ニュース女子

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No.582 2017.3.1





DHCシアター「ニュース女子」が騒ぎになっている。
この番組、東京ローカルの地上波で放送しているようだが、札幌でもネットで見ることが可能だ。
「虎ノ門ニュース」や「やらまいか」と合わせて是非チェックしたいところだ。
居島一平という異才を私は虎ノ門ニュースで発見した。
PCの画面で見るのはつまらないだろうから、Chromecastでテレビに飛ばすと楽しくご覧頂ける。
さて、ニュース女子だが、番組自体は他愛ないものだ。
居並ぶ保守派のおっさんらが若い女性にニュースをレクチャーするという、やや上から目線的なところもある企画なのだが、若い女性というのがカマトトぶっているが実は東大出の才媛だったりして、彼女らがおっさんをしたたかにハンドリングする様も見ものだ。
この番組で取り上げた「沖縄米軍基地・高江ヘリパッド移設反対派」報道が事実歪曲であるとされた。
そもそもは96年橋本内閣の時に、沖縄米軍基地負担軽減のため、総面積の約二割を返還することとなった。
この時北部訓練場の過半(約4000ヘクタール)を返還する替わりに、高江地区にヘリコプター用の離発着施設を作る合意がなされていた。
ところが生態系への影響及びオスプレイの騒音が住民生活に及ぼす影響を問題視するとして反対運動が起こった。
因みに高江の人口は140人である。
ジュゴンとサンゴへの影響懸念で辺野古への移転に反対する普天間問題と発想被る。
ヘリパッド反対派の多くが県外から来ている人達と言われ、現地で相当無茶をしているらしく、その内容をネットで見ることが可能だ。
さらには反対派に日当が出ているとの話があり、その金額が2万とも5万とも言われていた。
これらをニュース女子で取り上げ、面白おかしく伝えた訳だ。
しかし日当が本当なら、その金がどこから出ているのか大変気になるところだ。
「ニュース女子問題」の本質がもう一つある。
番組司会の長谷川幸洋氏は東京新聞の論説副主幹でもあるのだが、東京新聞は社説でこの問題を取り上げ、長谷川氏の出演に言い掛かりをつけたのである。
東京新聞は東京のローカル紙で発行部数50万部(北海道新聞の約半分)ながら、リベラルの姿勢を鮮明にした紙面作りが特徴であり、中日新聞の東京版と見ることもできる。
そんな東京新聞にあって保守派論客の長谷川氏は異色の存在だった。
東京新聞にとって言論の自由尊重の意図的な証人と言ってよかった。
だがやはりそれは偽証だったという事なのか、長谷川氏は本日付で左遷されるようだ。













当然安くなる筈だ

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No.583 2017.3.2





トランプ大統領のこれが実質初仕事かもしれない。
自らロッキード・マーチンのCEOと直接交渉し、F-35の調達価格を値切ったのである。
アメリカ政府はロッキード・マーチンにとって、大が付くお得意様だ。
F-35のA型を米空軍で1700機購入予定となっている他、海軍でも艦載のため翼が折り畳み式となるC型を260機、海兵隊は垂直離着陸が可能なB型とC型合わせて420機を購入する予定である。
開発費・ランニングコストも合わせると、総額100兆円を軽く超すと言われるビッグビジネスだ。
ところがトランプ氏はF-35に対して懐疑的な発言を繰り返してきた。
調達計画の見直しをちらつかせていたのだ。
ロッキード・マーチン側が内心どう思っているにせよ、交渉に応じない訳がないのである。
結果的に一機あたり約9億円の値下げに成功した。
ついでにトランプ氏、同盟国分にも値下げを適応させて恩を売った。
日本が導入するF-35Jなんてたったの42機に過ぎない。
ロッキード・マーチンとしては痛くも痒くもない。
トランプ氏のビジネス感覚、実に大したものだと思う。
ただ調子にのって産軍複合体を敵に回すような事にならないよう注意が必要だ。
その程度の力加減は当然心得ているのだろうが。
昨年秋に初号機の引き渡しを受けた航空自衛隊は、2月7日アリゾナ州ルーク空軍基地において、渡米した空自パイロットによる初飛行に成功した。
また5号機となる機体が、2月2日三菱重工小牧南工場で初めて完成している。









切り抜けられるか

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No.584 2017.3.3





学校法人森友学園が大阪府豊中市の国有地を格安に取得した問題で、盤石に見えた政権周辺がここへ来て俄かにキナ臭くなりつつある。
不動産鑑定士の評価による価格9億5600万円が、地中にゴミが埋まっているとの理由で一気に1億3400万(86%引き)まで下がったこの交渉が、2015年9月4日大阪市中央区大手前にある近畿財務局の会議室にて行われた三者面談でなされている。
三者とは売主側の近畿財務局、土地を管理していた国土交通省大阪航空局、それに買主森友学園側である。
埋設ゴミの撤去について、高額な費用も絡んだ重要な会談となった筈であるが、財務省ではわずか一年半前の記録が残っていないとしている。
この時安倍首相が少し奇妙な動きをした。
安保法制審議がヤマ場を迎えていた国会開催中に、急遽大阪へ日帰り出張しているのだ。
また前日には、国有地売却のキーマンである、財務省理財局長(当時)迫田英典氏と会っている。
理財局の主要な業務は国有財産の管理だ。
局長だった迫田氏は安倍首相の地元、山口県下関市の出身であり、当時次期次官候補の一人だった。
国土交通省もこの日、「安倍晋三記念小学校」の校舎建築に6200万円の補助金交付を決めた。
森友学園は実際にこの学校名で大阪府に許可申請しており、後日政治的中立性を理由に府側が却下した経緯がある。
昭恵夫人が名誉校長に就任したのは、翌9月5日のことだった。









