やっぱりな

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No.309 2016.6.1





大抵の人が火災保険等で損保代理店と繋がりがあると思う。
私の場合商売柄密接な関係があり、方々の代理店から様々接触がある。
つまり電話セールスが頻繁にかかってくる。
いい加減うんざりしておりあまり相手にしないのだが、珍しく年配の方で聞きもしないのに同年輩だと言い、どうしても来るというからではどうぞ、という事になった。
地場の銀行を44歳で退職され、以来20年間やってこられたそうだ。
これからも出来る限り続けていきたいとかで、それは好きなようにして頂いてかまわないけれど、一つ面白い話を聞いた。
自分の客に何らかの支払いが発生すると、つまり事故とか漏水とか火災とかで保険金を払うと、その代理店のランクが下がり保険会社からの手数料収入が減るそうだ。
だからそういう事があると顔には出さなくても内心「僅かばかりの保険料で○百万か、儲かったなクソ!」と思うものなんだそうだ。
そのオヤジは感じ悪い男だったからそんな風に言うが、他の代理店の方がどうなのかは分からない。
でも自分の業績に影響するとなれば、出来れば払いたくないんだろう。

北海道は冬期間の雪害等で非常に事故率高く、単体で見た場合すべての保険会社が赤字だとも言っていた。
それを聞いて納得したものだ。
確かに毎年色々起きる。
何もなかった年がないと言っていいくらいだった。
ダクトの漏水事故で300万、サビてボロボロのカスケードガレージが雪で潰れ60万、水道管が破裂して150万、これらは過去3年以内にあった案件である。
断っておくが私は何も不正なことはしていない。
事故発生を代理店に連絡し現場を見てもらった、それだけだ。
あとは代理店と保険会社のやり取りで処理された。
保険て有り難いものだと思う反面、これでよく商売になるなとも思った。
他の地方で儲け辻褄合っているのだろうが、いまに北海道は切り捨てられるか、そうでなければ大幅な見直しが行われるだろう。
その前に足を洗いたいものだ。








ジョージ・ラッセルのシュールな世界

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No.310 2016.6.2





針先を掃除する小さなブラシを紛失した。
あり得ない、なくす筈のないものだ。
レコードプレーヤーの近くでしか使わないのだし、それをどこかへ持っていく事は絶対考えられない。
しかし無いものは無い。

ブラシの行方はどうしても思い出せなかった。
そのかわり、その時かけていたジョージ・ラッセルの「OTHELLO BALLET SUITE」にまつわる若干の事柄を思い出した。
ジョージ・ラッセルはリディアン・クロマチックという和声理論を提唱した人で、これがマイルスらモードジャズの端緒となった。
そういう人物のレコードだから想像がつくと思うが小難しい。
シェークスピアの戯曲「オセロ」をバレーに仕立てたプログラムのサウンドトラックだったようだ。

このレコードをバイト先でよくかける男がいた。
彼は京都大学のジャズ研でトランペットを吹いていた。
演奏を聴いたことはない。
だがそういうヤツだからもちろん鼻持ちならない。
私は遠回しに抗議したのだがまるで意に介する様子なく、ジョージ・ラッセルが分からないようではジャズ喫茶でバイトなんか出来ないよ、では君にも分かる話をしようなどと彼は言うのだった。

ゲームのオセロを知っているかい、あれは日本で出来たゲームだけれど名前の由来はシェークスピアのオセロなんだ。
当時のイタリアではヨーロッパの白人と北アフリカから地中海を渡って来た黒人がせめぎ合っていた、そんな状況がジャズととてもよく似ているだろう。
ところが僕の知る限りオセロをテーマにしたジャズのレコードは他にない、だからこれを聴かない手はないんだ。
というような話を、ゴキブリ這い回るカウンターの陰で賄いのカレーを並んで食いながら、私は良く知っているなと感心しながら聞いた。
バックに大音量の「OTHELLO BALLET SUITE」が流れていた。
非常にシュールだったと記憶する。

彼らの前でゴキブリに怯えた態度を見せることなどけして出来なかった。
だから平然とカレーを食わなければならなかった。
しかし私が北海道へ戻った最大の理由はゴキブリに耐えられなかったからだ。
北海道出身の女学生がコオロギと間違え籠に入れて飼っていたというのは都市伝説だ。
間違える筈がない。
近年ススキノのビルに茶バネが出るというが、一般の家それも木造家屋に出るという話はまだ聞かない。
先のことは分からないにせよ、北海道魅力第一位の理由がそれなら同意してもよい。









ヘリの退役

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No.311 2016.6.3





本年度後半日本への配備が予定されるV-22オスプレイに、一部マスコミや活動家等がまた騒ぐだろう。
オスプレイは世界初のチルトローター機であったが、最早唯一の存在ですらない。
UH-60ブラックホークの後継機V-280バローの初飛行が今年予定されている。
また、民間機ではイタリアのアグスタウェストランド社製AW-609のデリバリーが間もなく始まる。

確かに開発中に事故はあった。
しかし実際のところチルトローター機の事故率は低いという。
画期的な新テクノロジーであろうとも開発中のトラブルは避けられないものだ。
ましてそれが空を飛ぶ機械であれば、場合によっては死亡事故も起きうる。
それを乗り越えて進歩したのが人類の歴史だった。

