツ級原子力空母「ロナルド・レーガン」を福島沖に停泊させ、これを前線基地とした。
「ロナルド・レーガン」は80日間福島沖に留まり、東北への支援を続けた。
ここまでは絵に描いたような美談だったのである。
ところが後日、本作戦に参加した将兵の中から体調不良を訴える者が出始める。
彼らはこれが放射線障害であるとし、正しい情報を出さなかった東電のせいで被爆したとして、同社を相手にアメリカで訴訟を起こしている。

この件に関して日本の首相経験者が渡米、記者会見を開いて持論の原発廃止に絡め、「見過ごせない」と涙ながらにうったえた。
解せないことばかりだ。
元首相の行いはまあ歳のせいでヤキが回ったとも言えるが、今どうしても何か言いたいのなら、広島での謝罪をオバマに求めるくらいの気骨を示したらどうかと思う。
それよりも米軍はいったいどうなっているのだ。
訴訟の原告団が400人に達したという。
乗組員5000人の8%だ。
実際何らかの事象が起きていると見て間違いないだろう。
それが仮に福島原発事故の放射能によるものなら、天下のアメリカ海軍としては危機管理上話にならないのではないか。
だからだろう、こりゃあまずいと乗組員の訴えをまともに取り合わなかった為、彼らはアメリカの法廷で東電に対し損害賠償を求める民事訴訟を起こしたのである。

アメリカの裁判所で現地法人ではない日本の企業を相手取った訴訟が可能かどうか、これは難しいところだ。
米法廷も裁判管轄がないとして何度も退けたが、原告団が手を替え品を替え訴状を出し続けついに受理された。
今後仮に彼らが勝訴した場合、判決に強制力はあるのだろうか。
これがあるようだ。
日本は外国判決を自動承認する立場なのだ。
無論いくつかの要件がある。
裁判管轄を有すること、当該外国判決が日本の公序に反しないことなどだが、要件を満たせば日本において執行判決を受け強制力を有することが可能になる。
5年前の美談がとんでもない方向に変わってきた。








アリセプト

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No.298 2016.5.21





母を物忘れ外来へ連れていく。
長谷川式と言っていただろうか、状態確認のテストが行われ、20点をきれば認知症の認定との事。
母22点。
しかし、と医者が言った。
「記憶障害がありますね」
途中三つの単語を覚えるように言われ、あとで聞きますからねと念を押されたが母は覚えるように言われたことすら完全に忘れていた。
計算などはまったく問題がない。
しかし1分前の記憶がずっぽり抜け落ちる。
「脳のどこかで病気が起きているかもしれません」
断層写真で見ても顕著な脳の萎縮はない。
他の検査で原因が分かるのだろうか。
それは難しいという。
「薬で進行を遅らせることが出来るかもしれません」
つまり不可逆的であると。
一カ月服薬する事になった。
アリセプトという薬が処方された。
非常にポピュラーな対処法だと思われる。
約六割の認知症の進行を遅らせるようだ。
だが妻の父親にはまったく効かなかった。







ペラジャケ

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No.299 2016.5.22





このスタイルの記事は終了した筈だったが、面白いレコードが出てきたので忘れないうちに書いておく。
昭和60年代にペラジャケと呼ばれるレコードが日本で売られていた。
コーティングした紙を裏で折り返す欧州スタイルのジャケットで、その紙はまさしくペラペラに薄い。
本作はアート・ヴァンダムというアコーデオン弾きの軽いジャズ集だ。
コロンビアによる国内制作盤だと思われる。
なぜそう思うかというと、ジャケットに写る「シャンパン」をじっくり見て分かった。
「ヘルメスシャンパン」と書かれたこの酒なんと、寿屋(サントリー)が昭和の初めに自社で造っていたものだ。
Demisecのスパークリングワイン(シャンパン製法ですらない)である。
今なら大暴投だが昔はのんびりしたもので、同社リンゴシャンパンなんてモノまであったという。



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ペラジャケは様式が確立しており、後年日本版の特徴となった別紙ライナーノートがなく、ジャケット裏に日本語で直接書かれていた。
本作では演奏者や曲についての記載が一切なく、替わりに作者不明の「ショート・ショート 女の知恵」なる一文がある。
伊勢氏と鈴木氏から求愛を受けていた明子は伊勢氏と結婚、5年後に課長となった鈴木氏とヒラの夫を見て後悔しタイムマシンで過去の自分に鈴木氏と結婚するよう示唆する。過去から戻った時夫はめでたく鈴木氏であったが、課長になっていたのは伊勢氏の方だったという他愛もない内容だ。
本作はおそらくサントリーとのタイアップによるもので、当時の「洋酒天国」に山口瞳さんが関わっておられたからもしかしたら、とも思うが無論定かではない。