空母いぶき 6

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No.585 2017.3.4





中国軍制圧下の与那国島に潜入した陸自の特殊部隊二個中隊は、空挺本隊二個大隊降下の絶対条件である対空ミサイル殲滅を企図している。
だがそれを察知した中国軍は拘束下においた住民を分散収容し、彼らを盾として対空ミサイルを配備した。
このため対空ミサイルを排除できず、空挺部隊は那覇へ引き返すしかなかった。
孤立した特殊部隊の小火器では、戦闘ヘリや空挺戦車まで装備する中国軍に対抗できない。
次第に特殊部隊の人的損耗が進んでいく。
このままでは降伏か全滅しかないのが明らかだった。
しかし自衛隊はけして仲間を見殺しにしない。
空自が夜陰にまぎれ、C-2輸送機で重火器・装甲車両等の物資を、特殊部隊に届ける決死の輸送作戦を敢行する。
「この任務は志願とする。搭乗を希望する者は挙手を」
誰一人躊躇わなかった。
全員が一斉に手を上げた。
指揮官が言った。
「長男以外、妻帯者以外の搭乗を優先する。物資を投下し、無事基地に戻るまでが任務である。肝に銘じろ!」
F-35JB援護の下、遂に全ての物資を投下したC-2だった。
しかし低空低速飛行の輸送機被弾は避けられず、パイロット二名が戦死する。
だがこれで互角に戦える、という特殊部隊隊員に「互角でどうする。士気において圧倒しないでどうする!」と指揮官。
私は涙が止まらなかった。
7巻発売は7月末、遠いな。
その頃完全に忘れたストーリーを再構築するため、間違いなく1巻からまた読み直すのである。
日本の近未来を描いた本作のリアリティに感心頻りなり。
強いて言えば登場人物の顔が「ジパング」と重複しているのが少し気になる。










誤算あり

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No.586 2017.3.5





妻念願の洗濯機が届いた。
これまで2回に分けた洗濯物が一回で済むどころか、その倍の量でも問題なさそうだ。
音も静かで音楽鑑賞の妨げにならないだろう。
それは良かったのだが、大きな誤算があった。
フタの開閉にカランが干渉するため、10センチ壁から離さないと使用できないのだ。
この10センチが我が家では問題なのである。
恐らくメーカーが想定した配置がこの向きではないのだと思う。
置き方を変えればカランへの干渉は起きない。
しかしこの機種は縦横の寸法が異なるため、90度配置を変えると同じくらい出っ張ってしまう事になる。
カランをコンセントの上の位置まで上げる必要がある。
月曜日に設備屋さんが来てくれることになった。
貼ったばかりのクロスも補修が必要になるだろう。
ちょっと計画性が足りなかったと反省する。
私は商売柄少々の事なら取り返しがつくが、これが普通の家庭なら相当焦っただろう。
メーカーや販売店がもう少し親切にアドバイスしてくれるといいのに。








まだやってるバイオリベ2

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No.587 2017.3.6





月に二度ほど配信される「バイオハザードリベレーションズ2」のウィークエンド・サバイバーを今回は一人でやった。
15階層は平凡な記録だが、一人でやった点に意味がある。
一時間の孤独な戦いをやり遂げた達成感は確かにある。
このゲーム、カプコンが2015年3月19日に発売したもので、だから発売と同時に買った私はまる二年やり続けていることになる。
バイオハザードリベレーションズ2にはストーリーモードとレイドモードがあり、ストーリーモードは分厚いレイドモードをやるためのウォームアップに過ぎない。
先日バイオハザード7をやるためにPS4を買うか迷っていると書いた。
結局私はバイオハザード7に手を出さないでいる。
Youtubeで見たら、なんかやる気がなくなってしまったのだ。
まだ当分バイオハザードリベレーションズ2のレイドモードをやり続けるだろう。
おそらくは「3」が出るまで。
購入金額もとっくに(おそらく買った瞬間に)忘れたが、多分数千円のゲームソフトでこんなに楽しめるなんて、カプコンも大したものだし私もずい分安上がりで驚く。










洗濯機のフタ開く

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No.588 2017.3.7





朝一番に設備屋が来てくれた。
コンセントの下に付いていたカランを上に移設してもらう。
ついでに露出していた暖房の配線を隠蔽しすっきりした。
あとは近日中にクロス屋が来れば完了となる。
大変ありがたいことだが、終わってしまえば当然のことのように何でもなくなる。
だから忘れないように記録を残しておくのは大事なことだ。
いつも思うことだが、プロの仕事ってのは見事なものである。
感心するが、しかしそうでない場合もあるのが困ったところだ。
人様からお金を頂いているのに、いい加減な仕事をするヤツを許せない。
まあそうした輩には天罰が下るというか、碌な人生に普通ならないものだ。
自業自得、仏教の教えで因果応報悪因悪果。
特にオーディオは善因善果でありたい。
がんばった~!いい音でた~!みたいな。
工事後確認に行ったら、当家現場監督が前夜の宴会疲れでぐったりしていた。
今日は禁酒だな。これを自因自果と言う。



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Mが自身の就職祝いと称してこれを持って来た。
四人目の子も生まれるという事だし、とにかく仕事頑張れ。
旨いワインだったから言うのではない。
少なくともバーのマスターよりずっと向いていると思う。