太平洋戦争当時にはヘリコプターもジェット機も宇宙ステーションも無かったのだ。
技術は常に進歩した。
人類は超音速で空を飛び、月へすら行く。
一方で古くなった技術は常に新技術へと更新された。
戦後我々を大いに助けたヘリコプターが陳腐化し、チルトローター機に出番を譲って退場しようとしている、どうもそれだけの事らしい。



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ヒメウツギ咲く

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No.312 2016.6.4




生垣のヒメウツギが咲き始めた。
毎年この時期になると一斉に愛らしい花をつけ、我家に初夏の訪れを告げる。
ああいいなあ、と思っていたら急に寒くなった。
気温13度。
冬にはマイナス13度の日も普通にあり、プラス13度なら暖かい筈だがそうもいかない。
人間の体はそういう風に出来ておらず、ひとたび20度以上に慣れてしまうと13度がきついのである。
ついに再びストーブに火が入った。
六月だというのに何ということだ。
ベニウツギはまだ固い。
ツツジもアジサイもこれからだ。
ヒメウツギだけがちょっとフライングか。





REINCARNATION OF A LOVEBIRD

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No.313 2016.6.5





およそ30年前にこの家を建てた頃、私はまだオーディオマニアではなく、レコードを蒐集する事になるとも思っていなかった。
だからおよそオーディオ向きに出来ておらず、床が脆弱でレコード再生中迂闊に歩けば針が飛ぶ始末だ。
またレコード収納を想定しなかったため、棚を後から設え(しかし計画性の不足で全部入りきらず・・・)天井までの縦型とせざるを得なかった。
だから一番上のレコードは高さ約230センチの棚板にのっており、脚立に上がって爪先立ちしなくては届かない。
先日の宴席でパット・メセニーのレコードを取り出す必要からそれをやった。
既にだいぶ飲んでいたから、同席の人にも危うく思えたのだろう、「ハーさん(私のこと)気を付けて」と声が掛かった。
幸い何事もなかったが、私自身危ないなあと感じている。
現在着々と進行中のレコードデジタル化も、実はこの先もっと足元が怪しくなった時の事を考えたからだ。

そして今日、遂にこの棚最後の一枚に到達した。
チャールズ・ミンガス「REINCARNATION OF A LOVEBIRD」であった。
ファンタジーの手に落ちていたプレステッジから、70年代に二枚組で出されたシリーズの一作だ。
オリジナルは1970年にパリで録音されていて、元々はプレステッジともファンタジーとも無関係だった。
つまりファンタジーが版権を買い取り、プレステッジ名義で再発したのである。
多少マスターテープに劣化があるものの、「直立猿人」の別バージョンが入っていて興味深い。
輸入盤である。
国内盤やCD化については分からない。

タイトル曲「REINCARNATION OF A LOVEBIRD」は1957年録音の「THE CLOWN」B面一曲目の別バージョンであり、チャーリーパーカーをトリビュートした作品とされている。
バードは無論パーカーの愛称であるが、直訳すれば「ぼたんいんこの生まれ変わり」ということだ。
ぼたんいんこの番いはいつも一緒、殆ど離れることがない。
それで「LOVE BIRD」なのだろう。
私に「気を付けて」と言った友人夫妻もまさに「REINCARNATION OF LOVEBIRDS」である。
いいことだ、末永くお幸せに!








これだ!と思った

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No.314 2016.6.6





熊本地震で政府は自治体の要請を待たずに、積極的に物資を供給する「プッシュ型支援」を展開した。
熊本県庁には政府や企業等からの物資が山積みされていた。
だが交通網が寸断され被災者の元へなかなか届かなかった。
これは過去の災害でも繰り返されてきた光景だ。
陸路がダメなら空路しかない。
イスラエル製の大型ドローンAIRMULEの最大積載量は500㎏、最高時速177㎞で飛行し航続距離が最大48㎞もある。
厳ついお顔が玉に瑕だが我慢しよう。
こいつと物資をトラックで行ける所まで運び、そこから先は空から届ける作戦である。
金額不明、多分安くはなかろう。
国産ドローンでも30㎏程度の積載が可能な機種があるようだから、用途に応じて使い分けるといい。







ツツジ咲く

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No.315 2016.6.7





白つつじも咲きはじめた。
連日寒くて嫌んなったが、今日は24度位まで気温が上昇するようだ。
このところくしゃみ鼻水がひどく参っていた。
寒暖差アレルギー、あるいは花粉症かもしれない。
知り合いの医者の所で薬を処方してもらった。
ザイザルという新しい薬であまり眠くならないという。
ついでに水疱瘡の抗体があるか調べることになった。
某テニスコーチがこれにやられ、顔面マヒやら帯状疱疹やらで酷い目にあっている。
子供の頃あった水疱瘡の抗体が歳とともに消えてしまうからだという。
血液検査で抗体の減少が分かればワクチンを打つ事になる。
この男の言うことはどうもマルっと信じて良いのか時々疑問であるが、まあ言う通りに従っておこう。
ところで何故医者の知り合いが居るかというと、これもテニス繋がりだ。
思えば私の人脈って殆どテニス関係じゃないか。
だいたい家人からしてそうだ。
テニスをやって良かったと時々そう思う。








