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半島の動き

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No.1222 2018.12.3





先日南北軍事境界線で起きた北からの亡命事案で、銃撃戦の類まったく起きなかったという。緊張緩和の流れから、軍事境界線の監視所を双方廃止していたのだ。これは半島情勢が動く前触れなのかもしれない。
冷戦の象徴であり、テコでも動かないと思われたベルリンの壁も1989年末あっけなく崩壊した。動く時にはダイナミックに動くのが歴史である。ただ、ベルリンの壁を崩壊へと至らしめる周囲の情勢変化があった事も事実で、ある日突然壁がなくなった訳では勿論ない。それはミハイル・ゴルバチョフのペレストロイカであり、ジョージ・ブッシュのソ連封じ込め政策見直しだった。東西両リーダーによる明確な意思表示を受け、ハンガリー政府がいち早く東側から離脱し、オーストリア国境を開放した。1989年11月までに25万人の東ドイツ国民が、ハンガリー~オーストリア経由で西ドイツへ到達していた。崩壊時点で、ベルリンの壁は事実上意味をなさなくなっていたのだ。冷戦を終わらせる、それも軟着陸で・・・・この点で二人の思惑が一致し歴史が動いた。先日ブッシュ元大統領の死去に際し「真のパートナーだった」と述べ、ゴルバチョフ氏が追悼の意を伝えている。
だがドイツ統一から30年近く経過した現在も、東西格差は解消していない。これまでに300兆円規模の投資が行われている。しかし依然として対西比で旧東ドイツ側の所得は半分程度であり、10%を超える高い失業率に悩まされながら、GDPは三分の二程度にとどまっている。
南北が明日統一するような環境は今のところまったく整っていない。だが将来それが実現したとしても、ドイツを遥かに上回る困難と混乱が待ち構えているだろう。それでも彼らは統一を望むだろうか。望む人々はどれほどいるのだろうか。彼らの本音が見えるのはもう少し先の話だ。










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