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てなもんや雪印

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No.589 2017.3.8





弥生三月まだまだ雪は降る。
まして上旬であれば普通に降るが、日差し既に春。
新雪は陽光に弱くすぐに融ける。
事実表通りでは朝9時既に、全面的にアスファルトが出ていた。
富士の高嶺に降る雪も、京都先斗町に降る雪も、北海道札幌に降る雪も、とけて流れりゃ皆同じなんである。
そんな儚い雪の結晶をシンボルマークとし、北海道を代表する大企業だった雪印が勢いを失って久しい。
契機となった2001年9月、BSE(狂牛病)対策として行われた農林水産省の国産牛肉買取り事業につけ込み、安価な輸入牛肉を国産と偽装する補助金詐取発覚に衰退の端を発した。
あの時なぜあんなことを?というような過ちは誰にでもあるものだが、バレずに墓場まで持っていく事もあれば思った以上に大事になってしまう事もある。
雪印は後者だった。不買運動が起きスーパーが陳列を見合わせ、雪印株の暴落に繋がっていった。
あれよあれよと2005年雪印食品が破綻、やがて雪印全体が解体される。
この時メグミルクが誕生、アイスクリームはロッテに吸収された。
1961年札幌の駅前通りに誕生した雪印パーラーにちょっとした思い出がある。
どういう経緯でそうなったか知らないが、お店のパンフレットに写真を載せたいというので、私たち兄弟が父に連れられて行ったことがあった。
サスペンダー付きの半ズボンに革靴、ワイシャツに蝶ネクタイと、まるで白木みのるそのままの装いで出掛け、雪印パーラーの二階にて手厚くもてなされることになったのである。
アイスクリームやパフェがどんどん出て来て、どうぞ好きなだけ食べてくださいという夢のようないいお話なのだが、普段見たこともないご馳走を前に兄弟が完全に舞い上がってしまったのは無理もなかったと思う。
アイスクリームやケーキを食べに食べ、とうとう具合が悪くなって私は吐いた。
その時の写真がパンフレットに採用された形跡はない。
この事件がトラウマとなったか、スイーツなどという物体を私の身体は今も受け付けない。
半世紀以上の歴史に幕を下ろし、雪印パーラーは来月別の場所へ移転するという。











First Circle

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No.590 2017.3.9





かたじけなくもHからパット・メセニーのCD二枚を借り受けた。
84年録音「First Circle」を聴いているところだ。
先日の宴会でパット・メセニーの「Secret Story」が話題に上り、この作品だけ異様なほどメロディアスな曲が多いのは何故か、といった話になった。
というか私がそのように言ったのを受けて、Hが本作を聴いてみろと貸してくれた流れである。
なるほど確かに本作には、91年録音の「Secret Story」へ列なるメロディの萌芽が既に見受けられるのだ。
特に三曲目の「The First Circle」や、四曲目「If I Could」、五曲目「Tell It All」などは、「Sunlight」や「The Longest Summer」「Facing West」なんかの源流と考えて差し支えなかろう。
ただ、コメディアン風なパット・メセニーの風貌と、美し過ぎるメロディのギャップ、その謎はここでも解けない。
一方で世界を見渡せばこの年、アップルがマッキントッシュを発売し、ロサンゼルスでオリンピックが開催され、トヨタ自動車はハイラックスサーフとMR2を発売したし、アメリカはスペースシャトルを打ち上げ、レーガン大統領が再選され、イギリスはアヘン戦争で分捕った香港の返還に同意した。
テレサテンの「つぐない」やマドンナの「ライク・ア・バージン」がリリースされたのもこの年だった。
そしてあの金正恩が生まれ、カウント・ベイシーが死去するなか、日本人の平均寿命が世界一になったのも1984年であり、翌年のプラザ合意を経、日本は悔恨のバブルへと突入していくのである。











Imaginary Day

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No.591 2017.3.10





そしてもう一枚が97年録音の「Imaginary Day」だ。
「First Circle」の7年後に「Secret Story」それから6年後の「Imaginary Day」という時系列通りに進化していく様が、手に取るように伝わってくる。
「Imaginary Day」が最もモダンであり手触りがハードだ(The Roots Of Coincidence故か?)。
フュージョンの文法に沿った作りだとも言える。
また、ライル・メイズのキーボードが強く印象に残る点も大きな特徴だ。
むしろパット・メセニーのエレクトリックギターが目立たない。
実は彼の音色があまり好きじゃないので助かる(とんでもないカミングアウトだな)。
これまでこれら以外で私の手元にあった盤は、75年録音のパット・メセニーデビュー盤「Bright Size Life」78年のパット・メセニー・グループのデビュー盤、79年「American Garage」81年「Offramp」と黎明期の作品群ばかりだった。
今回聴いた二枚で私の偏ったパット・メセニー観が大きく変化し、矯正されたのは間違いないところだ。
これも手元にあるがあまり聴いていなかった、2000年のトリオ(ライブ)も改めて聴いてみようと思っている。







太平洋の試練 ①

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No.592 2017.3.11





イアン・トール著「太平洋の試練 真珠湾からミッドウェイまで 上下巻」をやっと読み終えた。
途中で他の本が割り込んだり、また毎月出る文藝春秋にも半分くらいの時間を取られたりした結果、三カ月ばかり掛かった。
読了後分かったのだが、更に続きがあるらしい。
それはそうだ、ミッドウェイで終わるのはおかしい。
それは最初から感じていたことだった。
「ガダルカナルからサイパン陥落まで 上下巻」が現在出ている。
これもおそらくその次があるのだろう。
段々読むのが辛くなるかもしれない。