CARAVAN45

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No.316 2016.6.8





オーディオというのは涙ぐましいもので、いとも容易く手段が目的となってしまう。
音楽はオーディオを鳴らす一手段に過ぎないと言い切る熱血漢すらいる。
いい音を出したい。
しかし滅多なことでは出ない。
殊にアナログレコードの時代はまともに鳴らすのが大変だったから、これでいいのか聴いている本人はいつも不安で仕方なかった。
正確な再生音が出ている自信がないのだが、然りとて誰に相談するわけにもいかず、このピアノはどうなんだ?トランペットってもっと艶っぽいんじゃないのか?ベースが緩いように思うけど大丈夫なのか?と悶々、ちっとも落ち着いて聴いていられない。
気付けばいつも粗探しばかりしており、音楽を楽しんでなんかいないのだ。
そこで気の毒なオーディオマニアに救いの手を差し伸べんと、オーディオチェック盤なんて代物も多く存在した。
空冷ポルシェが走り去ったり、花火が炸裂したり、蒸気機関車が迫って来たりと大抵忙しいのだが、「たまには音楽でも聴いて落ち着いて下さい」という皮肉というか真っ当な企画があったりする。
クインシー・ジョーンズの盤「CARAVAN」がそうだ。
恐らくはどこでかけてもそこそこまともに鳴るのだと思う。
オーディオチェック盤というよりも、オーディオ安寧盤というべきか。
クインシーといえば世代によってはニヤけたフュージョンやディスコを想起するかもしれないが、これは歴としたビッグバンドである。
1959年録音、いい音が出るように45回転の魔法もかけられている。






謝罪はプライスレス

T hashimoto
No.317 2016.6.9





騙されてはダメ、弁護士は第三者ではないと橋下徹氏が発言していた。
今さら誰も騙されたりしない。
医者と歯医者と裁判官と弁護士は信用しないことにしている。
殊に弁護士は昔から三百代言と言うのだ。
ところで横浜のトランペッターSからライブのお誘いが来ていた。
私のことを橋下徹さんと書いてくる。
なんのことやら、大丈夫かS。

もしもこのまま頑張り通せば、むしろ尊敬に値する快挙だ。
誰だって自分の生活が一番大事。
特に老後の備えは極めて重要な問題であろう。
その点で政治家であろうがロックンローラーであろうが何の違いもない筈だ。
母親の介護がでっち上げだって?
それがどうした、世の中大抵のことがでっち上げだ。
最早気にすることでもなかろう、禿ながら応援しています。








MANHATTAN JAZZ QUINTET

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No.318 2016.6.10





レコードデジタル化もインスト物の終盤に入りつつある。
今朝聴いているのはマンハッタン・ジャズ・クインテット(以下MJQ)だ。
80年代中頃になり、吹き荒れたフュージョンブームに陰りが見えてくると、スイングジャーナルとキングレコードが結託して日本向けの新しいアコースティックジャズを企画した。
どのように新しかったか。
バンドは完璧なアレンジによるアンサンブルで全体の骨格を形成する事とした。
そのためのメンバーをスタジオミュージシャンなどの非ジャズ系から選択した。
デビッド・マシューズ(arr/p)ルー・ソロフ(tp)ジョージ・ヤング(ts)チャーネット・モフェット(b のちにエディ・ゴメス)スティーブ・ガッド(ds)、彼らのデビュー作大いに受け、なんと20万枚の大ヒットとなったのである。

この一大ブームにジャズ評論家が挙って噛みついた。
「人工的、機械的、商業的、デジタル臭い、こんなのジャズじゃない」
デビッド・マシューズのアレンジには、確かに芝居がかった所がないとは言えない。
最大の特徴である過剰なまでに強調されたダイナミックレンジ、これを支えたのがスティーブ・ガッドのドラムだった。
そう、あの「STUFF」のメンバーだったスティーブ・ガッドである。
MJQ(・・・このバンドが企画された時、バンド名はモダン・ジャズ・カルテット~こちらもMJQ~を意識しただろうか?もちろんしただろうな)のサウンドが新しく聴こえた一番の立役者は非ジャズ系ドラマー、スティーブ・ガッドの縦乗りドラムだったと思う。

今改めてMJQを聴き、完成度の高さに驚かされる。
「LIVE at PIT INN」における完璧なテクニックを聴け。
ライブなのにノーミスだ。
安全運転に徹している訳ではないのだ。
しかし誰一人ミスしない。
ミスなんかしそうもない。
トランペッターすら音を外さない。
これを当時の評論家は「上手すぎて面白くない」と言った。
なんて酷い言いがかりだろう。
そしてみんなで一斉に叩いたのだった。
この国はいつもそうだ。
ある流れが出来ると皆でそれに乗っかり、寄って集って袋叩きにする。
その光景は見ていて気分が悪くなるものだ。
あの男を擁護するなにものも無いのは事実である。
しかしだからと言って、連日連夜国を挙げて騒ぐほどの話でもまたあるまいに。
適法なら何をやってもいいのか、そうおっしゃいますが売れれば何をどう報じてもいいのかと問いたいところだ。
マスコミはいい加減にしておくべきだ。