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ジャケットの片隅に「シャンペン・カクテルのつくり方」というコラムもある。
「レモン一個をしぼり角砂糖一個を加えシャンペングラスに入れる。ヘルメスアロマチックビターズ一滴を加えヘルメスシャンペンを静かにみたす」
HERMES(ヘルメス)というのはトリスやサントリーと同様寿屋のブランド名だった。
そういう時代だったと言うしかない。
「ヘルメスアロマチックビターズ」というリキュールは最近まで販売されていたようだ。









北海道は初夏

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No.300 2016.5.23





息子の運転に付き合い支笏湖から千歳まで足を延ばす。
気温28度。
日本で一番北海道の気温が上がったと、昨日アナウンサーが自慢していた。
おかげで今年初めて幌を開けることが出来た。
強い日差し、一気に初夏である。
北海道の季節は歩みが早い。
そりゃそうだろう、春夏秋がわずか半年にの期間に押し込められるのだから。
そろそろ休憩してお茶でも飲もう、どこかに適当な店がないか。
変わった喫茶店を見つけた。
「バードウォッチング・カフェ」。
妻のカーナビでは「カヌー教室」になっているという。
ゴツいカメラを構えた客が店内から野鳥を狙う。
カメラ女子というのか、妙齢の女性も。
趣味様々。



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この席のお客は隣接トーチカに移動中。
ガラスの入らない大きな開口部にカムフラージュの迷彩擬装ネットが掛けられ、隙間からレンズを突き出し撮影している。
ライフルを持てばスナイパーだ。
客は店とトーチカを自由に移動できる。
このため注文の品は先払いとなる。
アイスコーヒーが550円だった。
安いとは言えないだろう。
このお店が開店したのは最近の事のようだ。
わりと辺鄙な場所にあり、安定的に継続できるか少し心配である。
特に冬はどうするつもりなのか。
写真家の嶋田忠氏が多分オーナーで、ギャラリーを兼ねている。











バターンらしい

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No.301 2016.5.24





オバマ大統領が広島に「バターン死の行進」の生存者を同伴するかもしれない。
米政府側はどのような状況であれ、けして謝罪しないと言っており、謝罪しない根拠として元捕虜を連れて来るのだろう。
これには相当強い違和感がある。
私は率直に言ってかなりがっかりした。
それなら来るなと言いたい。
バターンの内容は詳述しない。
必ずしも日本軍に一方的な非があったとも言い切れないとだけ言っておくことにする。

この件で戦後のマニラ軍事法廷により、捕虜移送責任者だった河根良賢少将が処刑された。
やつらは実に執念深い連中で、太平洋戦争末期すでに空母「バターン」が存在したし、現在も強襲揚陸艦「バターン」があり、命名式に多くの元捕虜やその家族が参列したという。
因みに揚陸艦「パール・ハーバー」も現存する。
海自の護衛艦に「広島」や「長崎」や「東京大空襲」があるか。

尚日本側は2009年、在米大使がバターンについて正式に謝罪している。






三越でシャツを買う

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No.302 2016.5.25





昨日三越札幌店にワイシャツを求め入った。
客の入り壊滅状態と言ってよかった。
この日シャツを買った客が私ひとりきりでも驚かない。
客がいるのは地下の食料品売り場だけ。
それ以外の全館静まりかえっている。

七階の紳士服売り場まで上がったついでに、スリッパを買おうと八階にも寄った。
売り子のおねえさん、バイト感丸出しでまるで要領を得ない。
あれならホントやめた方がいいと思った。
やる気がなさすぎる。

日本橋本店を120億かけて改装するという。
売り上げの良い店舗だけに傾注するしかないだろう。
どんな老舗だって最後は背に腹をかえられなくなる。
私なら札幌店を閉鎖するかもしれない。
すぐ目と鼻の先に経営統合した丸井がある。
今となってはそっちだけで十分過ぎるくらいだ。






89式自動小銃

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No.303 2016.5.26





十勝の鹿追町にある陸自然別演習場で、敵味方に分かれて空包を撃ち合う訓練があった。
それは普通にあるのだが、空包のつもりが何故か双方すべて実弾で、隊員二名が負傷したという。

訓練に使われた89式自動小銃は国産のアサルトライフルで、陸自に制式採用される他海保や警察のSATなども使用する優秀な銃だ。
5.56ミリのNATO規格弾を使用し、銃床や銃把に強化プラスチックを用いるなど日本人の体格に合わせ小型軽量化されている。
単射、連射のほか三点バースト機能もある。
三点バーストは非常に使い勝手がよく、バイオハザードでも必須アイテムとなっている。
89式の弾倉が最大30発なので、非常事態以外で連射モードを使うとすぐに弾切れを来す。
アサルトライフルには三点バーストが丁度よい。
尚89式では切り替えレバーのセイフティロックの次が連射モード位置となり、不意に敵と遭遇したようなケースを想定した実戦的な配慮がなされている。
命中精度もなかなかよく、距離300mでの公算誤差が13センチしかない。