ミッドウェイ海戦前夜の帝国海軍は戦力的にアメリカ海軍を上回っていた。
普通に戦えば少なくともあのような惨敗になり得なかったのに敗けた。
三つの敗因があったと思う。
最大の敗因は情報戦で負けていた点にあった。
アメリカ軍はその時点で日本軍の暗号をほぼ完璧に解読していた。
しかし次の進攻先(日本側暗号でAF)についてミッドウェイを疑ったが確信が持てなかった。
そこで一計を案じ、ミッドウェイ島から平文で「蒸留装置の故障で飲料水が足りない」と打電した。
それを傍受した日本軍が、「AFで真水が不足」と打電したのは、情けないが有名な事実である。
1942年6月4日に日本の機動部隊がミッドウェイに攻めてくることをアメリカ軍は知っていた。
この時アメリカ軍が日本空母殲滅だけを真っすぐに目指したのに比べ、日本側の作戦は複雑過ぎて的を絞りきれなかった。
結果的にわずかな誤差の蓄積が取り返しのつかない結果に繋がった。
これが第二の敗因だ。
そして三番目はレーダーである。
ミッドウェイ海戦時点でアメリカ軍はレーダーを実用化していた。
対する日本軍は肉眼が頼りだった。
だから急降下爆撃機に気付くのが遅れた。
これらに付け加えるとしたら慢心だろう。
日本は緒戦の勝利ですっかり調子に乗っていた。
何の根拠もないのに敗ける筈がないと高を括っていた。
ミッドウェイの前哨戦となった珊瑚海海戦が示した予言、空母同士の対決は予測がつかないという核心的な問題点を正視しなかった。
事前の図上演習において赤城と加賀が沈没すると、審判を務めた宇垣参謀長は「待て」と言いその結果をなかったことにした。
出撃を準備していた呉では、高級将校が赤線の娼婦に機密作戦の極秘情報をペラペラしゃべるので、出港前に町の人達はみなミッドウェイ作戦のことを知っていた。
こうして出撃した帝国海軍機動部隊は、戦力に劣るアメリカ海軍の返り討ちに逢い完敗した。
一度の海戦で三千人以上の戦死者を出した。
平成における太平洋の試練となったあの時、六年前の犠牲者はその六倍にも上っている。
毎年ミッドウェー海戦で敗け続けるほどの犠牲を生んだ痛ましい出来事の、はたしてその教訓は生かされたと言えるだろうか。
仮設住宅に三万人を超える被災者を残したまま、今日東日本大震災は七年目に入った。














太平洋の試練 ②

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No.593 2017.3.12





ミッドウェー海戦はアメリカにとって貴重な勝利となったが、本質的に太平洋戦争の結果を決定づけた訳ではない。
帝国海軍にとって四隻の空母と全艦載機の喪失が重大な打撃となった事、それにより多くの熟練パイロットを失った事は事実である。
しかしこの時点で熟練パイロットの四分の三が未だ健在だったことも事実なのだ。
だが日本には戦闘で必然的に消耗するパイロットを補充する意志も力も足りず、開戦時が戦力のピークでありその後は低下する一方だった。
新米パイロットが実戦配備されるまでの飛行時間が次第に短縮され、実弾射撃の経験がないまま戦地に送り出されるようにすらなっていった。
日本の残りの熟練パイロットに交代の望みは殆どなく、死ぬまで飛び続ける運命だった。
彼ら自身がそれをよく知っていた。
そしてアメリカはすべてがその逆だった。
時間の経過と共に戦力が充実していくことをアメリカは知っていた。
日本の戦時生産量が30年代の4倍に達していたのに対し、アメリカは25倍だった。
つまりアメリカはミッドウェイで勝つ必要は必ずしもなく、負けなければそれで良かったのだ。
日本にとってこの戦争を最善の形で終わらせる道は、早期にアメリカ海軍を叩いた後の講和だっただろう。
山本五十六はその賭けに出て負け、その後アメリカの領土に持続的な攻勢をかける戦力を二度と持てなかった。
ミッドウェー海戦は太平洋戦争が長い消耗戦になる事を確定した戦いだった。
まさに山本五十六がそうなってはならないと考えていた戦いに。











淡雪

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No.594 2017.3.13





牡丹雪は春告げる雪、はかなく消えゆく定めなりけり。













God Hand

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No.595 2017.3.14





我が家の冬期限定最終秘密兵器「THETA DS Pro Basic Ⅲ」は三回路のDAコンバーターだ。
なぜ冬期限定かというと、かなり熱をもつので狭いラックで運用するのに夏は辛い。
だから五月になれば夏期限定最終秘密兵器「THETA DS Pro Basic Ⅱ」に交代の掟だ。
「THETA DS Pro Basic Ⅱ」は熱くならない。
音的にはⅢの方が派手。まあ、夏は少し暑苦しいかも。
だから何かと丁度良いのだが、一つあまり人に言えない悩みがあった。
三回路の入力のうち一番の繋がりが時々悪くなるのだ。
原因不明、信頼を寄せる修理人S氏にみてもらったが分からなかった。
その後症状が出なかったので、何かのハズミに治ったのかもしれないと期待していた。
ところが久々に出たのである。
次にもし出たらデジタルケーブルを差し換えてみようと思っていた。
それでラックの裏へ手を伸ばしたところ、なんと繋がる(音が出る)ではないか。
まだケーブルに触ってもいない。
どうなってんの?
手を引っ込める。音消える。おいおい。
要するに私が「THETA DS Pro Basic Ⅲ」の裏側に手かざしすると音が出るのだ。
オーディオにはオカルト的なところが確かにあるが、イヤまじか。
妻を呼んだ。
「ちょっと見てくれ。不思議なことがあるんだよ」
手かざしをやってみせる。
「どう思う?オレの手って何かあるのか?」
アホなことを、と妻も手をかざす。
だが、私の手かざしにしか反応しない。
ある意味それなら凄いが、妻の手でも同じ現象が起きた。
それでも不思議に違いないが、問題は音楽を聴く時にラックの裏で手かざししているのもどうかという点だ。
交代でやる?
それもいかがなものか。
「何かぶら下げておけば?」と妻。
なるほど、しかし手以外でもいいのか。
いいのであった。
ダンボール片に紐をつけて吊るしてみたところ、問題なく音は出る。
ただ少々かっこ悪いといえばかっこ悪い。
どうしたものか・・・フーム・・・
つまりアレだ、要は何かを遮っている訳でしょう?
いったい何を?
この時一瞬日が陰り室内が暗くなった。
私は突然気付いたのである。
①の光端子だった。
これがむき出しになっていた。
そんな話聞いた事がないが、むき出しの光端子が悪さしていたのだ。
これを②(RCA端子)のように塞げばいいんじゃないか。