当時MJQがいいなどと、とても口に出せない雰囲気が盛り上がっていた。
だが今もうそんな事を、つまりMJQを悪く言うヤツもいない。
「LIVE at PIT INN」は二枚組LPで4000円もした。
今ならアマゾンでCDを買えば1500円しない。
MJQ作品はとにかく音がいいという点でお薦めできる。
「LIVE at PIT INN」など、これがライブ録音かと身を乗り出すほどのクオリティだ。
買って損はないと思う。
ただ、CDよりLPの方が音がいい可能性はあるかもしれないけれど。



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ドラムの「神」スティーブ・ガッド




昔トランペッターのルー・ソロフを生で見た。
ヘレン・メリル(vo)のバックで来日した時だった。
バンドのトランペッターといえば花形であろう。
MJQが日本で売れた後だったので、ルー・ソロフは受けまくっていた。
なんと彼はブラッド・スエット&ティアーズのメンバーだった人だ。
日本で売れたことを、それもジャズトランペッターとして売れたことをとても喜んでいたが、残念なことに昨年心臓発作で亡くなってしまった。
71歳だったという。












UHD BD

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No.319 2016.6.11





テレビの4Kについて少し分かった。
現在我家にあるテレビはフルハイビジョン規格で2K、ないしはHDと称される。
4Kとはつまりその倍の解像度という事のようだ。
一方でBlu-ray規格は2K相当となっていて、現在の組み合わせではバッチリ合っている。
しかし将来4Kテレビを導入した場合、ブルーレイではテレビの性能を生かせない。
そこは当然次世代規格が着々と進行しており、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)機が既に発売されている。
再生専用機で7万くらいからある。
録再機も高いがある。
ところが現状ではUHD BD規格での書き出しが出来ない。
また民放各社が4K録画の禁止を画策中だ。
なにより4K放送自体がまだ殆ど存在しない。
4Kの有難味がはっきり分かるのは60型以上だと言われてもいる。
いま少しばかりの気配ぞ見まほし。
奇しうこそ物狂ほしけれ。







enja

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No.320 2016.6.12




ニューヨーク・ジャズ・カルテットを懐かしく聴いている。
フランク・ウェスのワンホーンという体裁ではあるものの、ピアニストのローランド・ハナがリーダーだった。
ローランド・ハナを日本で「はなちゃん」と呼んだ。
ハンプトン・ホーズを「うまさん」というより少しマシであろうか。
ニューヨーク・ジャズ・カルテットのレコードは主にドイツのenja(エンヤ)レーベルから出た。
マンハッタン・ジャズ・クインテットが日本のキングレコードから出るのに似て、少し商売っ気が勝ちすぎているように見えるが、実際にはなちゃんが名付けたグループ名であり、マンハッタン・ジャズ・クインテットのケースとはだいぶ事情が異なる。

enjaは1971年にミュンヘンで設立された。
「European New Jazz」を短縮しenjaとなった。
トミー・フラナガン「エクリプソ」ベニー・ウォレス「トーク・オブ・ザ・タウン」ダスコ・ゴイコビッチ「イン・マイ・ドリームス」など好盤多し。
しかし2012年に創業者の一人ホルスト・ウェーバーが肝臓がんで亡くなり、その後分裂した。
ホルスト・ウェーバー氏は生前、同じミュンヘンのECMのコマーシャリズムを批判していた。
特にリターン・トゥ・フォーエバーが嫌いだと。
そう言いたい気持ちは分かる。
特に他人の商売繁盛など面白いものではない。
ドイツには他にオスカー・ピーターソンやシンガーズ・アンリミテッドなどのカタログを揃えたMPSがあった。
MPSはいかにもな音がする。
ピーターソンのピアノが「ジャリーン、ゴリーン」と鳴り驚く。
ECMも確かにシャリコマな所がないとは言わないが、ケルンコンサートの音が良かったは事実だった。
だが一番自然な音で録ったのがenjaということになろう。
外連味がないと言えばその通りだと思う。



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熊 鷹

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No.321 2016.6.13





太田和彦さんの「ひとり飲む、京都」を楽しく読んだ。
2010年6月と2011年1月にそれぞれ一週間京都に滞在、主に地元の人が行く居酒屋やうどん屋、それにバーなどを訪れ飲みまくる様を記した道中記だ。
当方にも年末に母親を連れて行く予定があり、その折に行ってみたいお店がたくさん出てきた。
ただちょっと問題点がある。
それは私たちが日本酒を苦手としている所だ。
日本酒はダメだがビールではすぐに満腹になり、料理もはかどらない。
出来ればワインがあるといいのだが、板前割烹のような所だとワインを置いていないか、あっても少し不満を感じるような代物が多く困る。
太田さんは日本酒がお好きのようで大いに楽しまれたご様子だったが、一般に京都のお店は酒を重視しないとも言っておられる。
それは酒の方に力を入れると、お客の手が料理に伸びないからだろうと分析されていた。
つまり売り上げが伸びないからだと。
そのようなお店は例外なく家賃の高い地域にあり、売り上げを挙げなければ店を維持できない。
しかし紀行文終盤となって、観光客が普通行かないディープな地元の居酒屋に軸足を移し、酒重視の店を多数発見する。
そうしたお店はいつも満席で、そして庶民的に安い。
当然ながら、たとえ京都でもすべてがシャラ臭いとは限らないのである。

