二週間で

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No.555 2017.2.2





就任式から二週間、新大統領が矢継ぎ早に繰り出した大統領令はどれも、選挙中の主張を具体化したものに過ぎず驚くには値しない。
それはTPP離脱であり、オバマケアの撤廃であり、メキシコ国境の壁建設であり、イスラム7か国からの入国禁止である。
(イスラム7か国とはシリア・イラク・イラン・スーダン・リビア・ソマリア・イエメン)
アメリカ大統領選挙を興味本位に見ていた。
参加できない以上他に方法はなかった。
だがアメリカ国民も最後は真っ当な選択をするだろうと思ってもいたのである。
結局これらは他でもない、アメリカ国民自らの選択なのだ。

東洋経済に桑原りさ氏が興味深い記事を書いていた。
彼女は就任式前、トランプの選挙ブレーンとのインタビューに成功している。
「驚いたよ、勝つとは思っていなかった。本人も驚いていた。戦う価値のある戦いだと思ってやっていただけなんだ」
マック赤坂氏が当選してしまったようなものだろうか。
この選挙ブレーンは勝因についてこう語っている。
「確かに彼は大金持ちだが、クイーンズ出身で、粗野で叩き上げのイメージがある。実際7ドルのサンドイッチを食べながらニューヨーク・メッツの話ができる男なんだ。そんな気さくな雰囲気が工事現場の労働者に慕われたと思う」
桑原氏はトランプ新大統領をひと目見るためにカナダのモントリオールから来た男からこんな話を聞いている。
45歳の彼は4年前まで時給35ドルのカナダ工場で働いていたが、工場がメキシコへ移転し失業した。国内の雇用を守るトランプの政策に大賛成だと言った。
でもアメリカに工場を作ると商品価格が上昇し、結局は低所得者が困るのでは?との問いに対し、自分が働いていた工場はメキシコへ移転して労働者を時給6ドルで雇ったが、製品の値段は変わらなかったと説明したという。

なるほど工場を移転し製造コストを下げるのは消費者のためではない。
企業の利益率を上げるためだ。
だから南アフリカで作ってもドイツ車の価格は変わらない。
それなら自国の雇用を守る方がマシだという訳だ。
だが実現する力が彼らにあるか。
トランプを支持した人々には力がない。
彼らが持つ力は一票を行使する選挙権だけなのだ。
実際の力はトランプを支持しない側にある。
この差は蟻と象ほどにも圧倒的だ。
いったいこの先何が起きるのだろうか。
今のところそれは誰にも分かっていない。













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