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光端子を塞ぐパーツが手元にあった。
わずか1センチのプラスチックパーツを光端子に挿す(①)。



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これで解決。
神の手かとちょっと思ったんだけど。
そんなわけないか。



















フランク三浦に笑う

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No.596 2017.3.15




フランク・ミュラーのパロディ「フランク三浦」を商標登録できるかが争われた訴訟の上告審で、最高裁第一小法廷はフランク・ミュラー側の上告をしりぞけ、商標を有効とした昨年の判決が確定した。
洒落の分かる裁判官もいるものだなあと感心しきり。
呼称は似ているが外観で明確に区別でき、フランク三浦が数千円であることを考慮すれば、100万円を超えるような高級時計と混同するとは到底考えられないとの大岡裁きである。



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なぜか意味不明なお守り付き。
保証書がまたやけにいい。
曰く、裏蓋やベルトの傷などは当たり前のようにあります。文字盤にホコリ・異物・指紋・まれに縮れ毛などが混入しています。完全非防水で、ありとあらゆる水分、空気中の水分にすら耐えられません。ダイビングや水泳に利用するのは勝手ですが、確実に壊れます。30度以上の高温にもまったく耐えられません。パソコン・モーター・携帯電話など磁気を発生するモノの近くに置かないでください。すぐに壊れます。
こうでなけりゃいけない。
「調子のいい事ばかり言って買わせたのにガッカリ」はいかんよ。
何のことを言っているか分かる人には分かるだろう。
フランク三浦の保証書に書かれていることを「告知」といい、告知事項は免責される。
それでもよかったら買ってくれということ。
商人のモラルだ。
雑誌にインタビューが載っていた。
~ものづくりへのこだわりは?
基本あれへん。
2㎝からの落下で壊れても保証せえへんで。もう一本買うたらよろしやん。
~買ってくれた人には?
もっと買え言うてるで。
動くのは買ってから2年くらいやからね。電池換えるくらいやったら新しいの買えっていつも言うてるし。
・・・とのことである。お見事。



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こんなバージョンもあるようだ。










CVN-65 退役す

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No.597 2017.3.16





世界初の原子力空母「USS Enterprise」が退役した。
1961年の就役以来アメリカ海軍を象徴する存在だった「Big E」の艦名は、来年建造開始予定のジェラルド・フォード級空母3番艦(CNV-80 2025年就役予定)に引き継がれる。
冒険を意味するこの艦名を与えられた先代(CV-6 ヨークタウン級2番艦)に、帝国海軍は手ひどくやられた。
ミッドウェイ海戦で加賀・赤城・飛龍を沈めたのは、エンタープライズの爆撃隊(ドーントレス急降下爆撃機)である。
エンタープライズも日本爆撃隊にやられたが、アメリカ軍の優秀なダメージコントロールにより復旧した。
アメリカがダメージコントロールを重視し、日本が無視した結果だ。
また、撃墜されたパイロットの救出にもアメリカは全力を尽くした。
その方が新たにパイロットを育成するよりコスト的に有利だからだ。
しかし日本は貴重な熟練パイロットを使い捨てにした。
用兵思想の違いと言えなくはない。
だがどちらの思想がより優れており、後世に引き継がれたかは明らかだ。
帝国海軍の艦名も実際には複数海自に引き継がれている。
良き伝統のみ引き継がれ、悪風は断たれるよう希望する。
エンタープライズも大和も未来、宇宙にまで飛翔するのである。



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ブラック宅急便

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No.598 2017.3.17





いずれそうなるだろうと思って見ていたが、ヤマト運輸が運賃等見直しの検討に入っている。
同社は業界最大手(シェア約50%)だが、佐川や郵便と熾烈な競争を展開しており、その過程で様々なコストダウンを試みた筈である。
その結果一番シワ寄せがきた現場の元ドライバー二人が会社に対し、サービス残業代の支払いを求めて争っている。
「配らなければならない荷物が多すぎ、人が少なすぎる。」
一日の個数が平均180ほどだったと言う。
一時間に配達可能な数が15から20だといい、180個あれば最低9時間最大12時間かかることになる。
昼飯を食べる時間などなく、朝7時50分に仕事を始め配送センターに戻るのは夜10時を過ぎることが多かったという。
このままではいつか死ぬと思って辞め、会社を相手取ってこれまでのサービス残業代(未払い賃金)の支払いを要求した。
当然会社側でもこうした実態を把握していて、この問題を解決するには運賃等の見直しが必要との認識を持っているということだ。
会社の好調をドライバーのサービス残業が支えていたのだ。
現在5万人以上いる全てのドライバーのサービス残業を支払う方向で調査が進められているが、仮にその結果が一人100万円となれば、今期の営業利益が全部吹っ飛ぶという。
そして今後サービス残業なしでやっていけるのか?という話に当然なるだろう。
昼休みを一時間取るなら、一日の適正配達数は130個が上限だという。
見直しにより人を増やせるなら、それも可能となるかもしれない。
これらは当事者自らが解決していくよりない話だ。
ただ彼らの話の中で「再配達」の問題だけは、当事者の努力や英知でどうにかなる問題ではないと思った。
現場のドライバーは再配達に苦しんでいるのだ。
午前中に入れた不在伝票に、ネットで午後の再配達を指定されるとする。
例えば車を泊められないような路地裏に配達する場合がある。
雨や雪だって降っているかもしれない。
離れた所に停め、坂を上って階段を上がってやっとたどり着く時もあるだろう。
配達先はエレベーターのないマンションの5階かもしれない。
「それでまた不在だとほんとショックです」
その荷物がワイン2ダースでも、彼らは来た道を荷物と共に引き返すのである。
しかもこれは二度目なのだ。
地獄の再配達千本ノックと囁かれる過酷な現実がある。
「自分で再配達の時間入れておいて、なんで居ないの?」
雨の中車に戻り、荷物を戻し、車を出す。
その直後に携帯が鳴り、今帰ったのでもう一回来てくれと言われることもあるという。