そういえば40年前によく通った地元密着型居酒屋があったな。
しかし店の名前が出てこない。
あれこれ調べ、絞り出すように思い出した店名が「熊鷹」である。
画像左「キリンビール」の看板下に「熊鷹」の縦書看板が分かり辛いが見える。
昭和30年代だろうか。
千本中立売の商店街にあった熊鷹は、まさに太田さんが大喜びするような居酒屋だった。
何時行っても親父さん、ニコニコと赤ら顔。
接客しながらチビチビやっていた。
そんな酒飲みの主、ついに肝臓を悪くして20年ほど前に店を閉めたようだ。
続いていたらこの本で紹介されてもおかしくなかった。

2010年6月の逗留先ホテルフジタは、2011年1月既に廃業していたという。
その後取り壊され、現在リッツ・カールトンになっている。
大阪で泊まりびっくりするほどダメダメでがっかりした事がある。
東京でも同じような経験をした知人がいた。
はたして京都のリッツ・カールトンはどうかな。
多分私は泊まらないだろうけれど。
一度外すと名誉挽回は簡単ではない。











アサルトライフル

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No.322 2016.6.14





フロリダの銃乱射テロにアサルトライフルAR-15が使用された。
5.56ミリNATO弾を使うM-16の民生版でフルオート機能がなく、フルオートなら更に犠牲者が増えた可能性がある。
米国ではこうした物がスーパーで買えるという。
正気と思えない。

アサルトライフルは扱いやすく、それなりに威力もある。
対人兵器として過不足ないため、我家の仮想戦場において妻の主要装備となっている。
もちろん丸腰の市民相手なら無敵の存在だろう。
手軽な大量破壊兵器である。
売れ行き好調の秘密がそのあたりにあると思う。
繰り返しになるが、我々に出来ることは危険な場所に近付かないことだけだ。

今回の事件は間違いなく大統領選挙に影響する。
それもトランプ陣営の追い風となる筈だ。
ヒラリー氏に同じことを言えないし、アサルトライフルの規制は不人気だ。
トランプ大統領が現実味を帯びてきた。







札幌祭り

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No.323 2016.6.15





北海道神宮蔡である。
子供の頃は札幌祭りと言った。
ハッピにハチマキ、足袋を履いて出掛けたものだ。
小遣いを貰い中島公園の屋台を巡るのが楽しく、そこで初めてタコヤキという物を食べ旨くてビックリした。
それからラムネなど飲みオヤキを買ったらもう小遣いは尽きて、あとはグルグル周るだけなんだが、それでじゅうぶん楽しかった。
特別な初夏の一日だった。

ある年母が「届けが十日遅れたけど、お母さんの誕生日本当は6月15日なんだよ」と言い驚かせたっけ。
そんなこともあるせいか、母の私に対する採点はいつも甘く、その分夫に辛かった。
母が自分の夫を実際どう思っていたのかよく分からない。
今更聞くに聞けない。
ただ、別の人生もあったと思っていたのは確かだと思う。
そうなれば私は存在しなかった事になる。
その事すらいいのか悪いのか最近よく分からなくなった。
昨日のコーラスを休むと言っていたな。
どうも意欲が低下しているみたいで気になる。
25日には皆で母の家へ行き宴会の予定だ。
少し元気出してもらおう。







EU脱退か?

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No.324 2016.6.16





EU離脱を問う英国の国民投票が来週に迫った。
予測不能な状況下、ほんの僅か離脱派が勝っているようにも見受けられる。
英国は元々通貨統合を嫌いユーロを採用しなかった。
今度は完全に袂を分かち、国境を閉じて移民・難民をボイコットしようというのが今回の動きだ。
EU離脱派は中高年に多く、若年層には反対派が多い。
これは2年前のスコットランド独立投票の時と同じ構図である。

英国のEU離脱がもし現実になれば、世界経済はどうなるのだろう。
少なくとも短期的に良い方向へは行かないと思われる。
一層の円高株安により日本経済は大ダメージを被るだろう。
ひょっとしたらそれを契機に世界恐慌が始まるなんて事を言う人もいる。
そんな事になってもらっては困る。
スコットランドの時は幸いにも若者が賢明な判断をした。
今回もそうありたいものだ。

英国離脱なんてことになったら、EUの崩壊が始まるかもしれない。
ヨーロッパの混乱は英国にとっても悪夢の筈。
EUはむしろ「USE ~ ヨーロッパ合衆国」の方向へ行くべきだ。
ところがイギリス人自身は、昔から自分たちをヨーロッパの一部だと思っていない。
「先週パリに行ったんだ」
「そううかい、ヨーロッパはどうだった?」
なんて会話が普通に交わされるという。
イギリスはあの地域唯一の英語圏だ。
彼らはむしろ自分たちをアングロサクソン同盟の一員だと認識しており、独仏はイギリスをアメリカの「トロイの木馬」ではないかと疑っている。
単純な話ではなさそうだ。






飛鳥 Ⅲ

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No.325 2016.6.17





日本郵船のクルーズ船「飛鳥Ⅱ」の老朽化に伴い、後継の「飛鳥Ⅲ」が検討されている。
日本郵船ではこれを三菱重工長崎造船所に発注したいところだが、三菱側では受注を躊躇っているという。
というのも三菱重工、アイーダ・クルーズ社(ドイツ)向けの客船建造で2300億もの赤字を出し、客船建造事業からの撤退も視野に入れているためだ。
また国産ジェット旅客機MRJも難航している。
そのせいで余力がなく、今回ダメダメな末弟三菱自動車が外資ルノーの手に落ちたと言われている。
MRJについては国産初という事である程度仕方ないが、三菱重工長崎造船所といえば戦艦武蔵を建造したドックである。
客船は不得意か?