今回実弾で撃ち合ったというのが、実は後方支援の輸送中隊31名だった。
輸送任務中に襲撃を受けたとの想定で訓練が行われた。
つまり普段はそれほど銃を手にする機会のない人たちだったのだ。
それでやっと納得がいく。
空包と実弾は明らかに形状が異なり、容易に見分けがつくそうだ。
それが分からなかったのだから、まあ後のことは想像通りだろう。
いくら89式の命中精度が高くても、それなりの人が撃たなければそうそう当たるものではないという事だ。
ブラックユーモアというか、なんかシュールなギャグのような話だな。
あり得ない事と言っても、実際には時々あるのが現実って所だ。
それにしても軽傷で済んで本当に良かった。








14億奪取作戦

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No.304 2016.5.27





南アフリカのスタンダード銀行が発行したクレジットカードを偽造し、これを使ってセブンイレブンのATMからキャッシングで14億円を引き出した者がいる。
15日(日)未明のことで、17都府県で3時間かけ14000回に分けてこれが行われた。
キャッシングの限度額が1回10万円だからだ。

17都府県に各10人を配置し170人が一斉に作業したとするなら、一人約82枚のカードを所持し一回約2分かけて820万円引き出したことになる。
一台のATMでは在庫切れになるかもしれず、複数の店舗をハシゴした可能性もあるが、このくらいの金額なら楽に運べただろう。
なぜセブンイレブンだったかと言えば、外国のクレジットカードが利用出来る銀行が日本に二行しかなく、かつセブンイレブンは24時間引き出し可能な店舗が全国に22000箇所もあるからだ。
また、深夜多額のキャッシングという異常な取引を検知する不正分析ソフトが導入されておらず、犯人側はそれも知っていたと思われる。
更に安全性の高いICチップが付いたカードでなく、偽造が容易な磁気ストライプカードが通用する国を探したのである。
つまりアフリカや欧米諸国でこの犯罪は成立せず、セブンイレブンがまさにピンポイントで狙われたことになる。

このように用意周到で極めて組織的な犯行が、所謂日本の反社グループに可能とはちょっと思えない。
おそらく犯人の姿が防犯カメラに残っている筈で、そのまま日本でウロウロしていれば必ず足がつく。
しかし南アフリカから黒人や白人が来日して行ったとも考え難いのである。
日本の街では目立ち過ぎるからだ。
そう考えるとアジア系の人間という事になる。
手口の鮮やかさや多数の一糸乱れぬ規律性から考えて、特殊部隊とかそういった絡みではないのか。
例えばあの国の。







残念だ

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No.305 2016.5.28





核を発明した事が間違っていたのではない。
使い方が間違っていたのだ。
原爆は巨大な焼夷弾に過ぎない。
象徴性が少しあるだけで、東京などでやった事と特段の違いはない。
だから広島・長崎だけが抜きん出た悪行ということではない。
しかしながら、何となく話を逸らされたけれども、ある晴れた日の朝突然宇宙人がそれを爆発させた訳ではないのだ。
対人兵器とし使用した唯一の国家はその時、都市の上空で爆発すればどうなるか良く知っていた。

私はアメリカ合衆国を代表して謝罪する。
もっと早くここへ来るべきだった。
そう言えば彼は、偉大な大統領にはなれなかったかもしれないが、偉大な人物として歴史に名を残すことが出来ただろう。
黒人初の合衆国大統領の意味がはじめて発揮されただろう。
今ならもう恐れるものもなかった筈だ。

パンドラの箱は全開になっている。
ウォシュレットのないトイレに戻れないのと同様、核のない時代はもう二度と来ない。
もし来るとするなら、それは人類が滅びた後の世界だろう。
不可能なことを言い募るのは何もしないのと一緒である。
我々に出来ることがあるとしたら、見つけてしまった核の火を厳重に管理し続けることだけだ。
その第一歩が真摯な謝罪から始まるべきだった。







ダイレクトカッティイング

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No.306 2016.5.29





猪俣猛とザ・サードの「A列車で行こう」を聴く。
ダイレクトカッティング盤である。
テープレコーダーがなかったSP時代はダイレクトカッティングしか方法がなかったのだが、その後テープレコーダーによるマルチトラックレコーディングが主流になっていった。
これは偉大な発明だった。
自分のパートのみ何度でも納得がいくまでやり直すことが可能になったのだ。