センス問われたのか

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No.599 2017.3.18





現時点で言えることはあまりなく今後の推移を注視するしかないが、新たに出て来た話がもし本当なら、つまり安倍総理がそれほど森友学園を応援していたのなら、これまで説明付かなかった事柄が急に見通し良くなるのは確かだ。
つまり森友学園が国有地を破格の安値で何故取得できたかという、今回の騒動の核心部分である。
「国会議員が有力な有権者の事情を行政に取り次ぐのは仕事の一部だ。その時役人に大声で要求するのは力のない若手のやり方で、ベテランになれば「よろしく」という穏やかな言葉に断り切れない威圧を込める」と山田厚史氏が週刊ダイヤモンドに書いておられる。
「さらに上へいくと言葉はいらない。サインを読み取らない官僚は失格だ。財務省には天下の秀才が集まっている。仕事を素早く正確にこなす能力で差はつかない。問われるのはセンス」だそうだ。
つまり実力者の希望を忖度するセンスであり、次官を目指すならこのセンスが必須なのである。
連休をはさんで週明け以降、この問題は更に大事になっていくだろう。
この際寄付したことを証明するなら、領収書か振り込みの控えがあれば簡単にできる。
しかし寄付していないことを証明するとなると、これはなかなか大変ではなかろうか。
何れにせよ、当事者意識を持って成り行きを見たい。
国有地の不当とも思える廉売、これだけは今のところ明らかになっている数少ない事実の一つなのだ。
もしもその裏に何らかの不正があるなら納税者としては勘弁できない話、そして本件だけが唯一の例外とも限るまい。












LHH 900R

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No.600 2017.3.19





フィリップスのCDプレーヤー「LHH 900R」がオークションに出ていた。
フィリップスと言っても、日本マランツの伝説的な技術者鈴木哲氏が作った日本製品である。
1996年に限定500台の発売で45万円だった。
私が本機を知ったのは発売後数年経ってからのことで、憧れて探しに探したが、何分にも500台しかないので見つからない。
そもそもなんで500台限定生産かというと、フィリップスのスイングアーム型ピックアップCDM4の生産終了により、それが限界だったことによる。
知り合いのオーディオ屋が「800Rならあるよ」と言ってきた。
900Rは800Rのマイナーチェンジ版という位置付けだったので姿かたちが似ている。
外観上の違いはサイドパネルのみでピックアップも同一、リモコンも同じだ。
というより500台の900Rに専用リモコンとはいかず、800Rのリモコンを流用したのである。
800Rはいいプレーヤーだ。今も我が家にあり、時々娘の化粧品の台になっている。
でも、音を聴いたことがないばかりか、実物を見たことすらない900Rがずっと欲しかった、セツない思いは忘れない。
オークションは今夜九時まで。
開始価格が高すぎるので、今のところ入札者なし。
それでも10年前なら確実に買っていたと思う。
ちょっと遅すぎたのである。










吟子鍋はいいや

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No.601 2017.3.20





来年は明治150年にあたるそうで、早くも文藝春秋が特集を組んでいる。
「私を捨て公のために生きた50人-明治百五十年-美しき日本人」
「坂の上の雲」で有名な秋山好古、武者小路実篤、「ビルマの竪琴」竹山道雄、作曲家の滝廉太郎、台湾で民家を避けて墜落死したゼロ戦パイロットで台湾の英雄杉浦茂峰兵曹長らの中に、日本初の女医荻野吟子に関する頁がある。
同様の企画でやり尽くし、段々(小粒と言ったらお叱りを受けるので)マニアックな方向へ来ている。
いまさらマイルス・エバンス・コルトレーンでもなかろうと、ブルー・ミッチェルやジュニア・マンスやベニー・ウォレスなんかに行っちゃう感じか。
荻野吟子さんは嘉永四年(1851年)、現在の埼玉県熊谷の名主荻野綾三郎の五女として生まれている。
十代半ばで結婚するが、18の時に夫から淋病をうつされ離婚、東京で二年間の入院生活をおくる。
その際男性医師に患部を見られたことへの抵抗感から、多くの女性患者のために医者になろうと決意する。
しかし当時はまだ医師免許は男性限定であり、受験資格すらなかった。
吟子は平安時代の日本に女医が存在した史実を示し、数度にわたって請願を行い1884年遂に受験が認められた。
「落第することがあれば、上は請願で驚かせた官に、下は後進姉妹に顔向けできない」として、受験者132人(うち女子四名)に対し合格24人という難関を見事突破する。
晴れて女医となった吟子は湯島で産婦人科医院を開業、翌年洗礼を受けキリスト教徒になる。
そんな縁から吟子の家に寄宿していた新島襄の門下志方之善と再婚、その時吟子40歳志方は13歳年下の27だった。
ひとつ屋根の下、熟女な女医さんと下宿人に如何ばかりのアレやコレやがあったものであろうか。
ところで熊谷には地元の誇り荻野吟子ゆかりのソウルフードがある。
「吟子鍋」がそれで、鮭・ジャガイモ・人参・ほうれん草・ゴボウ・ネギを入れた味噌味の鍋である。
石狩鍋に限りなく近いモノだ。
当地には同じような材料で作る「吟子汁」という豚汁の鮭バージョンもあり、学校給食にも供されている。
札幌の学校給食に「石狩汁」が出された記憶はない。
偉人の御威光侮り難く、石狩鍋に郷土の偉人が絡んでいなくて助かった。
それでは何故、埼玉県の郷土料理に鮭やジャガイモかというと、夫之善が布教のため北海道へ渡ったのである。
吟子も東京の暮らしを捨て、道南の瀬棚、のちに札幌にて開業している。
そんな流れから案外安易な発想で、石狩鍋in埼玉が小中学生に食べられるようになったようだ。
多分人気ないんじゃないかな。