日本郵船では海外の造船所も考えたが、現在どこも手一杯で新規建造を受ける状況にない。
それだけ世界中で船旅の人気が高いということだ。
私の所にも旅行会社からお誘いのDMが来ていた。
クルーズにも様々あり、世界一周ともなれば月単位の時間と百万単位の費用がかかる。
これはとても私の身の丈に合った話ではない。

もう少し手軽な週単位のツアーもあるにはある。
横浜出港のダイアモンド・プリンセスなんかはどうか。
調べてみると外国船の場合、英語ができなくてはまさに話にならないようだ。
それに横浜への往復は飛行機を利用することになり、なんか今一つピンと来ない。
つまりそこまでして船に乗りたいとも思わない。

小樽発着の知床巡り「にっぽん丸」のツアーなんてのもあるのだが、知床なら去年行ったしなあ。
それによくよく考えると、週単位でテニスも出来ずオーディオも聴けないではないか。
どうも私には向いていないようだ。
きっと退屈してしまうと思う。
テニスコートとジャズ喫茶付きの客船があれば考えてもいいが。







BARONS DE ROTHSCHILD

ロートシルト
No.326 2016.6.18





娘がシャンパンを買ってきた。
「BARONS DE ROTHSCHILD」
シャトー・ラフィットやムートン・ロートシルトを所有するロスチャイルド一族が造る逸品である。
父親が「BARON DE BOP」などと号する事を娘は知らない筈だ。

「神の雫」に登場し「草原を駆ける一頭の若い雄鹿。伸びやかな脚で優雅に駆け抜けていく雄鹿のような力強さと草原の爽やかさが同居している・・・」と評された。
そりゃいったいなんのこっちゃ。
だが美味いシャンパンだったのは事実である。
市川海老蔵・麻央夫妻の披露宴で振舞われたそうだ。

シャンパンはいい。
四季を問わず、いつ何時飲んでもいい。
でも少々高くなりすぎた。



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頂き物をしました。どうもありがとう。









医者と薬と厚労省

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No.327 2016.6.19





週刊現代の「医者のホンネ座談会」が恐い。
患者に出しても自分では飲まない薬について語っている。
プラビックスは心筋梗塞の薬で、血液をサラサラにするとされるが、効果不明なうえに筋肉が痩せる。
ブロプレスは高血圧の治療薬だ。
確かに血圧は下がるようだが死亡率が下がらないのは、降圧が死亡率を下げないないしは何らかの重大な副作用が疑われる。
クレストールは高脂血症の治療薬で、私も飲んだことがある。
これも筋肉が痩せると聞きやめた。
誰でも知っているロキソニンは、今では町の薬局でも買える。
この薬の消化器への負担大きく、胃潰瘍や腸閉塞の原因となるという。

もちろん抗がん剤の殆どが効かない、と言うより寿命を縮めるばかりだ。
彼らが言うにはたとえヤバくなくても、飲まなくていい薬が大半であるという。
毒にも薬にもならないならまだマシという事か。
何故このような事になっているのか。
利権、既得権だ。
製薬会社、医者、厚生労働省三つ巴の「Win-Win」だ。
こうした事が財政破綻最大の原因である。
消費税どころではない、国家喫緊の大問題である。
マスコミが騒ぐべきはこれだ。
知事閣下の小さい話などどうでも良いのだ。
それとも煙幕か?







ヤラカした

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No.328 2016.6.20





皆々色々多忙にてテニス面子少なく、若い助っ人が緊急参加した。
私の子供よりも若い女の子で、バリバリの関西弁だ。
学生テニスあがりにて、乳飲み子抱え一年半ラケットを持っていないという。
生後四か月というその赤ん坊をコートに連れて来た。
女性四人に男は私だけだ。
ちょっ!・・・まずいぞ・・・女子ダブルスの時は私が抱っこしておるのか?

・・・っと思ったが一緒に来た夫が連れ帰り胸撫で下ろす。
「はじめまして○×といいます、よろしく」と挨拶したが、実は彼女、妻の妹の子供(つまり甥)の配偶者の兄の嫁だった。
昨年11月神戸まで行った、あの結婚式で会っていたのだ。
どうりで怪訝な表情をする訳だ。
しかしこれって、むしろ覚えている方がおかしくないか。
とんだボケ爺になってしまったじゃないか。






夏至

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No.329 2016.6.21





本日夏至だそうな。
北回帰線の真上を太陽が通る、日本で太陽が一番高い日。
真夏です。
実際の熱気は少し遅れて来るけれど、ピークは今日なのだ。
人間で言えば18歳くらいか。
そんな事なら私なんかは冬至になってしまうが、それは言わないでちょうだい。

ただここのところどうも気候が安定せず、気温が上がらない。
本州方面では既に相当暑い、北海道のみ蚊帳の外。
やっぱり夏は暑い方がいいねえ。
太平洋高気圧の頑張りに期待したい。