しかし一方でダビングの繰り返しによる音質劣化を招いた。
また、テープの磁気転写によるゴーストを発生させた。
テープに記録された信号が、巻き取った状態の一周上の部分に裏写りする現象だ。
ヘッドホンでモニターすると、数秒後に出て来る音が微かに聴こえる時がある。
更にはテープやテレコ固有の色付けも起きる。
これらを解決すべく70年代に流行ったのがダイレクトカッティングだった。

演奏をマイクで拾い、ミキシングとマスタリングを加えつつ、カッティングマシンでラッカー盤に音溝を刻んでゆく。
これらを同時進行で行うのである。
確かに音は良いのだが、どうしても演奏が安全運転にはなる。
トチったら最初からやり直しになるからだ。
もちろんラッカー盤はパーだ。

ザ・サードの場合総勢19人という大所帯だった。
全員が一切トチらず片面の演奏をやり遂げるとなると大変である。
これは聴衆を前にしたライブともまた違うプレッシャーがあるに違いない。
ミキサーも大変だったと思う。
予期せぬ大入力でいつ音が歪んでしまうか分からない。
B面ラストで何かあったら、全員でひっくり返るだろうな。

数々の困難を乗り越えた完成品の音は確かに鮮烈だ。
しかしレコード会社はダイレクトカッティングと並行してテープ録音も行っていた。
「ダイレクトカッティイング盤」とされたものの中に、ロットによってはこっそりテープから原盤をおこしたやつが含まれるという。
注意が必要である。










中華料理と赤ワイン

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No.307 2016.5.30





明日の宴会は中華らしい。
妻とSUちゃんが作るのであるが、ついてはスパイシーなワインを見繕っておきなさいとの指令だった。
スパイシーと言うからには赤ワインだろうね。
シラー種なんかが思い浮かぶけれども、実はあまり好まない。
となるとやっぱりボルドーかな。
きっとブルゴーニュじゃないだろう。
等々つべこべ言いながら、今我家にあるスパイシーそうな赤ワインを出してみた。
左はスペインの「バロンドレイ」いつか私もシャトー「バロンドバップ」を持てたらいいなと買ってみたが無理だな。
やっすいアパートでも買って、壁に「シャトー・バロンドバップ」って書く?
右はヌフパフ最後の一本。
これはまさしくスパイシーだ。
値段の割にいいワインだった。
で、まん中二本がボルドーなんだが、そもそもボルドーと中華ってどうよ?
と思いつつも、特に右のトゥール・ロベールに期待している。
ペトリュスで有名なポムロール村の2003年のワインだ。
中途半端なビンテージのせいだろうか手頃な値段で買えた。
気仙沼の店主絶賛。







住んでみたまえ

魅力度ランキング
No.308 2016.5.31





週刊ダイヤモンドに国内各地魅力度ランキングの記事が載っていた。
北海道は沖縄県よりも東京都よりも京都府よりも上の一番である。
市町村別でも一位が函館であり、二位札幌・五位小樽・七位富良野とベストテンに四つもランクインする。
ブランド総合研究所による調査結果だというが、私はアンケートを受けた事がないので何とも言えない。
つまりホントに公正な調査してんの?という事だが、正直なところ函館や札幌が京都・横浜よりも上か?と思わないではない。
小樽が神戸より上、富良野が金沢や鎌倉より魅力的だと、どこの誰が言ったのかと。
函館・札幌・小樽・富良野に魅力がないと言いたいのではない。
相対的な比較結果としては、つまり各都市が持つポテンシャルの比較としては少し変だ。

記事によれば道民は道の駅が大好きで、こぞってスタンプラリーを楽しんでいるそうだ。
あるいは、おすすめの店を聞くのが道民を最も困らせる質問なのだとか。
なぜなら道民は、食材を知り合いから大量購入して家で食べる、だから美味しい店を知らないというのである。
そして誰に聞いたか知らないが、函館の人は札幌を「奥地」と呼び、意識しているのはむしろ東京であり、旭川市民は旭川が札幌より都会だと思っているとも書いておられた。

ただ記事にはなかったが、多くの札幌市民が札幌を都会だと思っているのは確かだ。
だから自分のことをお洒落な都会人だと思っているだろうし、下手をすると東大の次が北大だと思っているだろう。
それらは良く言われる通りだと思う。
そのように信じて人生恙なく過ごせるのなら、それはそれで幸せなことに違いない。
週刊ダイヤモンドの方は(ブランド総研によるランキング含め)来たことがないか、あっても住んだことがない人の意見だな。
イメージ先行ということだろう。








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