異形デジタルケーブル

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No.602 2017.3.21





DAコンバーター「THETA DS PRO BASIC Ⅲ」の入力1番は、RCA(普通のピンコード端子)とキャノン(バランス端子)の並列になっている。
ただ出力側「CDR-HD1500」のデジタル出力端子にキャノンが用意されていないため、これまでRCAタイプのデジタルケーブルしか使っていなかった。
ところが偶然こいつを見つけたのである。
一方がRCAプラグで反対側がキャノンのオスになっている。
こんなモノがあるなんて知らなかったわ。
繋いで驚いた、ほんの僅かハイ上がりだが非常に生々しい音が出る。
需要が限られるせいか、お値段笑うほど安い。
どれくらい安いかというと、フランク三浦と同じくらい安い。
それでいて安っぽい音がするでもなく、笑かす音もしない。
いや、いい音にニヤけてはくるけど。
もしも高価なケーブルを仕込んで結果が思わしくない場合(そんな場合など普通にいくらでもあるのだが)、この連休の精神的衛生状態もそれなりに不衛生なものとなるところだった。
今回はまったくの逆であるから多幸感ひとしおというか、ドーパミン大量放出というか、或いはまあ単なる貧乏性か。
だがなご同輩、既にお気付きの通り滅多にあることではないのだ。
とりあえず大層満足なり。








月例会

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No.603 2017.3.22





娘と二回目のお食事へ。
彼女が学生の頃所属していたサークルで、この店をよく利用していたようだ。
サークル内自由恋愛のルールの下、後日多くのカップルが続々結婚している。
娘にも付き合っていた男がいたようだ。
その後別れ、道庁に就職した男は昨年娘の後輩と結婚したらしい。
店にそれなりの思い出があるだろう。
今彼女はそれらをどんな思いで振り返っているのだろうな。
そしてこれからの事をどう考えているのか。
父は心配しているが口に出さない。
30年ぶりのジンギスカンに燻られて見通しの悪い晩だった。
この日の御勘定は娘もち。
来月は父の番で、フレンチのリクエストが来ている。
それに合わせ、妻は麻雀だろう。
隙間風哀し。
はじめ小さきすれ違い見過ごした揚げ句、ある日突然、救いようのない亀裂に広がりし淵に立つ己が姿みとめ、急に顔色失うことなどよくある話だ。
そこから呼んでも叫んでも、遠すぎる彼岸に声届かぬは世の常だった。










空母かが

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No.604 2017.3.23





いずも型二番艦「かが」が就役した。
第四護衛隊に編入され、呉を母港とする。
全長248mはミッドウェイで撃沈された先代「加賀」とほぼ同サイズである。
この先我が国が太平洋戦争の仇をうつのは困難であろう。
だからせめて奴らの国技でと思い見ていたがダメだった。
日本チームには侍にたる覚悟も勇気も実力も不足していた。
普通大口叩かぬが侍なれど、もしも口にし実行できない時腹切るは作法なり。
よって仕来たりともかくとおめおめ帰って来るときに、「ごめんなさい、侍ではありませんでした」とひと言お願いしたいものだ。
それ以外の言一切無用である。
もとより侍などと思ってもみないのだし、帰参許してもよいがこれから軽々に侍なんぞと言わぬことだ。