毎年同じ話でアレだが、7月も中旬を過ぎ8月が見えてくると、なんだが哀愁が漂いだす。
8月になればはっきりともの悲しい気分になる。
今だ、今しかないのだ。
だから頑張れ太平洋高気圧。
冷えたビールが旨いかどうか、それはすべて君次第だぞ。





あれから50年

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No.330 2016.6.22





武道館ライブはCDにもDVDにもなっていない。
だがおそらく海賊盤が出回っているだろう。
私のところにもLPレコードがある。
A面ROCK AND ROLL MUSICで始まりB面ラストI’M DOWNまで全11曲、音質けして良くない。
1966年6月30日から7月2日までの三日間で、5回のステージがありすべて同じプログラムだった。
この録音がそのうち何回目の公演なのかわからない。
ただあまりやる気が感じられないのは確かだ。
ジョン・レノンなど投げやりにすら思える。
もっとも彼らなりの言い分もあった。
会場のPAが貧弱過ぎる。
更にはステージ上にモニタースピーカーがない。
そういう時代だったのだ。
しかし、これはミュージシャンにとってキツいだろう。
自分達の出している音が聴こえないのだから。
隣で歌うメンバーの声すら客の悲鳴にかき消される。
この頃彼らのライブパフォーマンスは、いつも低空飛行を強いられた。
そしてついに、東京公演の後行われた同年8月29日のサンフランシスコを最後にステージを降り、彼らは聴衆の前で歌うのをやめた。
アルバムタイトル「FIVE NIGHTS IN A JUDO ARENA」、武道館ライブを改めて聴く。
劣悪な環境下にあって尚ベストを尽くそうとする、ポール・マッカートニーのひた向きさが余計に痛々しい。






離婚大国

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No.331 2016.6.23





昨年我が国の婚姻数は約63万件であった。
1970年頃から明らかな減少傾向が続く。
これに対し離婚数は約22万件である。
ここ数年横ばいなのだが、母数の減少により三分の一を上回っている。
ただしこれは数字のマジックというか、昨年結婚したカップルの三組に一組以上が離婚という話ではない。
しかし、この63万件には姪が含まれ、今年離婚している。

離婚の原因というのも様々あろう。
離婚専門の弁護士によれば、性格の不一致が半分以上だという。
言い分を聞くと耳が痛い話も少なくない。
・自分の意見を譲らない
・趣味を押し付ける
・何度言っても立って小便する
・ゲームをやめない
・勝手に買い物をする
・酒癖が悪い
・いつも家でゴロゴロしている
・役割を決めたがる
・精神的に子ども
・趣味を最優先する
・話を聞かない
・記念日を忘れる
・足が臭い
等々

殆ど言い掛かりと思える項目もあるにはある。
しかしそうした事が立派に離婚の動機たり得るのだ。
男も女も滅切り我慢しなくなった。
だから長きに渡り上手くやっていくのは容易くない。
現在アメリカでは二組に一組の離婚率となっている。
日本も長期的にはその方向へ行くだろう。







秋本奈緒美

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No.332 2016.6.24





到頭最後の山ボーカルに入った。
秋本奈緒美の「ONE NIGHT STAND」を聴く。
20年前中古屋にて500円で売っていたのを戯れに買ったものだが、聴くのはこれで二度目だ。
う~ん・・・ビクターがこの人を録った理由は何か。
学園祭レベルにすら到達していない。
笹路正徳がゴリゴリとアレンジしたのも無理はなかろう。
ボーカルをダブルトラックで録っている。
こんなジャズボーカルは聞いたことがない。
確かに頼りなくてシングルではもたないだろう。
それでもどうしてもレコードにする必要があったのか。
ちょっとアイドルっぽい顔立ちで売れると思ったか。

検索してみた。
同姓同名の女優が存在するのかと思った。
しかしどうも同一人物らしい。
この後女優に転じられたようだ。
テレビを見ないので女優秋本奈緒美を失礼ながら存じ上げない。
あられもないお姿の写真集なんかも出しておられた。
普段ジャズボーカルのマッパを拝見するチャンスなどなかなかないものだ。
なんか得した気分になった。



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EU 離脱

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No.333 2016.6.25





究極のポピュリズムを見た。
いつだって大衆世論が冷静な判断をするとは限らないのだが、それにしてもこの感情的な選択はどうだ。
景気がどうなっても国が傾いてもいい、どうなってもいいからとにかく移民・難民は嫌だ、受け入れないとの直情が勝った。
仕方ない、これが民主主義だと言うなら、最早代議員制による間接民主主義は無用だ。
すべてを国民投票に委ねるが良い。
ネット社会となった現在、既に不可能ではなくなっている。
先刻のパナマ文書に加え今回の大失態により、デビッド・キャメロンは歴史に名を刻む悪宰相となるだろう。

その頃、かつてこの国と同盟を結んだ極東の島国で、もう一人の宰相が大きく頷いていた。
ライフワークだった憲法改正を諦めようと。
たとえ来月の選挙で三分の二を確保しても、その先にある国民投票が危う過ぎる。
万一否決されればすべてが終わる。
副首都構想の一件で半ば結論は出ていたが、今回の騒動を見て完全に心が決まった。
愚民に国家の一大事を決めさせてはならないのだ。
彼はもう憲法について多くを語るまい。
既に解釈改憲で実利は得ているのだから。