がっかり

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No.605 2017.3.24





春だなあと喜んでいたが、そうあまいものではない。
これくらいの雪ならすぐに融ける。
ただ洗ったばかりの車はドロドロだ。
この日日本中が注目する証人喚問が衆参両院の予算委員会で行われた。
可能な限り聞いていたが、面白い見せ物でもありとんだ茶番でもあった。
証人がウソつきで、話の信憑性が疑わしい事を印象付けようとする、与党側の作戦はあまり上手く機能しなかった。
証人が相変わらずなかなかの弁士であり曲者であり、やや腰の引けた与党委員に迫力の点でも胆力でも引けを取らなかった。そういう事もあろうが、本件の本丸がそういう事(証人のお人柄等)ではなく、国有地の驚異的な廉売がどのような経緯で成されたかにあることを、まさに日本中が認識しているからだ。
この点で利害が一致している、つまり証人が善人であるか悪人であるかに関心のない野党側、特に民進党の枝野幸男委員の質問をとても面白く聞いた。
共産党の宮本岳志委員も何事か掴んでいる様子を窺わせたが、何分にも時間が足りない。
与党側に多くの時間を取られ、彼らの主な仕事が謂わば時間潰しだったことを思えば、非常に納得できない現象だった。
維新の下地幹郎委員は松井大阪府知事を庇うのに必死になりすぎて、余計に何かあるんじゃないかと思わせる。人選ミスだろう。
結局のところ、真相が明らかになったとは言い難く、むしろ混迷の度合い深まりこの問題は更に長期化しそうだ。
だがこれ以上の成果を国会に期待するのは無理かもしれない。
となると検察か?しかし一体誰を何の罪で立件するというのだ。
忖度罪というのは聞いたことがない。
例えば株主集団訴訟のように、国民の財産を不当に安く売ったことへの損害賠償請求だろうか。
法律のことはよく分からないが、損害賠償なら民事だろうし、国家賠償を検察が求める訳がない。
長期化がほぼ確定した本件の真相が、最終的に詳らかになるかどうか、それが益々わからなくなったように思える。









さらに

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No.606 2017.3.25





30センチ以上降ったんじゃないか。
さすがに勘弁してくれと思った。
人力だけでは埒明かず、除雪機の出動と相成った。
間もなく四月ですよ。
今シーズン是非これを最後にしたいものだ。
かれこれ30年近く使用している除雪機の操作ミスが最近増えている。
命に関わることなので慎重にやっているつもりだが、時々ミスしてしまうだけでなく、まずいことにそのリカバーも遅くなっている。
作業後腕が痙攣するほどに疲れ、しかし出勤しなければと車を出す。
疲労で集中力が低下しており、赤信号を見落としそうになる。
一仕事片付た後、今度はテニスのレッスンに向かった。
今月中に消化しなければ消滅する振替をこなすためだ。
テニスをする元気なんかどこにもない。
だが不思議なもので動き出せば何とかなるものだ。
だからつい頑張ってしまった。
全身コタコタに疲れているが、土日もテニス。
特に土曜日は朝8時半なんだ。
身体重いが気も重い。









疲労残る

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No.607 2017.3.26





定点観測三日連続の降雪となった。
だが季節も確実に進んでいる。
朝5時をまわれば外が明るくなり始める。
8時半からのテニスは大層辛かった。
おまけに皆さん連日の除雪でダウンしたのか、こんな日に限って頭数も少なくさらにきつい。
妹も休んだのでまた体調不良かと心配したが、あとで聞いたらお泊り会で定山渓の翠山亭倶楽部に行っていたようだ。
Hの指導が気に入り最近毎回振替に来るM女と話す機会あり、今度日曜日のテニスにおいでとお誘いした。
身長170センチ以上あろうかという八頭身のアスリートで、バレーボールかなんかの選手だったのではと想像している。
加盟団一部に出ているそうで、一見それほどの実力には見えないのだが、何しろ殆どミスしないという、アマチュアテニスの理想像のような人だ。
人数が少ないときに来てもらおう。







越えられない

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No.608 2017.3.27





娘が来ないので、バイオリベ2のウィークエンド・サバイバーに再度一人挑戦。
またしても15階層どまり。
娘が参戦すればあと二つ三つ行けたところだった。
日曜テニスの参加7人で疲れ果てる。
男子が三人しかおらず、一番の若手さっちゃんに入ってもらい変則男子ダブルスに。
彼女は女子ダブルスにも出るので出突っ張りだった。
若いからできることだ。若いといっても40代半ばなんだが。
これが現実、テニスも激しく高齢化している。
知り合いのコーチが脳梗塞で倒れたそうだ。
私より一つ若く同じくらい酒好きな男だ。
回復と復帰を祈る。
委員会のテーマは日本の医療だった。
医療関係者及びレギュラーのほぼ全員が尊厳死を希望した。
現実との乖離埋まらず。
人には死ぬ権利があるだろうか?
あると思う。あるべきだと思う。
バイオリベ2では弾が尽きると「ちょっと一回死ぬわ」となり、蘇生後弾が満タンになっている。
リアルではまだそうはいかないが、いずれリセットが可能になるだろう。
だが私はそれも希望しない。
あの頃の自分に戻りたいと?
本当にそうか?










Last Date Again

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No.609 2017.3.28





CDR-HD1500 二号機への録音が粛々と進行している。
現在のところ、だいたい予定の半分を過ぎたところだ。
比較的順調に推移したと言っていいだろう。
少し余裕が出て来て、最近では本来作業と関係のない関連盤にも手が伸びている。
そういえばと「Last Date」も暫く聴いていないのを思い出し、ついでにライナーを精読してみる。
当然ながらエリック・ドルフィーの死因について語られていた。
彼は1964年にツアー先のベルリンで突然亡くなっている。
まだ36歳の若さだった。
糖尿病による心臓発作が死因といわれている。
先日サークル内医局が糖尿病について語っていたっけ。
若手が先輩に議論を吹っかけていた。
先輩のナオちゃんは少し迷惑そうだったが、後輩まったく意に介さず涼しい顔の天然KYだ。
それをなんとなく聞いていたが、厄介な病気らしいという事だけ文系の私にも分かった。
自己免疫性疾患と考えられる1型は全体の一割しかおらず、大多数が生活習慣から来る後天性の2型だという。
おそらくエリック・ドルフィーもこの2型だったのではないか。
存命中終始経済的に恵まれず、節約と栄養補給のためスタジオにハチミツの大瓶を持ち込んでガブ飲みしていたエリック・ドルフィー。
そうやって彼は多くの名盤を残したのだった。
糖尿病による死が死神との取引にも思える。










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BARONDEBOP

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