笠井紀美子

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No.334 2016.6.26





70年代に結構売れた人。
スイングジャーナルの人気投票でずっと一位だった。
テレビにもよく出ていたらしく、Youtubeに映像が残っている。
残念だが音程が良くない。
演歌調も隠しきれず、気を抜くとコブシが回ってしまう。
夜の女的雰囲気が受けて(確かにチーママ風にも見えるがカラス天狗にも・・・いや失敬した)チヤホヤされたのかもしれない。
だが実は本人が自分の実力に疑問を抱いていたのではないか。
その後宝飾デザイナーを兼ね、53歳でさっさと歌手を引退しているからだ。
53歳というのは自分の能力に諦めがつく頃だ。
そうでなければ歌手として脂の乗り切る歳に引退しないと思う。

大阪大学グリークラブのヤツがこれをくれた。
気に入らなかったのだろう。
そういう盤が結構ある。
京都大学農学部へ行ったヤツは、バッファロー・スプリングフィールドを半額で私に売りつけ、内装屋のKは仕事を取るかわりにダイアルJJ5を置いていった。
私とて特に気に入った訳ではないが、全部手元にある。
レコードを売ったりまして棄てたり傷付けたりなど、手荒なマネをした事は一度もない。
もしかしたら、女性の扱いよりも丁重かもしれないくらいだ。
だから今でもすべてが手元にある。
残置物だった南沙織すらが。
でも今回のデジタル化からは除外させてもらうから御免なさい。
尚、「WE CAN FALL IN LOVE」のジャケットを撮ったのは篠山紀信だ。
裏ジャケのビーチクが当時密かに話題になった。



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棄権したくなる

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No.335 2016.6.27





選挙戦の開始と共に、報道番組における各党論戦も始まったようだ。
見苦しく嫌になる。
投票行動にプラスに作用すると彼らは本気で考えているのだろうか。
もちろん頭の良い人たちだから、それなりの戦略あっての発言に違いない。
しかし見ている側はしらけるばかりだ。
共産党の議員が「防衛費は人を殺すための予算」と発言して物議を醸した。
一方で与党側は「自衛隊は違憲なのか?」と持ち掛け、共産党議員から「違憲だ」との言質を取り「個別的自衛権を認めなが違憲扱いは彼らに失礼だ」と凄んでみせた。
とても分かり易い。
「票をくれ」と視聴者に訴える選挙用のショーだと分かり切っている。
双方の間合いすら見え見えな、プロレスの場外乱闘みたいなものだ。
それくらいは見ている側にも判断出来、だから益々しらける。
投票は権利行使だ。
だが考え込んでしまう。
40年前ゼミの教授が「相対的にマシな方を消去法で選ぶしかない」と言った。
確かにそうだが棚の商品が全部傷んでいるように見えたら・・・
今回新たに有権者となった18歳19歳の諸君どうする?
難しいよな。









その手があったか

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No.336    2016.6.28





AIIBは実弟邦夫氏を亡くした失意の由紀夫氏を顧問に迎えるそうだ。
見事だな。
これが国際感覚であり外交センスというものだ。
妙手を見せつけられ日本人のナイーブさを痛感する。
由紀夫氏には頑張って頂きたい。
それにつけても、邦夫氏の急死とその遺産30億に驚いた。
金銭的な心配が一切ない人生ってどんな感じなんだろうねえ。
想像もつかないが、彼らの表情にいつも退屈の影を感じていた。
貧乏人の負け惜しみかもしれない。






離脱ショック続く

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No.337 2016.6.29





英国の国民投票で18歳~24歳の75%が残留に投票したという。
しかし年齢が上がるにつれ残留派は減った。
多くの若者が自国の老人よりもスペインやオランダの若者にシンパシーを感じている。
仕事やSNSでの体験から国境を越えられると感じ、信じてきた未来が老人によって閉じられた。
上の世代が彼らに残すものは債務だけかもしれない。

とはいえ老人には老人の(残り僅かな)人生があり、それを全否定する事もまた出来ないだろう。
彼らは自分たちが愛した古き良き英国の変貌を嫌った。
それはそれで理解できる。
結局EUは急いで手を広げすぎた。
それに尽きると思う。
特に現時点で旧ソ連圏の東欧諸国を加えたのが大きな間違いだった。

今回の事は残念だったが前向きに考えるなら、簡単に出ることが可能であれば、再度入る事も不可能ではないだろう。
いずれ自分たちの時代が来る。
そうなってから改めて舵を切りなおせばいい。
ただ、その時代の若者らが何と言うか、それはその時になってみないと何とも言えないが。






一触即発

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No.338 2016.6.30




中国海軍の軍艦による尖閣接続海域や口永良部島付近領海への進入事案が続いている。
私は当初、相手方が無害通航を主張する以上、国際法上やむを得ないのではないかと考えていた。
しかし今度はこの動きに呼応するかのように東シナ海上空で、領空に接近した中国軍機が空自のスクランブル機に対し、攻撃動作を仕掛けてきたという。
空自機がフレアを撒いて回避したというから、現時点で相手方攻撃動作の詳細は明らかにされていないが、武力衝突寸前の状況であったと考えられる。
空自関係者によれば、創設以来初めての空戦だったという。
中国軍との間に何事か起きる可能性が高まっている。








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